(こちらはロックダウンの前に、大忙しの毎日を過ごしていた私が、あまりの美しさに立ち止まって写真を撮った夕焼けのフィレンツェ)
イタリア全土がロックアウトされたのが3/12(木)ぐらいからだったと思う。
その二日前から外出制限は出されたけれど、仕事などは良いとされていたし、
フィレンツェは観光地なので、普通に開けているお店はあった。
私は日本に送る作品を終えるためにフィレンツェ市内を東奔西走していた。
その時の様子はこちらから。
その二日後に、食料品店、薬局、生活に必要な物を売る店以外は閉まることになり、
外出制限が一層強化された。
それまでは、市場にも次女と一緒に行き、帰りに公園に寄ってブランコなどで気分転換させていたが、
今は、買い物も必要最小限にして、できれば家族の中でいつも同じ人が行くのが理想的なようだ。
スーパー担当は主人で市場担当は私だった。
が、ここのところ上の理由で
主人が行くようになった。
家族の中で一番体が弱いと思われる主人が、突然胸を張って、その役を買うという。
体が弱かろうが、ペンを持つことのみを許されたような白魚の指の持ち主であろうが
男性である。
女、子供を守りたい!
という自然に備わった本能があるのだろうか?
そうであればそこを立ててあげたい。
そこで主人が外の世界とうちの世界をつなぐ架け橋となっている今日この頃であるが、
ここで話は昨日のブログに戻る。
「鳥の唐揚げが、しっかり味がついていてここのところで最高のできであった」
その理由は、夕食は唐揚げにしようと思った日、ニンニクも生姜もしっかりとすりおろし、
鳥もも肉から骨を外して解体作業をして、
醤油と白ワインに漬け込み、
後は玉子だ!
と思ったところ、
冷蔵庫にあった玉子を使い切ってしまっていることに気づく。
かなりの落胆である。
そしていつもなら、ビールの買い忘れでもすぐに補充できる環境にありながら、
今はそれができない。
もちろん家の近くにはスーパーがいくつかあるから、それのみを買いに行くのは容易い。
しかし今という時、
玉子のための買い物というのは馬鹿馬鹿しい。
時間をかけて並んで玉子だけ買うというのは、ストレスフルであるし、余計な外出は感染を広げる可能性にもなりかねない。
そうであれば、しっかりリストを作って翌日行こうということにした。
なので一晩以上も下味がしみた唐揚げができた訳だ。
ここからの話が味噌である。
男性性をたてて、主人に買い物を頼んだ訳だが、
あれこれいっぱい買い物をしてきてくれたのはいいが、肝心の玉子がなかった。
とほほの展開である。
本人にとっても
かなりの落胆だったが、再び勇気を振り絞って、買いに行ってくれた。
スーパーからの帰りの途中の八百屋が開いていたから、そこに行くということだった。
並ばないで良いだけマシである。
その日の唐揚げは、味がシミシミで長女も次女も
「美味しい」
を連呼していたが
その影には主人の果たした役割が大きいことを皆、熟知した上での発言だった。
張本人の主人にとっては格別の味だったことだろう。
ロックアウトのイタリアでの暮らし。
相変わらずの茶番劇もありながら、今日も元気であることに感謝したい。
今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。


