フィレンツェ物作り物語、ジュエリークリエーターのKaorukoです。
グロピナでの、ダンテ講演会は、チェロ奏者との、ぶっつけ本番で進められました。
今回はフィレンツェから28人乗りのバスも出たので、いつも以上の観衆です。
今回は、「神曲」地獄篇第3歌。
三途の川(アケロン)の渡し守カロンが待つ中、地獄送りの人々が苦しみ嘆きながら登場する。
現世で良いことも悪いこともしていない普通に生きてきた人たち。
神も信じず、自分たちのためにだけ存在した者。
天国にはもちろんのこと、深い地獄では、悪党たちが威張りちらす原因にもなるから送り込めない。
ダンテの時代の人々のことですが、この歌を読むたびに、
現在生きているほぼ全ての人たちは、ここに行くことになるのだなと
想像してしまう。
また、知らぬふりをして大変な状態にいる人たちを見殺しにする人も、思い起こされる。
ナチスドイツ時代の強制収容所内で何が起こっているのか薄々想像はついていても、知らぬふりをしていたドイツ人たち。
今で言えば、戦火や貧困であえぎ、命の危険を冒してまでも難民として他の国にやって来た人々を足蹴もなく扱うこと。
そんなことを思いながら、この日の講演を垣間見た。
やはり子供たちが危険なことをしないようにと
時々、教会の外に出て、チェックをしながらの講演鑑賞は、
悲しいかな、いつも途切れ途切れ。
いつの日か、きちんと最初から最後まで聞届ける日がくることを願うばかり。
ところどころ挟まれた、チェロの演奏も、悲壮感をもり立てる。
ささやかな打ち合わせだけで進められた講演は、驚くほどまとまっていたように思われた。
そして最後に、昨年亡くなった師であるVittorio Sermonti 氏に捧げる歌
ダンテが師のブルネット ラティーノを見つけ、彼から受けた恩を決して忘れないという部分
(地獄篇15歌の一部)を主人が読んで会は締めくくられた。
教会には、いつも以上に集まった人々の拍手が鳴り響き、中々鳴り止まない。
今回も主人にとって、十分満足の行く結果であったことだろう。
自分のためだけの人生をエゴイスティックに生きる私たちに
問いを投げかける。
どう生きて行くかを考えさせられる瞬間でした。
それでは、皆さん今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました

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