春の鎌倉散策 | 北条得宗家の鎌倉めぐり

北条得宗家の鎌倉めぐり

鎌倉散策や鎌倉散歩の様子の他に養老孟司教授の著書を中心として紹介

 

みんな電車の中でスマホなんてよく見れるよなあ。私なんて気持ち悪くなって眩暈を起こしてしまう。北鎌倉に向かう横須賀線の中で年甲斐もなく外を眺める。円覚寺方面には六国見山が、東慶寺や浄智寺方面には源氏山が、それぞれ見えてくる。山で興奮するとは、やはり動物の感覚的な遺伝子が受け継がれているのだろう。季節は新緑から牡丹へ。アレ?と思った人。実は同時に来ている。前回と同様に4月にもかかわらず5月のような気候となっているのだ。ソメイヨシノはたった一週間からギリギリ見れてせいぜい一週間半。正直に言うと3月前半のち5月みたいな感覚。枝垂桜も八重桜も一瞬ですぐに終わってしまう。でも春はまだある。

 

【円覚寺】

 

 

またかよって思った人。何度も来るぞい。横田南嶺管長お世話になりやす!ってぐらいの気持ちで入ればいい。知ってるから、そういう場所は後回しにするという人もいるけど、この北鎌倉エリアだけは何度も行ってみたい。鎌倉と一括りにしてしまえば、ほとんどはコンプリートしている。あとは花を見て過ごしたいのだが、さすがに法堂跡は閉まっていた。仕方ないから松嶺院に入ってみるが、どの花も失礼ながら中途半端な出来栄え。やはり季節が影響していると言わざるを得ない。佛日庵で拝んで次行こう。

 

【東慶寺】

 

 

梅の季節に来る場所だが、こういう時に来ると何も変わったところはない。でも、その無のところが良い場合もある。意外に参拝客はいた。ただ単に無心で拝むだけでもいい。まだ4月だというのに歩くたびに5月後半のような暑さを感じる。暑いのは苦手だ。

 

【浄智寺】

 

 

来るたびに何度も写真で手間取る場所。目の前にバス停がある。高校生らにはどいてもらった。そして浄智寺の前でガイジンの二人が座り込んでるが、それ以前に向こうの方に日本人の中高年が二人また座っている。暫くして入るかと思いきや、また座り込んだり立ったりしている。あまりの非常識ぶりに何だよ~と思って声に出すと、すぐそばに座り込んでいたガイジンの男が私の方を

見るなり「俺が写真取れるように言ってきてやろうか?」と普通にナチュラルスピードの英語で言ってきた。面白過ぎて、思わずその場で吹き出してしまった。私の英語力が間違いなければ、ここはユーモアだろう。欧米人の方がユーモアがあるし、たまに知らない人同士で話しかけることもある。せいぜい、その場だけのことなのだから、それ以上はナシ。今時の若者が口癖の中高年に見習って欲しいものだ。だいたい50代から60代で日本の暴力事件の40%以上を占めているとすれば、どっちが危険なのだろう。

 

【明月院】

 

 

不満をハッキリ口にするキリスト教圏とは違い、ある意味で空気を読まなければ世間が上手く周らない日本での禅宗らしい忍耐は続く。その忍耐とは自然の流れに任せるべき。明月院通りを暫く歩いたら今度はトラックと乗用車がすれ違えない状態になっていた。先行して誘導している人がいたから狭く空いた通路をスルっと抜ける。我関せず。円覚寺派の次は建長寺派を満喫。本堂後庭園の入り口にある箱の傍にファイルを見つけた。どのぐらいの額をユニセフに募金が出来たか書かれている。ホンマか!ちょろまかしてないだろうな。だんだん疑り深くなってくると「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」のだ。とはいえ半信半疑がベスト。自分は絶対に騙されないと思っている人ほど、騙されやすい。ウサギのところ行ってみよう。オレンジ(ウサギの名前)が穴掘りしている。

 

【長寿寺】

 

 

建長寺派の第二弾。金曜日と土日祝日を狙おう。私は長寿寺の場合、休日を取ってまで行くことも少なくない。金土日と休めればリフレッシュもしやすい。ユルユルな会社ならホワイト企業だから良いのだ。三百円を箱に入れてパンフレットを受け取る。玄関でハガキを受け取る…いた!去年のオバハンと僧侶の名コンビがまたしても!の後に、本尊で拝むことをいちいち説明してくれるから丁寧だ。前年と合わせて4回も来てるけどね。焼香は臨済宗なので2回。ボーっと外を眺めていると庭園で牡丹が咲いていた。

 

【海蔵寺】

 

 

建長寺派の第三弾。この寺院は「季節の花が咲き誇る」という触れ込みだが、そこまで花に詳しくないので、たとえ咲き誇っても花の名前が分からない。明月院は山内上杉氏から出た関東管領の上杉憲方ゆかりの寺院である一方、海蔵寺は扇谷上杉氏ゆかりの寺院。のちに関東管領で山内上杉氏を継承した上杉謙信を擁する明月院から比べると、やはり小さい寺院であることが家柄を象徴している。静かで良い面もあるが、やぐらだらけで気色悪い一面も持っている。戦国時代までに身体所作による血を流した後だ。

 

【寿福寺】

 

 

建長寺派の第四弾。気づいた人はいるだろうか。ここまで歩いてきた中で、円覚寺派はホームページが出されていて、建長寺派はホームページが出されていない。こういうおかしな条件を自分に課してみる。そして、どうせブログにアップするならハッシュタグが必ずすべて付けられること。その最後に当たる寿福寺は鎌倉五山の第三位で源実朝と北条政子の墓があり、正月の三が日とゴールデンウイークの三日間以外は本堂を公開していない。大河ドラマでは源実朝のゲイ疑惑が浮上していたが、武田信玄も実際にボーイズラブを繰り広げていたので、あり得る。ただ本当に部下の男子を愛していたのか?などと宣う専門家や大学教授も存在するが、だからといって全否定も出来ないだろう。北条政子が尼将軍としての地位を確立しただけあって、この時代では女性が天皇になることも可能だったのだから将軍も同じこと。性別の問題は昔の方が緩かった。鎌倉も現代でも共にババアが革命を起こす。

 

【鶴岡八幡宮】

 

 

名付けて北鎌倉散歩の大トリを飾る場所。段葛では稀にいい歳こいたオッサンがポーズを取りながら自撮りを敢行。インターネット妄想世界では承認欲求の強い人が多いけど正直言って「みっともない」という感覚はないらしい。見た目からしてアタマの悪そうな人間がだいたい自撮り棒を持っていてアップする時に顔が変わっていたりする。年老いたら丸くなるのは大噓。むしろ私の両親と同じぐらいの年齢の人達でさえ本性は、やっぱり褒められたい。ウチの母親も祖母に農業はバカじゃ出来ないんだと未だにクドクド言われている。その頭の良さとは偏差値ではなく身体所作のことだろうから、こういった近場から歩いて周るのだって構わない。そして身体所作の大きなポイントである五感を研ぎ澄ませるのには、ちょうど良い場所。インスタグラム利用者は中高年の利用者が根拠のない自慢の産物として増える一方、若い人の利用者は減っている。非常に良いことだ。養老孟司教授が述べていた通りの世間になっていて「亀の甲より年の劫」ではなくなっている。本当は経験とは、そんな簡単に身に付くものではないのだ。

 

【公式ウェブサイト】

臨済宗円覚寺派大本山・円覚寺 公式サイト

臨済宗円覚寺派・東慶寺 公式サイト

臨済宗円覚寺派・浄智寺 公式サイト

鶴岡八幡宮 公式サイト