春の鎌倉散策 | 北条得宗家の鎌倉めぐり

北条得宗家の鎌倉めぐり

鎌倉散策や鎌倉散歩の様子の他に養老孟司教授の著書を中心として紹介

 

芸術の春。そんな訳あるか。観ていない場所は、まだまだある。新緑と銘打って実は4月。にもかかわらず5月のような雰囲気だ。

 

【円覚寺】

 

 

北鎌倉に降り立ったら目の前にあるので、どうしても誘い込まれてしまう。我が家も臨済宗なので、お世話になります。出来るなら横田南嶺管長の薀蓄じゃなくて法話でも聞きたいけど日曜日は家のことで忙しい。時間が取れれば朝、早起きする必要がある。

 

【葉祥明美術館】

 

 

そうそう、ここに入りたかったんだ。いつも明月院通りで過ぎ去っていくとはいえ美術館であることは以前から知っていた。当初は葉祥明って中国人かと思ってしまった。油絵なんて苦手な方だし、絵本も読んだことないし、そもそも目が肥えていないから良さが分からない。しかし、この体験が今後の自分にとって大きな糧となる。五感を大切に脳を研ぎ澄ませる。世間中心の問題だ。

 

【明月院】

 

 

通称を「あじさい寺」といい、さらに境内には鎌倉幕府五代目執権、北条時頼の墓がある。個人的に昨年、紫陽花を見に行って以来の拝観となるが、やはり枝垂桜は散ってしまった。随分、季節の進みが早いなと感じる。本堂後庭園も菖蒲の時期しか入れない訳ではなく、ユニセフ募金の三百円を箱に入れれば竹をウィーン!と口で言いながら外して進むことが出来る。この三百円を募金とか言いながら坊主が畳の上で並べて勘定してたり、ポケットに入れていたとしたら笑える。菖蒲が咲いている時期でないと本堂後庭園は面白くないが、リスに高確率で出会える。このように禅宗は自然との調和が基本となっている。欧米人は何でも日本らしさを口にするけど、このように庭園が自然との調和を果たし見事に表現されている宗派の寺院は臨済宗だけなのだ。素晴らしい。

 

【海蔵寺】

 

 

ここまで来れば養老孟司教授の自宅がすぐ裏手にあり、また愛猫「まる」も、ちょくちょく通っていた場所。今度はせっかくだから久しぶりに「十六の井」も見に行っておこう。百円を置いてパンフレットをひとつ取り、そして向かうは薬師堂のひとつ下の段にある小道を辿る。小さな洞窟の中に16の穴があるだけだが、学者の中には納骨穴ではないかとする説もある。とはいえ最も有力な説は十六菩薩であろう。功徳水だ。これで鎌倉ミステリー16の謎は解けた。サスペンス劇場でなくなったワイ。ぶっちゃけて言えば、この北鎌倉エリアは16に限らず西村京太郎もビックリ仰天のサスペンス劇場状態。身体所作による生と死の歴史の狭間だ。

 

【浄光明寺】

 

 

阿弥陀三尊像を拝める木曜日と土曜日と日曜日を狙おう。鎌倉幕府六代目執権、北条長時が開基した真言宗泉涌寺派の寺院。山上に船曳地蔵と天才歌人、藤原定家の孫である冷泉為相の墓が見どころとなっている。今回は一部を除いて墓は撮影しない。そもそも墓が気持ちの良いものではないことは分かっている。死の世界は誰しも敬遠する。いずれ自分も、ああなる身なのにね。そこまで大きい寺院ではないから、ちょっとした散歩に良い。こういったところに鎌倉の良さが詰まっていて、境内は必ず平坦でない。

 

【鶴岡八幡宮】

 

 

毎度、鎌倉散策のラストを飾る場所。わざわざ、そうしている。この方が自分にとって気分が晴れやかになる。もちろん、これは私自身の問題。そう問題の本質は他者にあるのではなく、自分にある。誰かのせいにしない。風邪ひいたら、風邪ウィルスのせいにしない。サッサと寝る。寝れなくても休む。一度、旅行に来れば「鎌倉はいいところですね」で終わり。実は何度でも来るほどに違いが見て取れる。それは京都でも同じ。私が南禅寺や建仁寺や妙心寺と、北野天満宮や伏見稲荷大社と、それ以外の寺社仏閣を分けて考えているのと同じ。他者を見ても年齢や性別で一括りに出来ない当然が、ある意味での自然との調和なのだろう。言葉は物事を切ってしまう。言葉で説明出来ないものが鎌倉にも京都にも存在する。こうして経験を積んで自分の人生を良いモノに。

 

【鎌倉国宝館】

 

 

鎌倉市で運営しているので拝観料は寺社仏閣並み。これ個人で運営していたら二千円とか三千円とか平気で取られると思う。そこまで行かなくても私的運営なら二千円は行かないぐらい最低限、確実にボッタクリ。北条氏展をやっていた頃は捻くれた性格でいながらも決して悪くなかった。ホラ体験してみなければ分からない。今度は、どんな世界観が待ち受けているんだろうとワクワクしてこないか。ぶっちゃけ、これ好き嫌いでやっている訳ではないから。勘違いして欲しくないのは、好き嫌いだけで物事は成り立っている訳ではない。鎌倉を歩いていれば昆虫に出くわすの当たり前だし、小動物だって、あらゆる場所にいるに決まってる。

 

【公式ウェブサイト】

臨済宗円覚寺派大本山・円覚寺 公式サイト

真言宗泉涌寺派総本山・泉涌寺 公式サイト

葉祥明美術館 公式サイト

鶴岡八幡宮 公式サイト

鎌倉国宝館 公式サイト