長谷寺の梅を満喫した鎌倉散策 | 北条得宗家の鎌倉めぐり

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鎌倉散策や鎌倉散歩の様子の他に養老孟司教授の著書を中心として紹介

 

梅の季節。一応、日本では未だ4月から始まることになっているので年度にはなっている。しかし、新しい発見を探すには、自分を変えるしかない。先日、中井君(中居正広)が「SNSやブログで褒められてそんなに嬉しいの?」なんて言っていた。予め断っておくが、ジャニーズは先輩でも君付けで良い。50歳を過ぎれば、そう思い始めて不思議ではない。そして北鎌倉に向かう横須賀線の途中、明らかに中高年らしき夫婦がスマホを見るなり老眼の目を細めて「誰々がいいねしてくれたあ!」なんてバカっぽいことを言っていた。思わず腹の中で笑いそうになった。私はいいねよりもコメント欄の方が重要だと思っている。もちろんいいねを押してくれる人が多ければ人気につながる。つまり60歳前後であっても現代人は、その程度の頭しかない。初めに述べたけど、知ることは自分が変化すること。スマホよりも景色を見た方が、変化が見て取れる。何でも自分中心に考えてはいけない。さて梅の季節なら見に行く価値は個人的に最大。私にとっては桜よりも梅なのだ。円覚寺と建長寺という鎌倉臨済宗のツートップを経て、さらに江ノ電に乗り、長谷寺や鎌倉大仏で有名な高徳院を周る王道の拝観コースを堪能しよう。梅鉢の家紋も喜んでいるだろう。

 

【円覚寺】

 

 

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022)を見て、かなり久しぶりに来て喜んだのを思い出す。それから1年が経つ。コロナ禍で足止めを食った人は決して少なくない。だからといって私はブーブー文句を言うほど単純ではない。雰囲気は建長寺と並んで最高としか言いようがない。そこかしこに少なからず梅が咲いていた。帰る途中、僧侶に出会ってしまった。取り敢えず合掌しよう。

 

【東慶寺】

 

 

梅と言えばやはり、この寺院は外せまい。女性の味方で縁切り寺として有名だが、その女性の味方らしく白やピンクであしらわれた梅の木々。同じぐらいの時期とはいえ、前年より一週間から10日ぐらい早かった模様。半分ぐらい?かな。悪くはないからね。

 

【浄智寺】

 

 

幻想郷としか思えない雰囲気を醸し出した寺院。円覚寺派の寺院は北鎌倉あたりに集まっている。同じ時期に来ても違う雰囲気に思えてしまう。特徴のある境内に庭園。臨済宗の寺院は、これだからいい。鎌倉と言っても、すべてが気に入る訳ではないのだ。

 

【建長寺】

 

 

当初、実は海蔵寺に周るはずだったが、まだ時間が余ってしまったので建長寺へコースをシフト。前年、桜の時期の写真撮影の失敗談を経て、今度はきっちり撮るぞ。本尊の地蔵菩薩が寂しそうな顔をしている。建長寺の前のちょうどこの場所は処刑場だったとされている。次に法堂。瘦せ衰えた釈迦如来像がお目見え。お前もこうなるぞ!ということを表していて、虫塚もそうだが、言葉で表現できないものはこうやって美術や彫刻などで敢えて見せる。感じ方はもちろん人それぞれ。薬を5錠、朝と夜に必ず飲んでいる私にとって、医療はなくてはならないもの。現代人の食べられないという意味は贅沢が出来ないということ。分かるかな?

 

【虫塚】

 

 

私にとっての建長寺のメインはココ。やっぱり拝んでおく必要がある。まずカブトムシやクワガタの皆様、小学生時代に大量に捕獲して申し訳ありません。セミの皆様、虫取り網と虫籠で幽閉して申し訳ありません。蝶々の皆様、追いかけまわして申し訳ありません。アリの大群を率いるアントット隊の皆様、幼稚園児から小学校低学年にかけ面白がって踏み潰して申し訳ありません。巣穴の中に放り込んだ記憶も忘れておりません。バッタやカマキリの皆様、気持ち悪がって申し訳ありません。そして何より蚊と蠅の皆様、潰した記憶は毎日、持っております。ゴキブリや蜘蛛の皆様、物体でひっぱたいて申し訳ありません。私の殺生罪は決して許されるものではありません。地獄へ行きたい気持ちは微塵もございません。この世に人間として生まれ変わり、もう一度、修行していく所存でございます。昆虫の皆様、本当に申し訳ありませんでした。養老孟司教授にも、よろしくお伝えくださいませ。

 

【円応寺】

 

 

以前に本郷和人教授から地獄へのポイントだという紹介があって少し興味が出た。ここは、巨福呂坂切通し、亀ヶ谷坂切通し、化粧坂切通し、などの外にあたる。その坂とは鎌倉の山々を形成するにあたって重要となった。東西北の三方を山に囲まれ、南は海という鎌倉の地形は、鎌倉幕府全盛期において敵を通しにくくする自然要塞となった。さらに、ここが地獄だという意味は、平安時代から鎌倉幕府全盛期にかけて、死はあってはならないものなので、死を迎える人がいるとサッサと外に出し、この場所に埋葬されたとしている。だから閻魔大王なのだということだ。天国へ行くか、地獄へ行くか、その場で決めてもらおう、ということ。

 

【江ノ電】

 

 

では江ノ電に乗って長谷に向かおう。乗降客数が最も多いのは、鎌倉、藤沢、そして長谷。一番前に乗った。だからという訳ではないが、踏切に引っかからなかった。すれ違う二両の江ノ電を眺めつつ歩いて改札へ向かう。雰囲気は最高だ。旅をしている気がする。ちなみに長谷と言えば川端康成の自宅跡が近くにあるはず。長谷寺の反対側の通りのはずだ。鎌倉幕府全盛期より面影を残さず、ほとんど変わっていないのが、この地域らしいのだ。家が新しくなるのとは別に、土地柄が変わっていないということだ。

 

【長谷寺】

 

 

前年の黄金に輝く記念提灯から赤提灯に戻った長谷寺。浄土宗なのに庭園がある。テレビ中継などでお年を召したオバサマ方が思わず「ああ綺麗、冥途の土産になる」と涙を流して喜ぶほど咲き誇って満開。これジョークなどではなく、私だって、いつそうなってもおかしくない。24歳で亡くなった従妹にも見せたかった。死の経験はまさに二人称の死。桜は見て亡くなったけど、梅も見せたかった。歩けないほど弱っているから一時期、車椅子。本来なら我が家の場合、桜より梅の方が、より親近感が湧く。近くまで行って「ホラホラ、ウチに伝わる梅だぞー!」って話が出来れば良かった。返事してくれなくてもいいから、その分、少しでも笑って喜んでほしかった。遠い昔に高辻家の遠戚であったことが確認されたあたりは当然、今現在も太宰府天満宮の宮司を代々、務めている西高辻家も同様。思い出が走馬灯のように駆け巡る。あまり思い出すと涙が本当に出てしまう。階段を上がって最上階へ行き、長谷観音に「南無阿弥陀仏・観世音菩薩」と、きちんと口に出して祈る。こうして40歳の冬を越す。生死は運命なのだ。

 

【高徳院】

 

 

鎌倉の定番といえば大仏。子供の頃から慣れ親しんでいる人も少なくないだろう。デーンと座っているだけと思っている人は、たぶん行かない人の言い分。以前の私も、そう思っていた。でも季節や年月を経て行くと、また感覚が違う。自分の変化が分かる。

 

【鶴岡八幡宮】

 

 

鎌倉の中で最もメインの場所。八幡宮だから戦いの神様。弓矢の達人、那須与一が始まりとされているが、実際に祀られているのは当然ながら、鎌倉幕府初代将軍の源頼朝と鎌倉幕府三代目将軍の源実朝である。さらに源頼義が建造した由比若宮も、この境内にあって凶運クジを入れる箱が置かれている。鎌倉駅から材木座方面に15分、歩いた本物の由比若宮と同じ効果があるそうだ。鶴岡八幡宮は何度、来ても足りないぐらい最高の場所だろう。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022)の後は普段通りとなった。

 

【公式ウェブサイト】

臨済宗円覚寺派大本山・円覚寺 公式サイト

臨済宗建長寺派大本山・建長寺 公式サイト

臨済宗円覚寺派・東慶寺 公式サイト

臨済宗円覚寺派・浄智寺 公式サイト

臨済宗建長寺派・円応寺 公式サイト

浄土宗・長谷寺 公式サイト

浄土宗・高徳院 公式サイト

鶴岡八幡宮 公式サイト

江ノ島電鉄・株式会社 公式サイト