ちょっと間が空いてしまいました🙏💦💦
こちらは前回分です。
木奥利翼(キオク リヨク)は、留守の間、近所のおばあさん達を連れ込んで勝手にお茶会までしてしまった為、
西側の息子家族の部屋を封鎖されてしまうものの……
当たり前だが、利翼はめげない。
今度は東側の自分達の部屋に、近所のおばあさん達を呼んで楽しくやる始末。
今度は大騒ぎになり、西側までその音が漏れていた。
それどころか、嫁の姐那がその辺でバッタリ近所のおばあさん達に出会うと、
「いやね~~自分の家じゃないのに、鍵までかけてリヨさんを入れないようにしたんだってさ~~酷いヒステリーでね……」
「怖い、怖い~~」
ひそひそというよりは、思い切り本人に聞こえるように話していた。
すっかり嫁の姐那は悪者扱いをされて、近所でも噂でもちきりになる。
さすがに姐那なまたもやぶちギレた。
「お義母さん! いい加減なことをみんなに吹き込まないで下さい! 私が凄い悪者みたいじゃないですか!?」
面と向かって言う姐那。
「いい加減なこと言ってはいないよ。
大体みんなの前で大声出してわたしらを追い出したのはそっちじゃないか、記憶力はあんたよりあるから間違いないよ。
今度の金曜日、夕方から小学校のPTAの会合があるんだろう? 忘れずに行きなよ」
え? と姐那はなる。
「な、何で……そんなこと知ってるんですか!?」
動揺しながら尋ねた。
「電話していたのが聞こえただけだよ」
利翼はひょうひょうとして言った。
聞き耳たてていた!? 姐那はゾッとする。
その夜、姐那は夫の内志に昼間のことを話倒した。
「もう~~私、外に出られない! 記憶力がついたらとんでないったら!
私の電話、近くで聞き耳たてて聞いたりしてんのよ! 最悪じゃない?
前の物忘れが増えてきて、微妙に抜けたぐらが丁度良かったのに! こんなんじゃ、やっていけない!」
「困ったな~~」
姐那の凄い剣幕に内志は頭を抱えた。
その時、自販機ガチャで出したという記憶力が良くなる飲み物のことを利翼が飲んだことを思い出す。
あ、そうだ、自販機で出たとか言っていたっけ?
容器は結局、未だに利翼は持ってこないままだった。
探すか……
内志は夜、東側の部屋へ向かった。
利翼は眠っているようで、たまにイビキが聞こえる。
どんな容器なんだろう?
ゴミ箱は……あ、捨てたら終わりじゃねーか。
思いきって利翼のバッグを開けた。
「あ、こ、これかー」
バッグの中に、記憶対策メモリーヨーグルトと書かれた空の容器が大事そうに入っていた。
続き


