わたしとコウモリ男子の奇妙な日常〈5〉スクールカウンセラーの甲本 | いろいろしぃーのブログ

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「へ? 森野……紘夜(コウヤ)……様って……もしかして……あんたのこと~~!?」


「指をさすなっ!」


私が指した手をコウモリ男子の森野紘夜に思い切り、バシッと弾かれた。


「いったいな~~! 何よ~! コウモリの群れを回収出来なかったくせに!」


「うるせえなー! 黙れっ! ちり取り女!」


ついつい、お互いむきになっちゃって言い合いになりそうになり……


「はいはい、まあまあ、落ち着いてふたりとも場所を移そうか」


そう言って、メガネの先生の後をついていくと、


「あ、え、相談室!?」


私はそれで瞬時に気づく。


「カウンセラーの先生なんですか~」と私。


すると、メガネの先生はニッコリ笑む。


「んあ~? カウンセラーだあ~~? お前がかよ」


森野紘夜はあきれながら言った。


「学校にいる時は甲本先生でお願いしますよ、紘夜様」


メガネの先生は甲本だと名乗ると、メガネの真ん中を押さえた。


「はあ~~!? 先生だとお~~!」


何でこういちいち高圧的なんだろう? こいつ。


「えーと、どういう関係なんですか?」


私は甲本先生に尋ねた。


甲本先生は、


「一応、紘夜様の元教師みたいなものですよ、そして今はお目付け役ですかねー」


「へ?」


ますます判らん! 判らな過ぎる……


「お目付け役はいらねーて言ったじゃんよ!」


いちいち怒る紘夜。


「そうは言われましても魔力もままならない内に、人間界にひとりで乗り込むとは無謀にも程があります」


魔力……ままならないって。


「あ~あんた! やっぱりポンコツだったんだあ~! ワハハハハッ!」


私は爆笑していた。


「うるせえな! オレはポンコツじゃねーよ!」


「だってね、こいつ、私を呪うって言って呪えないんだから! それどころか電柱倒したりしてんの!」


私は思い切りバカにすると、


「えーと、あなたは失礼ですがお名前は?」


「あ、すみません、私は駒田陽果です」


「陽果様ですね」


キャー! 陽果様って初めて呼ばれたし!


私が浮かれていると、


「どういういきさつでふたりはお知り合いに? あ、ビジョンを見ればてっとり早いですね」


甲本先生はイスに座ると、突然目の前に小さなプロジェクションマッピングを出すと、私と紘夜の様子が映像に出ていて……


それを巻き戻したり一時停止したり再生したりしていた。


おお、未来のビデオデッキみたい!


そして、


「あーこれは紘夜様、呪いは効くわけがありませんね」


甲本先生の結論だった。


「ええっ⁉️」


思わず私と紘夜ははもる。


「陽果様は、紘夜様を助けたんですよ? 傷つけたわけでも殺しかけたわけでもありません。


むしろ命の恩人には紘夜様だとしても呪うことは叶いません。


逆に紘夜様は、陽果様の心から願うことを見つけ出して、それを叶えなければなりませんね~、だって命の恩人ですから」


甲本先生は冷静に言いのけた。


それを聞いて、


「え、そ、そんな~マジか~~!!」


かなりショックを受けてしまう、森野紘夜がそこにいた。



続き


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