天界から戻ってきたナリゾウは、またカミナリ見習いに戻りました。
ナリゾウは雷組織委員会の預り元でしたが、結局、再び黒鬼カミナリ親方の元で修行をすることになります。
でも相変わらずウケ狙いをして、カミナリ親方を相変わらず困らせたりと、以前とあまり変わりません。
そんな風神雷神族には夏休みがあります。
1鬼、1週間あり、ローテーなりフレックスになっていました。
そうして、ナリゾウとヒュウタは一緒に夏休みをとることになります。
しかも今はナリゾウの乗り物というより、友達というかペットみたいな觔斗雲(キントウン)の風来坊と共に今日も元気にブオォ……ンと空を飛んでいました。
その風来坊には、ナリゾウとヒュウタが乗っています。
セブ~ン♪(ナリゾウ)
セブ~ン♪(ヒュウタ)
セブ~ン♪(ナリゾウ)
セブ~ン♪(ヒュウタ)
セブン!(ナリゾウ)セブン!(ヒュウタ)セブン!(ナリゾウ)
ブオン!(風来坊)
セブン! セブン! セブン! ブオン!(交互に繰り返す)
なぜかナリゾウとヒュウタはお互い爆笑します。
「ウルトラセブンの歌、楽しいな~、風来坊のブオンが絶妙~」
ナリゾウは笑いながら言いました。
「なあナリゾウ、どこへ行くんだよ?」
ヒュウタは行き先を尋ねます。
「本当はいけないんだけど、地上のスズハラさんのところだよ」
ナリゾウは人差し指をたてにして言いました。
「スズハラさん?」
怪訝(ケゲン)になるヒュウタ。
「この風来坊に車のマフラーを着けてくれた人さ」
「へ~、お前いつの間に人間と友達になってんだよ?」
「へへっ……」
ナリゾウは鼻の下をこすります。
※スズハラさん、風来坊にマフラーがついたエピはこちら
あまりの人気が少ない夕方から夜に差しかかる頃に、地上のスズハラさんのいる車工場へ向かいました。
どうやらスズハラさんがひとりでいるようです。
「あ、おう! ナリゾウじゃあないか! 久しぶりだな~」
スズハラさんはすぐ気がつきました。
「お、風来坊だっけかも久しぶりだな~、相変わらず音が凄いけど……」
風来坊は犬のようにブオン、ブオンと喜びます。
「あれ? ナリゾウの友達か?」
スズハラさんはヒュウタに気づきました。
「風神族のヒュウタです」
ヒュウタは礼儀よく頭をペコリと下げます。
「ヒュウタか、オレ、スズハラよろしくな」
スズハラさんは、なかなかフレンドリーでした。
「あれ? 何か工場、雰囲気変わったね」
ナリゾウはスズハラさんの工場が前と違うことに気づきます。
「あ、そうそう、そうなんだよ、今度この車の工場、増築することになってさ……」
「へー、そうなんだ」
外壁なりにブルーシートなり、足場が組まれていました。
この時、ナリゾウはまだ知りませんが、このスズハラさんの働く車の工場が元で後々大変なことが起こるとは、この時の誰もが予測だにしていませんでした。
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