映画観る前にヘビーなもん(国宝)読んでしまいました。 | スーパーももちゃんはミスうちゅうかん。

スーパーももちゃんはミスうちゅうかん。

サザンファンの介護職員のおバカ&まじめ話満載のブログです。
オリックスの糸井嘉男選手と同じ誕生日なのでこのタイトルになりました。令和2年5月12日よりHNを元に戻しました。

本題を前に7月7日から新しい職場で働くことが決まりました。

 

新しい職場は月9日休みなので時間のあるうちに好きなことをやろうというわけでコストコ行きと映画を見ることになりました。

 

今日の朝渋滞の中で車を運転してハローワークに行き、認定日の書類を出したら、採用証明書は明日出してくださいと言われました。

 

明日メンタルクリニックに行ってから出すことになりました。手続きが終わり、ハローワークから羽島のコストコに行っていろんなものを買ってきました。

 

帰宅して洗濯物を取り込もうとしたら、アシナガバチが寄ってきて大変でした。

 

昨日、1日に採用前の事前実習を受け、採用通知書を書いていただくために持ってきたファイルを職場に忘れてしまい、そのファイルを取りに行ってからかかりつけのクリニックでリハビリと痛み止めの注射を打った後に本屋で「国宝」の原作本を上下購入して、お昼を食べて買い物と採用証明書を引き取って帰宅後に一気に読みました。

 

物語を簡単に説明すると東京オリンピックを控えた昭和39年の正月の宴会の席で長崎のとある暴力団の組長が殺された。主人公でもあるその組長の息子喜久雄はたぐいまれな美貌と踊りの才能を持っていたために逃げるようにして長崎から大阪に出てある歌舞伎役者花井半二郎の元のに引き取られ、養子となって花井東一郎として歌舞伎役者となる。半二郎には自分と年の変わらない息子俊介(半弥)がいて、二人で切磋琢磨して芸を磨くというものであるが・・・。

 

ストレートに言うと物語がヘビーすぎて特に上巻が1回でギブアップしました。

 

下巻のほうが楽に読みやすいです。

 

物語が物語なので、一気に読んでしまいました。この日洗濯物なくて助かりました。

 

これ読んで思ったことは(アマゾンのレビューにも書きましたが)歌舞伎の世界が男尊女卑でスキャンダルやハラスメントが起きてしまうのと、体面を気にする世界だというのが嫌というほどわかりました。

 

90年代から2000年代の半ばにかけてCDジャーナルという雑誌を読んでいた時にスポーツライターの玉木正之氏の連載が好きで、彼の少年時代のエピソードを描き、ドラマになった自伝で自分が好きになった女の子が花街の出で、花街の子供はお金持ちと歌舞伎役者の子供(言葉を悪く言えば妾=愛人の子供)と述べていたのを今でも覚えています。

 

映画のほうに人間国宝坂田藤十郎を持つ四代目中村鴈治郎さんも出ています(渡辺謙さんの奥様役の寺島しのぶさんも父親と弟が尾上菊五郎)が、主人公がすべてを犠牲にして人間国宝になったというくだりは歌舞伎の世界がいかに芸のためにすべてを犠牲にする世界かということが嫌なくらいわかります。

 

特に喜久雄の娘の綾乃がのちに横綱になる力士と結婚してかわいい孫に恵まれたもの、家の火事で孫がやけどを負ってしまい、娘の綾乃が喜久雄を責め立てる場面にそれが出ています。

 

おととしは市川猿之助一家の心中事件(私は一報を牧歌の里観光中のランチタイムに知りました。)が起きてしまい、事件の背景が女性週刊誌の記事だったので父とこの話になり、私が「事実無根だったら裁判に訴えればあんなことにならずに済んだのに」というのに対し、父が「事実だったから心中事件が起きた。」と言っていました。

 

歌舞伎すなわち梨園の世界は自由に生きて仕事も選べる私たちと違い、お受験で慶応や青学のような学校に行けても子供のころから自由がなく、父親を師匠と呼び、甘えることも出来ない環境で生きなければいけない世界なのです。

 

この物語はいま社会問題となっている親ガチャや差別の問題も描いています。

 

主人公喜久雄も俊介も言葉を悪く言えば親ガチャの犠牲者でもあります。特に喜久雄は父親が組長だったためある教師に異常なまで目の敵にされるシーンは見るのが耐えられなくなりました。

 

私の年代は校内暴力のあおりで子供を頭からつま先まで規則で管理し、勉強のできない子は切り捨てという教育になってしまい、いじめが大きな社会問題になってしまいました。格差もひどかったし、クラスメートの中には裕福な家庭に育った半面、父親に絶対服従という女子生徒や家庭でのストレスのはけ口がおとなしい生徒に対するいじめという男子生徒や地元一の進学校(お察しください)でいっぱいいっぱいなのに母親が「うちの子は灘(東大合格者が多い中高一貫校)に行けた」とマウントを取る母親もいました。

 

作者の吉田修一氏は私より2歳年上です。彼もそのあおりを受けた世代でもあります。

 

批判的な物言いをしましたが、私の住む岐阜県は地歌舞伎が盛んな地域でもあり、7年前に突然死した父親の代からお世話になっている住職も地歌舞伎をやっていました。

 

忘れてはいけないのは岐阜市は和傘の産地でもあり、歌舞伎の演目にも使われています。

 

歌舞伎といえばサザンそして桑田佳祐さんファンとして忘れてはいけないのが平成24年に行われた「ILOVEYOU~now&forever~」ツアーのオープニングが「白波五人男」で自分の正体を明かす場面として使われる「知らざあ言って聞かせやしょう」から始めるセリフで、「哀しい気持ち」のイントロが流れると鯉のぼり模様のスーツを着た桑田さんがマイケル・ジャクソンの「ライヴ・イン・ブカレスト」のオープニングのように下からジャンプして登場する場面です。

 

私が生で桑田さんを見るのは08年の日産スタジアム以来で、途中彼の病気と東日本大震災でライブが限られていたので感情が爆発したのか興奮しすぎてスタンド席なのにタンクトップ一枚になってしまいました。

 

私が見た日本ガイシホール公演の日に十八代目中村勘三郎さんが亡くなった日でもありました。

 

両親の明石家さんまさんと大竹しのぶさん(彼女は勘九郎さんと七之助さんのステージママでもあります)と共に中村家の人たちとお付き合いしていた娘のIMALUさんがTwitterで「ミッキーマウスみたいな人だった」と追悼していました。

 

生きていたらさんまさん同様に古希を迎えたはずでした。(桑田さんも同学年です。)

 

歌舞伎役者のイメージを変えたのも勘三郎さんのおかげで、さんまさんの番組で中村芝翫さんがまだ橋之助だった時に勘三郎襲名5年前の勘九郎さんにダメ出しをしてほしいというので平成中村座に行ってダメダメボーイズでダメ出ししたときは大爆笑しました。

 

映画のほうは土曜日に見に行きますが、175分という時間に耐えれるか不安です。