全然知らないけど愛している、倍年上の彼の話。 | アフロな毎日☆

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赤裸々に、微笑ましい日々。 …だったらいいなぁ。 アフロヘアーではないけれど、アフリカンな心持でいたい、トーン・コミュニケーター「あき」の野生なアレコレ☆ ジャンベ+ヒプノセラピー+仮面心理学。東京・浅草の心理サロンSOULKNOCKより発信中。



その人は、いつも

ニコニコ笑っていた。


控えめに、目の前のことを

楽しんでいる様子に、

周りのみんながほころんで

場が和むんだ。


飲み会へ行っても端の席で

ただ微笑んで

みんなの様子や、

その場の雰囲気を眺めてる。


俳句の会の仲間、

87歳のおじいさんKさん。



彼の描く俳句の世界は

少年のような純粋さで

日常のささやかなことに

感動して喜んでいる

可愛らしくて分かりやすく

私は大好きだった。


私自身は日常の生活に

関わる句が多いから、

家族の姿もよく現れるけど、

彼の歴史や家族の様子を

作品から見ることは

ほとんどできなかったの。



そう。

私は彼のことを全然知らない。


私だけじゃなくて、

彼と7年共に学んできた仲間や

先生すら、ほとんど彼のことを

情報としては知らないんだって。


でも、本当にみんな

彼のことを愛していた。


彼を囲んで笑顔になったことは

数え切れないほどあるんだ。



その柔らかい存在感。

優しい眼差し。

作品の純粋性。

ほんのりユーモラス。


私たちは、彼のことを

全然知らないけれど、


彼の感性や感覚だけは

よく知っていたと思う。


10人以上の作った句が

作者の分からぬまま

並べられていても、

彼の句はなんとなく

見つけ出せてしまう。


それはもしかしたら、

彼の生い立ちや経歴を

知るよりもずっと

彼のことを知っていると

言えるかもしれないね。



俳句でつながるって

すごいことだなぁと思う。


感性の部分だけを

ひたすら見せ合って

お互いに感動したり

驚いたりするんだもん。


そんな、特別な関係を

半年間育んできたKさんが

先日亡くなっていたことを

昨日の句会で聴いた。


先月は普通に参加されて、

いつも通りにいてくれた。



あの、優しい存在に

まあるい背中に

もう会えないと思うと

さみしくて、さみしくて、

やっぱり泣けてしまう。


でも、思い出せることが

どのシーンも、どの瞬間も

笑顔しかないって

すごいことだなぁと思う。



Kさんは、80歳から

俳句を学び始めたのだって。


それまでは様々なことが

あったろうね。

戦争も発展も見てきて

苦しい時代も

あったかもしれない。


だけど、最後の数年間

あんな風に穏やかに

笑顔だけを残して去った彼を

私は心から尊敬します。



ありがとう、Kさん。


ありがとう。







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