「嫌われたくない」と思うほど、人間関係が苦しくなることがあります。
たとえば、職場で相手の機嫌を損ねないように、いつも相手に合わせる。
本当は違うと思っていても、「嫌われたら困る」と言えずに我慢する。
すると、相手の顔色ばかり気になり、自分の気持ちを出せなくなってしまいます。
そして不思議なことに、そんな状態が続くと、相手との距離がかえって遠くなることがあります。
なぜでしょうか?
それは、「嫌われないようにしよう」とすることに意識が向きすぎて、自分らしく接することができなくなるからです。
人は、何でも合わせてくれる人よりも、
「私はこう思うよ」と素直に伝えてくれる人のほうが、信頼しやすいものです。
もちろん、言いたいことを何でも言えばいいわけではありません。
相手を傷つける言葉をぶつけることと、
自分の気持ちを正直に伝えることは違います。
「私はこう感じた」
「今回はこうしたい」
「それはちょっと難しいです」
そんなふうに、自分も相手も大切にしながら伝えることはできます。
「嫌われてもいい」と思えると、相手の反応をコントロールしようとしなくなります。
すると、無理に好かれようとしなくても、自然体で人と関われるようになります。
嫌われないことを目指すのではなく、
嫌われる可能性があっても、自分を大切にする。
その一歩が、ほんとうに心地よい人間関係の始まりなのかもしれません。



