事実と真実を混同すると、問題が見えなくなる
人間関係で悩んでいるとき、私たちは、
「相手がこんなことを言った」
「私はこんなことをされた」
という出来事を、「真実」だと思っています。
そこで一度立ち止まってみることが大切です。
たとえば、職場で上司から
「この仕事、今日中にお願いね」
と言われたとします。
これは「上司が今日中に仕事をしてほしいと言った」という出来事です。
ところが、その言葉を聞いて、
「私ばかり仕事を押しつけられている」
「上司は私を評価していない」
「嫌われているに違いない」
と受け取る人もいるでしょう。
一方で、
「期待して任せてもらえた」
「頼りにされているのかもしれない」
と感じる人もいます。
同じ出来事でも、受け取り方は人によって違います。
つまり、「起きたこと」と「そこから自分が感じたこと」は別物なのです。
問題を複雑にしてしまうのは、この二つを一緒にしてしまうこと。
「相手は私を嫌っている」というのは、事実ではなく、自分の解釈かもしれません。
だから、悩んだときには、
「実際に起きたことは何?」
「そこに私はどんな意味をつけた?」
「ほかの見方はできないだろうか?」
と分けて考えてみましょう。
事実と解釈を切り離すだけで、今まで見えなかった問題の本質が見えてくることがあります。
そして、解決できるのは「自分が作った解釈」かもしれません。
事実を変えなくても、見方を変えることで、人生は動き始めます。



