この冬日本に帰省して

テレビを観ていた私が

気になったのは

「塩味(えんみ)」とか

「秋田犬(いぬ)」とかいう

言葉だけではありませんでした。

 

画面に映る

芸能人の方の歯が・・・

 

時に不自然なほどに

真っ白い・・・!

 

 

我々東洋人の歯は

エナメル質が薄いとやらで

少し黄色みがかっているのが

本来の状態だと思うのですが、

『自然さ』なんてどうでもいい、

歯は白ければ白いほど

美しいんです!とばかりに

人工的な白さを追い求めた

口元をしている方が多く。

 

一昔前にああいう歯の色をして

世間に許されていたのは

某新庄剛志氏だけ

だったかと思います。

 

あの方は確か

「TOTOの便器の色にしてくれ」

って願い出てあの歯の色を

手に入れたんですよね。

 

当時はそれが笑い話だったのが

今はもうあの便器の白さの歯が

『きれいな歯の色』として

市民権を得たんだな、と・・・

 

そしてそんな漂白された歯の

白さに合わせようとしてか

日本女性の最近のお化粧

(肌色の設定というか目標)も

どんどん白色化していますよね。

 

一昔前はあの肌の白さは

韓国系のお化粧の特徴だったのが

その流行が日本でもここまで

覇権をとったか、みたいな。

 

私は今回日本でお化粧品の

いわゆる『ルースパウダー

(パウダー状のおしろい)』を

買いたかったんですけど、

百貨店で見て回った商品の

ほぼすべてがこう・・・

 

出来上がりが

白くなるように

計算されていて・・・

 

北国暮らしの弊害か

最近の私の冬場の顔色は

青白いを通り越して黄緑色で

うかつにお化粧をすると

非常に不健康に見えちゃうんです。

 

健康的な!

 

東アジア人の

本来の肌色を活かした

顔色を補強したいんです!

 

そう熱く主張した上で

「もっと自然な色味を」と

お願いすると、パウダーの

白みは薄れても何故かそこに

ラメが入ってきたりして

「いや私はそこまで

お洒落じゃないんで・・・

顔全体が常時煌(きら)めいて

いるのはちょっと・・・」

 

煌めくといえば:

 

 

「ですがこのラメで

お顔の透明感を出して

お肌を白く見せるんです!」

 

「でも私は自分の顔を

白く見せたくないんです!」

 

あちら様もプロなので

最後は私の希望に沿う

パウダーを見繕って

くださったのですが、

あれですね、現代日本の

お洒落な娘さんたちの目指す

美しい肌色の傾向は

円山応挙の美人幽霊画に

基準があるような感じですね。

 

 

 

 

上でも述べましたように

自身はお洒落とは

程遠いと自覚しております

私ですが、でもこういう

お化粧の流行というのは

傍観していて非常に

面白いものがございます。

 

ただこう顔色を悪く見せて

そこに美を感じさせるのは

不況の時代の

ハヤリであるような気もして・・・

 

しかしこの流れで行くと

またもう一度ワンレン・

ボディコン・ミニスカ・

ハイヒールの時代も

やってきますね、きっと。

 

それにしても歯に関しては

『TOTO便器色』が正しく正解、

みたいな認識が広まり過ぎると、

自然な象牙色が

『お手入れされていない色』と

誤解されてしまうような気もして

それはちょっと行き過ぎだろうと

勝手に不安がっている私です。

 

まあ過去の日本では

『お歯黒』に美を

見出したりも

していましたからね、

美の基準は世につれ

人につれなのでございます。

 

 

スコットランドの友人に渡す

日本のお土産に一時

『フェイシャルパック』を

購入していたんですが、

あれ、裏面とかによく

『美白効果』と書かれていて、

なんかそういうものを

肌の白さを気にしている

東欧出身の友人や

カカオ色の肌を誇りにしている

アフリカ出身の友人に

お渡しするのは憚られ・・・

 

なんかこうもっと

上手い言い回しは

ないものかな、と・・・

 

まあ我々日本人の

美肌イコール美白信仰も

歴史的に長いですからね

 

お化粧は文化です

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