お散歩に
出かけてきました。
牧羊犬の飼い主の奥様は
年季の入ったサッカーファン、
それも戦術で試合を観る派で
・・・あれはたぶん
現在開催中のサッカーW杯の
ほとんど全試合を
観ていらっしゃるような・・・
というわけで人間二人が
熱くフットボールについて
語る横で犬2匹
(牧羊犬ちゃんと
わが愛犬アーシー)は
それぞれ勝手に散策を楽しみ、
いつものように山道の
結構奥のほうまで
足を進めますと、
そこで向こうから
犬を4頭ほど
引き連れた集団が
やってくるのが見えました。
その犬というのが
すべてラブラドール系で、
特にうち2匹は
われらがアーシーに
非常に似ていて、
奥様もそれに気づいたらしく
「あら、向こうに
アーシーの集団がいるわね」
「特に2匹はアーシーと
同じ毛色で同じ大きさですね。
おや、本当に似ているな」
さて前方から
そんな犬集団が登場したのに
気が付いたアーシーは
いつもの通り
元気に向こうにご挨拶。
それでも以前のように
弾丸のように
相手集団に向かって
突っ込んでいくことはなく
先方の様子を見て
しばらくはその場で『待て』が
出来るあたりが素晴らしい。
飼い主の欲目ですみません。
そんなわけでアーシーと
4匹がグフグフと鼻を鳴らし
ブンブンと尻尾を揺らし
挨拶をしているところに
私も近寄ってさりげなく
向こうの犬の
頭や首を撫でようとしたら
・・・スッと後方から
牧羊犬ちゃんが
私と犬集団の間に
割って入って来まして。
あれ、この牧羊犬ちゃんは、
こういう他の犬との挨拶が
そもそも
嫌いな子じゃなかったっけ?
アーシー効果で
ラブラドール系の犬は
大丈夫になったのかな?と
思いつつ、向こうの
飼い主さんとも挨拶をして
その場を通り過ぎ
しばらくしてから奥様が
「Norizo、アナタ、
気が付いた?うちの
賢い牧羊犬があなたの軽挙を
止めようとしていたのを」
「え?私を止めようと?
いったい何からですか?」
「アナタ今の犬たちと
初対面でしょ?そんな
よく知らない犬にむやみに
近づいて触ろうとしちゃ
いけませんよって
うちの犬が止めに入ったのよ」
・・・そういえば
牧羊犬ちゃんが来るまでは
興味深げに私の手のにおいを
嗅ごうとしていた
向こうのラブラドールは
牧羊犬ちゃんが割り込むなり
「あ、スミマセン」みたいな
顔をしてそそくさと
その場を離れて行ったような・・・
つまり牧羊犬ちゃんは
私を見知らぬ犬たちから
守ろうとしてくれた・・・?
思い返せば牧羊犬ちゃんは
ついこの間まで
私のことをまったく
信頼していなくて
むしろ散歩中も常に
奥様と私の間に
自分の体を挟み込んで
「奥様に対して
舐めた真似をしたら
お前の喉笛を嚙みちぎる」
みたいな感じだったのが
今の私はもしや身内扱い?
いや、身内は私も自分を
買いかぶり過ぎかもしれない、
そう、つまり客分扱い?
「うちの奥様のお客さんに
粗相をしたら私がけじめを
とらせてもらう」的な
警告というか脅迫を
向こうの犬にしてくれた・・・?
なんというかその、
ちょっと嬉しい私です。
いや、こう来たか。
嬉しいです。
牧羊犬ちゃんの視点からすると
私とアーシーは
他の犬に対して警戒心が低く、
そこが心配なのだと思います
一応我々も相手の出方は毎回
確認しているつもりなんですが
『散歩中に理由もなく突然
面識のない犬から
牧羊犬ちゃんからすると
そこらへんまだまだ甘いのかと
・・・ただ、そうした過去を
考えると、牧羊犬ちゃんは
今回私のためにものすごく
勇敢な行動を
取ってくれたことに気づきます
犬は本当に健気で
優しい生き物だと思います
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