⛩【菊と稲荷】"境" など無い。 | 神仏広告代理店

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【菊と稲荷】

【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』
 
 

<あらすじ>

 

『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』

 

その言葉と共に、六甲山の高取神社で

 

「神様」という存在に、前よりも強く接続してもらった私。

 

 

前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さまの

 

子狐眷属の姿も確認できるようになり、

 

奇妙な共同生活(?)が始まっていた。

 

 

そしてその子狐眷属の故郷、

 

高野山の清高稲荷大明神にお参りに行った際に

 

「お祭りをしてほしい」と無茶ぶりをされた私だが……

 

 

 

***

 

 

 

 
六甲山の登山口にもなる諏訪神社。
 
その本殿の拝殿にて現れたチャイナな姿の宇迦之御魂大神……? の続きです*
 
 
 

「你早(ニイツァオ)」

 

菊「に、你早……💧」

 

 

 

宇迦之御魂大神(以下:宇)「中国語を話せるのか?」

 

 

菊「いえ、以前よく上海に一人旅でしていて……挨拶程度です……

 

初めまして。西宮から参りました……」

 

 

宇「知ってる。そして遅い。来るのが。

 

お前、いつからここに来ようとしていた?」

 

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…………
……………………💧
このシーンの既視感と言ったら……(『プロローグ』参照💧)
 
 
 
菊「エ……いつから……えーと……………((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
 
 
「2018年2月2日のfacebookで
『稲荷茶屋を開拓』と宣言しておるぞ」
 
 
「2018年2月22日のfacebookでも
書いておるのに!」
 
 
ちょっ……… 
このパターン……💧
自分がもう嫌ッッ。💧💧
 
 
 
菊「稲荷茶屋…………確かに言っていました……のに、
 
見事に放置しておりました…………」
 
 
 
 
そうか……『稲荷茶屋』って、ここが登山口でこの先にあるんだ。
 
なんでそんな名前なのかと思っていたけど……諏訪神社エリアだからだったのか!!
 
 
 
 
宇「何度も前に来たここのことを思い出しておったのに。
 
よくもまあ、これだけ後回しにしたものよ」
 
 
菊「…………申し訳ありません。。
 
ところで宇迦之御魂大神さま」
 
 
 
宇「なんじゃ?」
 
菊「なぜチャイニーズなお召し物なんですか……?」
 
 
 
宇「ここは華僑を中心に外国人からの信仰が厚いからじゃ」
 
 
 
 
あー
 
だから中国語の看板みたいなものが飾ってあるんだ。
 
 
 
 
宇「提灯を見てみよ。赤い文字のものは華僑の者からの奉納じゃ。
 
毎年新しくするのだが、このように常に多くの提灯を奉納してくれる」
 
 
見上げると本殿の拝殿前にはたくさんの提灯が飾られ、
 

宇迦之御魂大神が言うように、赤い文字の入った提灯の数も多かった。

 
 
 
 
宇「お前の好きな高野山の清高稲荷大明神にも、
 
外国人からの奉納がよくあるであろう?」
 
 
菊「あ。確かに! あそこは海外からの旅行者さんが多いので……
 
(っていうか、清高稲荷大明神さまのこと好きなの知ってはるんや💧)」
 
 
 
 

宇迦之御魂大神は提灯を見上げて、ふと微笑んだ。

 

 

 

 

宇「良いものだ。本来、いかなるものにも ”境” などない。

 

昔は港の方に、華僑の者を受け入れる神の場がなくてな。

 

こちらで華僑の者たちの信仰心を受け入れることにした」

 

 

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菊「……宇迦之御魂大神さまがですか?」

 

 

宇「いや。建御名方大神殿が決めた」

 

 

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建御名方大神……

 

 

 

古事記の国譲りに登場する、大国主命の息子で、

 

タケミカヅチ神との戦いに敗れ、諏訪の地から出ないことを誓ったとされる神。

 

 

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宇「 "境" がないと言ったが、

 

それは外国人からの信仰心においてだけではないぞ。

 

 

諏訪の地にあるとされた "境" も指す」

 

 

 

菊「諏訪の地……?」

 

 

 

 

 

宇「……人間は境界線を決める生き物だが、本来そのようなもの無い。

 

それが真ではないか?」

 

 

 

菊「………………」

 

 

 

 

宇迦之御魂大神は、こちらを見て淡々と話を続けた。

 

 

 

 

宇「さっき、ポカポカと暖かいと感じておったであろう?

 

その暖かさはどこから届いている?」

 
 
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この暖かさは………

 

 

 

菊「太陽からです……」

 

 

 

宇迦之御魂大神はまばたきをしながら、ゆっくり頷いた。

 

 

 

宇「遥か彼方であろうとも、届くものは届く。

 

そこに "境" など無い。

 

……それに気がつけば、超えられるものばかりであるのだがな」

 

 

 

日の出と同時に光が届き、その輝きと熱に包まれる諏訪神社。

 

 

 

宇「案内しよう。ちょうど人もいない」

 

 

 

宇迦之御魂大神はそう言って、

 

本殿の右側にあるお社の方に歩き出した。

 

 

 

 

《続く……》
 
 
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