⛩【菊と稲荷】名もなき神になる前に。 | 神仏広告代理店

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【菊と稲荷】

【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』
 
 

<あらすじ>

 

『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』

 

その言葉と共に、六甲山の高取神社で

 

「神様」という存在に、前よりも強く接続してもらった私。

 

 

前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さまの

 

子狐眷属の姿も確認できるようになり、

 

奇妙な共同生活(?)が始まっていた。

 

 

そしてその子狐眷属の故郷、

 

高野山の清高稲荷大明神にお参りに行った際に

 

「お祭りをしてほしい」と無茶ぶりをされた私だが……

 

 

 

***

 

 

 

高取山に行った時は「ここめっちゃ伏見っぽい!」と思い、

 

こんなに濃ゆく稲荷を感じられる場所が六甲にあったなんて……

 

そんな風に思ったけど。

 

 

 

また1ヶ所、六甲に稲荷を感じられる場所を思い出し、そこに向かっていた。

 

 

 

 

 

菊「だいぶ明るくなってきたね……日の出、間に合った〜。で、寒いな!」

 

子狐1「家を出た時は真っ暗だったもんね」

 

子狐2「お月様がきれいで輪っかがかかってたね♡」

 

 

 

始発の次の電車に乗って、私が向かったのは神戸の元町駅。

 

そこから山手にまっすぐ上がった場所に、その「六甲山の稲荷な場所」はある。

 

 

 

諏訪神社。

 

 

 

以前、仲間との山歩きの下山時に通ったことのあるお稲荷エリア。

 

 

 

 

 

急な坂道と階段を上ると、もう社務所に灯りがついていた!

 

 

菊「神社さんの朝は早いな……でも安心する♪」

 

 

 

 

境内で話されている方に挨拶をして、本殿の拝殿で二礼二拍手一礼。

 

 

菊「……ここにお稲荷さまがいてはるのかな?」

 

 

 

 

こちらの御祭神は、諏訪神社なだけに建御名方大神。

 

そして宇迦之御魂大神もいらっしゃる。

 

 

 

 

中心となる境内のお社に参拝して、

 

日の出の見られそうな場所を探し、日の出待ち。

 

 

 

すると空が上がるく照らされてきて、ちょうどビルの上に被さるようなご来光が。

 

 

 

その朝日が境内を照らす。

 

 

菊「社務所に朝日の光が反射してる! ここいい場所だなー」

 

 

 

 

その社務所の後ろの上にも鳥居や小さなお社が見えた。

 

子狐1「あそこに上ってみようよ!」

 

子狐2「早く早く!」

 

 

 

子狐眷属たちは朝から元気である……。

 

でも朝日はグングン上っていくので、上からの景色も見たくて急いで上がった。

 

 

 

 

菊「わーーーー。……めっちゃきれい。すごい光やね」

 

 

上のエリアには、小さな稲荷社が斜面に並んでいる。

 

ちゃんと眷属も置かれていて、みんな朝の光の中にいた。

 

 

 

目に見える範囲での一番端っこの稲荷社。

 

眷属がとても上品で、一般的に販売されているようなものではない。

 

 

 

菊「………素敵な眷属さま。写真撮りたいけど……

 

初めてだし、今日はやめておこうかな」

 

 

 

 

そんな風に思った時に、撮って欲しいという言葉が伝わった。

 

 

 

 

その端っこの稲荷社は、きれいな朱の鳥居もあったけど、

 

鳥居額が朽ちて、名前がわからなくなっていた。

 

 

 

 

子狐1「名前が見えなくなっても、

 

お稲荷さんって呼ばれるのは嬉しいって言ってるよ」

 

 

 

子狐眷属が通訳をしてくれる。

 

 

 

子狐2「でも本当は……名前で呼ばれたいって」

 

 

 

 

急にぶわっと涙が出た。

 

 

 

 

子狐1「だから今、名前のある稲荷は、

 

その名前が忘れられないように……」

 

 

子狐2「守り伝えて欲しいって」

 

 

 

 

写真を撮らせて頂いたその眷属たちは、柔らかで優しい表情に見えた。

 

 

 

菊「ありがとうございます。教えてくださって。

 

ちゃんとその言葉、伝えますね」

 

 

 

鳥居額は壊れているけど、朱の鳥居は新しいし、

 

このお社の中にはこの稲荷神の名もちゃんとあるのだと思う。

 

 

 

 

ふと源九郎稲荷大明神のことを思い出した。

 

 

とよさんが発見した『静守大神』の扁額。

 

源九郎稲荷大明神の元の名前なのでは、と、とよさんは書かれていた。

 

 

image

 

 

『静守大神』という名前は、見えない場所に隠されていたけど

 

 

でも「源九郎さん」って、今ではたくさんの方に愛され、

 

呼ばれている源九郎稲荷大明神。

 

 

 

菊「源九郎稲荷大明神はもう名前を伝えてくれる人達がいるから、

 

きっとそれも喜んではるんだろうな」

 

 

 

 

神様にとっても「名前」というものは……

 

「名前」で呼ばれるということは、大切なことなんだなと思った。

 

 

 

 

優しい端っこの稲荷神さまに「また来ますね」と伝え、

 

また拝殿エリアに戻ろうとした。

 

 

 

 

いくつもあるお社に朝日が射して、輝いている。

 

 

 

小さな稲荷社にも光が当たるように山の斜面に配置されていて。

 

 

大切にされているんだな……ここの神様たち。

 

 

 

そんな気がして嬉しくなった。

 

 

 

 

光の強さを増しながら上昇する太陽の方向を目指して、

 

また拝殿への階段を降りる。

 

 

 

昨日来ようかなと思ったけど、雨予報だったから……

 

菊「今日にして大正解だったね♪」

 

 

 

やっぱり稲荷神は「晴れ」なんだよなーと、また思った。

 

 

 

 

拝殿の龍の彫刻の目に光が映り、輝いている。

 

 

 

 

誰もいない拝殿に戻り立っていると、

 

朝日があたってポカポカと身体を温める。

 

 

 

菊「最高やな……めっちゃあったかい✨」

 

 

 

気温の低い中でそのポカポカを受けながら、

 

何か言葉を頂こうかなと佇んでいたら、

 

そこに神様が現れた……

 

 

 

 

菊「宇迦之御魂大神さま……?」

 

 

 

 

でも姿がなんか……チャイナ風???(麻呂眉毛じゃない!)

 

 

 

 

???となっている私にその神は声をかけた。

 

 

 

 

「よっ」

 

 

菊「うわ!」

 

 

 

 

この挨拶…………………

 

 

 

 

一番最初に高取神社で、豊受姫命が発した第一声と同じ💧

 

 

 

 

「你早(ニイツァオ)」

 

 

さらにその神は中国語でおはようという挨拶をした!

 

 

 

 

《続く♪》
 
 
⛩【菊と稲荷】次のお話はこちら*
 
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