令和8年 予算特別委員会 こども家庭費トピック編

 

 

 練馬区の子育て支援

 ― 待機児童ゼロの裏側と、若者を支える新たな取り組み ―

 

  少子化でも増える保育需要

 

「少子化が進んでいるのだから、保育園には入りやすくなっているのではないか」

そう思われる方も多いかもしれません。

必ずしもそうとは言えない状況が生まれています。

東京都が実施した「第1子からの保育料無償化」により、保育園の利用を希望する家庭が増加しています。

子育てや家計を支える重要な制度である一方で、保育需要を大きく押し上げる結果となっています。

令和8年4月入園の一次募集では、申し込み者数は5,569人となり、前年より345人増加しました。

特に増加が目立ったのは0~2歳児で、その多くを0歳児が占めています。

区の分析でも、保育料無償化が申し込み増加の大きな要因であるとされています。

 

 

  待機児童ゼロを維持するための対応

 

こうした需要の急増に対応するため、区ではさまざまな対策を講じています。

詳細については、こちらのブログをご覧ください。

令和8年度予算特別委員会~こども家庭費~倉田れいか質疑編

 

 

  若者の自立を支える新たな支援

 

練馬区では、子どもだけでなく若者への支援にも力を入れています。

その一つが

ねりま羽ばたく若者応援プロジェクトです。

令和7年度から、都内で初めて、都児相連携型の社会的養護自立支援事業を行っています。

児童養護施設などを退所した若者(社会的養護経験者」または「ケアリーバー」と呼ばれています)が、安心して自立した生活を送れるよう支援する取り組みで、

  • 家賃補助
  • 光熱費補助
  • 生活相談
  • 弁護士による法的支援 などが行われています。

SNS詐欺や闇バイト、ゲーム課金トラブルなどの相談にも対応しています。

 

 

  「小1の壁」学童保育と朝の居場所対策

 

小学校入学後の課題として知られる「小1の壁」への対応も進められています。

ねりっこクラブの拡充と合わせ、一人でも待機児童がいる場合はねりっこプラスを実施しています。

基本的に、ねりっこプラスは利用日、利用時間などは学童クラブと同じとされていますが、

学校施設を利用しているため、学級閉鎖時には利用できない場合があるなど、運営上の課題も指摘されています。

詳しくは、こちらのブログをご覧ください。

予算特別委員会こども家庭費~学童クラブの充実について~

 

また、小学生が始業前から安心して過ごせる「小学生の朝の居場所事業」を5校で試行実施します。

詳しくはこちらのブログをご覧ください。

小学校・朝の居場所対策~モデル事業(5校)開始~

 

 

 

  子育て支援のDX

 

子育て支援のデジタル化も進められています。

現在紙で発行されている

子育てスタート応援券

について、令和9年度から電子化が予定されています。

電子化により

  • 紛失の防止
  • 利用手続きの簡素化
  • 事業者の事務負担軽減

などが期待されています。

また、アンケート機能を通じて利用者の声を把握し、施策改善にも活かしていく考えです。

 

 

  緊急避難場所・ひまわり110番

 

地域の防犯組織として青少年育成地区委員会や学校、PTA、地域の防犯組織などが実施団体となり緊急避難所「ひまわり110番」が設置されています。

犯罪の抑止力となっていますが、PTAが縮小・廃止となり管理に課題があります。

特に個人宅においては、万が一の際に逃げ込んでも安全を確保できない可能性があることを指摘し、

緊急避難所としてではなく、地域の防犯の在り方を検討するべきと要望しました。

 

 

子育て支援を考える

 

保育需要の増加、若者支援の強化、学童保育の充実、そして行政のDX。

練馬区ではさまざまな取り組みが進められています。

子育てを支える環境づくりは、社会全体に関わる大きなテーマです。

今後も議会での議論を通じて、より良い支援のあり方を考えていきたいと思います。