「ラーメン発見伝」をレビューするシリーズ、第2回になります。
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第1期:イントロダクション(1巻・2巻)
主なキャラクターが登場し、主人公周辺の様々な課題を解決していく
第2期:芹沢への挑戦期(3巻~6巻)<今回>
主な舞台は、藤本が勤める商事会社が運営する自然派レストラン「大地」。
第3期:ラーメンマニアキングへ(7巻~10巻)
藤本がテレビ番組で「ラーメンマニアキング」へ。一方で芹沢から新たな課題を与えられる
第4期:芹沢との拮抗期(11巻~15巻)
芹沢との「大地」新作コンペでは互角の戦いを見せる。勤務先では上司が変わり、ラーメンテーマパークを企画へ
第5期:全国遠征期(16巻~20巻)
テーマパークとの関連で全国のご当地ラーメンを探訪し、その流れで地元の人たちと勝負。
第6期:芹沢との全面対決期(21巻~26巻)
芹沢率いるラーメンテーマパークとの全面対抗戦。そして夢だった独立開業へ
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ラーメン発見伝(3) (ビッグコミックス)
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「ラーメンは伝統料理と違い、セオリーもマニュアルもない。"常識"にとらわれているようなら、まだまだだな。」
(第5巻,p50)
私の中での「ラーメン発見伝」第2期は、第3巻から第6巻と考えています。ダイユウ商事の自然食レストラン「大地」が開業し、そこからラーメンの開発が「仕事」になっていきます。その中で芹沢とのコンペが3回行われます。3巻での醤油、4巻での塩のコンペでは藤本は完敗。ラーメン作りにおいては格の違いを見せつけられます。5巻でのつけ麺コンペは両者採用となりますが、藤本にとっては敗北感を強く残した内容になっています。
その一方で、様々なラーメン店のトラブルを解決して、周囲の信頼を得ていきます。そんな藤本に対する挑戦者として描かれるのが「天才」と評される天宮研司。ラーメン店の目の前に屋台を出し、その店の魅力をより増幅させたラーメンを出して客を奪っています。5巻と6巻で藤本に挑戦し、最終的には天宮が敗北を認めます。その一方で、個性を磨く事の大切さを、藤本も再認識していく事になります。
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ラーメン発見伝(4) (ビッグコミックス)
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そして、「大地」の仕事という流れで、3巻で札幌、4巻で台湾、6巻で新潟に出張。ここから、ラーメン発見伝のご当地シリーズが始まります。札幌では旭川ラーメンと対決する事になり、台湾では日式ラーメンブームと牛肉麵を対比。新潟では、当時石神さんがタウン誌で紹介していた「新潟四大ご当地ラーメン」の代表店をモデルにしてストーリーを進めていきます。ここで登場する4軒は、実在の「四大ご当地」を代表する店の名前を少し変えています。フィクションの部分があるからとは思いますが、この後の「出張シリーズ」では、実在の店舗名のまま登場するケースも出てくることになります。
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ラーメン発見伝(5) (ビッグコミックス)
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冒頭の引用部は、塩ラーメンコンペの時に芹沢が残した余裕の一言。「ラーメンに常識などない!」というセリフは、発見伝全体を通して何度も出てきますが、この回が描かれた2001年頃は、まだまだ「ラーメンの常識」的なものがあったと記憶しています。今読み返してみると、ラーメンの枠が取り外されていった歴史を振り返るようでもあります。実際、「ラーメン発見伝」を並べているラーメン店って多いですもんね。
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ラーメン発見伝(6) (ビッグコミックス)
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