【追記】
牛田くんからのメッセージ、こちらにも追記しておきますね。
ショパンコンクールに向けてさまざまな場所で応援してくださった皆さま、お力添えをくださった皆さま、本当にありがとうございました。偉大な歴史を持った素晴らしいコンクールで演奏するという機会を得られたこと、そしてそれを多くの皆さまと共有できたことを心から光栄に思っております。 pic.twitter.com/MORgdRp27a
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 13, 2021
このコンクールで審査をしてくださっている先生方は、音楽家として心から尊敬する存在で、演奏を聴いていただけたことをとても光栄に思っております。今回の判断を心から支持しています。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 13, 2021
一方で、ご期待を寄せてくださっていた皆さまには、結果という形で報いることができなかったことを本当に心苦しく、申し訳なく思っています。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 13, 2021
今回はなかなかホールの音響がつかめず、最大音量を見極められないままラウンドを終えてしまい、ダイナミクスの構成や音色の調整が狂ってしまいました。ホールの音響上自分の音量が足りていないのではと錯覚してしまい、不自然な力で芸術的でない飽和した響きを引き出してしまった瞬間がありました。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 13, 2021
また、響かないホールで無理やり音量を出すために、バスや最も重要な音を少し遅らせることで倍音の効果でピアノが鳴っているように聞こえさせることができるのですが、これをホールの音響を探るうちに無意識に多用してしまっていたようです。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 13, 2021
(左右のズレは20世紀の典型的なテクニックではありますが現代ではあまりふさわしいとはいえません。もちろんポリフォニックな部分や旋律がレチタティーヴォ的になっている部分では声部ごとのイントネーションの違いから必然的なズレが生じるのは自然な範囲内であれば許容されるべきだとは思いますが)
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 13, 2021
計算違いが重なり想定していたものとはかなり違った音楽を提示する形になってしまいましたが、自分にとっては準備の過程のなかで作品についての勉強をたくさんさせていただけたことが、かけがえのない経験と財産となりました。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 13, 2021
今後より成長して、また皆さまに聴いていただけるよう精進したいと思います。また再び皆さまと偉大な作曲家の音楽を共有できる日を楽しみにしています。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 13, 2021
**************************************
今朝早く、ショパンコンクール二次予選の結果が発表されました。
日本からは5名の方が3次予選へ進まれるということです。おめでとうございます。御健闘をお祈りしております。
私も発表当初は、???でしたが、牛田くんの全方面への感謝と心配りをちりばめた心温まるツィートを拝見し、心が落ち着きました。
そして、心から、改めて牛田くんを応援していきたいと思いました。
現実的には、コンクールに出なくとも、優れたピアニストはたくさんいらっしゃいますし、それがすべてではありません。牛田くんはそもそも、ショパンコンクールに出るの?もう実績も結果も十分あるのに・・・というピアニストですから。
牛田くんはまだ21歳。16日に22歳、本当に若い優れたピアニストです。ショパンコンクールに挑戦するチャンスはもう一度巡ってはきます。挑戦してもよいし、しなくてもよい。また、他にもコンクールはいろいろあります。
そもそも、コンクールに今さら出る必要があるのだろうか、という疑問もありますが・・・。でもそこは若さもあるから、経験のひとつとして積み重ねていくこともありかもしれませんし、なしかもしれません。
いずれにせよ、今回の結果で、牛田くんのピアノの価値がなくなることは決してないですし、いや、こうした機会に世界中の人々に、あの素晴らしい1次と2次の演奏を聴いてもらえた。世界中の人々がTomoharu Ushidaという名前を知るきっかけを得ることができた、それはむしろ、プラスじゃないでしょうか。
だって、誰もが、コンクールであるということを忘れて、牛田くんのピアノに感動したのですから。そして、なぜこの演奏をもってして、3次に進めなかったのかという、自然発生的な疑問すら多くの人々に投げかけるほど素晴らしい感動を生み出したのですから。
私も、牛田くんがどんなに真摯にピアノに向き合って来たか、東日本大震災以降、どんな思いで表現を磨いてきたのか、音楽との向き合い方・・・このブログを通して、結弦くんのファンの皆さんに知っていただけたことを、本当に嬉しく思っています。
私たち結弦くんのファンは、もともと知っています。慣れてしまっていると言ってもよいくらい。ジャッジとか、コンクールとか、そういうものがどんな場所なのかということは・・・。いろいろある中で、勝つということが、いかに難しいかということを、よく知っています。
牛田くん、ちゃんとご飯、食べていますか?
21歳とはいえ、既にプロの立派な実績のあるピアニストなのだから、もうすっかり気持ちの切り替えができちゃっているのでしょうか・・・。
何と言ってよいのかわからないので、結弦くんの言葉をお借りします・・・。
「スポーツはとても残酷だと思う。いちばん努力した者が必ず、いちばんの結果を出せるものではない。 しかし努力しなければ、結果は、決して残すことはできない」
「スケートは努力した分うまくなるとは限らない。ただ、努力することをためらわないでほしい。その行為自体が人生に生きてくる」 羽生結弦
1次、2次ともに、ヤマハのピアノの音色を最大限に引き出し、ショパンも喜んでくれるような演奏だったと思います。何より、ファンを増やしたのではないでしょうか。この経験をまた、今後の活動にぜひ、活かしていっていただきたいなと思います。
ちょっと強烈な経験だったかもしれないけれど・・・強烈な経験があるから、表現力はより深みを増すことは、過去の偉大な芸術家の皆さんの人生を振り返ればわかりますね。
だから、牛田くんも、大丈夫。きっとこれから、ますます音楽に深みが増し、表現の幅が広がっていくはずです。そしていつか必ず、この経験に感謝の気持ちが心から湧き上がってくる幸せな瞬間が訪れることと思います。
しっかりご飯を食べて、これからも私たちにさらに素晴らしい音楽を聴かせてほしいと思います。
2017年からポーランド国立ショパン音楽大学(ワルシャワ音楽院/ショパン音楽アカデミー)で教鞭を執っていらっしゃる河合優子さんのツィートです↓。
[ショパン・コンクール2021・第2次予選結果発表]
— Yuko Kawai 河合優子 (@YukoKawai) October 12, 2021
このコメント欄に、世界中からの率直な声
Announcing the results of the 2nd stage of auditions https://t.co/pZibXtSo65
牛田くんが選ばれなかったことに対する聴衆の反応が多いです・・・。
■ ピアニスト:故・中村紘子さんと牛田智大くん
中村紘子さんもきっと、天国から牛田くんのこれからの成長を応援してくださっていると思います。
『タレントになりたいんだったら、私はあなたに関わらない』と言われた。
(中村紘子)先生が力づくで正統派の道に戻してくれた。
牛田智大くん
NHK「蜜蜂と遠雷~若きピアニストたちの18日~」 2019年1月より
■ 浜松国際ピアノコンクールでも牛田くんはヤマハCFXを選んでいますが、その時語ってくれた「理由」について・・・
「ピアノによっては、強音はいいけど弱音はちょっと、という場合とその逆のケースもありますが、ヤマハのCFXは、強弱のバランスがとてもいいんです。ppは多彩で、ffは深みがあります。コントロール性も高く、特に本選のコンチェルトでそのよさが発揮できました。もうひとつ感じたのは、CFXはアクションがすばらしく、ピアニストに寄り添ってくれる感じがします。コンクール会場のアクトシティはとても大きなホールですが、オーケストラに負けない音で演奏することができ、楽器に助けられた感じがして、のびのびと演奏できました。このコンクールを受けて、とてもいろんな意味で有意義でした・・・」 by 牛田智大くん
ガンバレ、牛田智大くん。
百戦錬磨の結弦くんですら、何もかもすべてが順調だったわけではありません。理不尽なことに苦しんで、卒論まで書いちゃったくらいですから。でも、結弦くんは常に、自分の事じゃなくて、フィギュアスケートの未来を考えて、その思いを卒論という形に昇華したんですね。
本物の芸術って、やっぱり強烈な体験、強烈な思いを経てたどり着くものなのかもしれません。情報過多の現代では、喜怒哀楽の疑似体験はいくらでもできるかもしれませんが、でも、本物はやはり自分が体験して、乗り越えなければ、感じ取ることはできないのかもしれません。
だから、辛い思いも、苦しい思いも、哀しい思いも、幸せも、歓びも、表現者は、できるだけたくさん、味わう方がよいのだと思います。本人はしんどいかもしれないけれど、乗り越えまくると結弦くんのような境地に達するのかもしれません・・・。
牛田くん、ご飯をしっかり食べて、英気を養ってくださいね。本当に素晴らしい演奏をありがとうございました。ここをきっかけにさらに活躍していけるように、心から願っています。
牛田くんなら、絶対に、できると思います。
クリックバナー作成しました(↓)








