過去問演習の考え方について、最初に挙げた質問に答える形でシリーズとして書いてきましたが、たくさんの記事にまたがってたどりにくくなってしまいました。最後にまとめ記事として、簡単な一問一答とともに詳細記事のリンクを貼っておきますので、目次代わりにお使い下さい。
このシリーズの冒頭にも書きましたが、過去問演習には他のこと以上に「流派」があります。流派の違いを生んでいる背景となる色々な考え方にもなるべく触れたつもりですが、書いたことはあくまで一意見です。部分的にでも何かのご参考になれば嬉しいです。

・6年後半はもう過去問だけやればいいのか?
→最後まで単元学習の完成と志望校対策(過去問対策や志望校特訓)が両輪。両者のバランスは個別事情次第だが、よほど単元学習が仕上がっている人以外は、志望校の出題傾向をふまえたうえで単元学習の完成に力を入れる方が得点力は上がる(シリーズ②)。
・過去問演習の目的は?
→主に①出題傾向を把握し、対策に役立てる、②時間配分や問題の取捨選択を練習する、③合格可能性や距離感を測るの3つ。取り組み方や採点の考え方も、何を目的とするか次第(シリーズ②)。
・いつからやるか?
→全単元の基礎を固めたうえで9月頭からというのが標準的。ただし単元学習に穴や抜けが多い場合や志望校の出題がオーソドックスな場合は、もっと遅めのスタートも吉(シリーズ②)。
・どのくらいのペースでやるか?
→1週間で1年分くらいが標準的。このペースで9月頭から年末までに18週=18年分。1月はもう少しスピードアップできる(シリーズ②)。
・何年分やるか?
→一般論としては、第1志望5~10年分、第志望以下は1~3年分、第2志望はその間(個別事情に応じて)。過去問を1年分やるごとに合格率が3%上がるという説もあり。出題のクセが強い学校ほど、志望校対策の有効性は高い(シリーズ③)。
・4科目まとめてやった方がいいか?
→目的次第。「これが本番なら合格/不合格」という判定をしたければ4科目揃える。出題傾向の把握や対策、時間配分や取捨選択の練習が主目的なら必ずしも4科目揃える必要はない(シリーズ③)。
・いつの時期まで過去問をやるか?(1月にも新しい過去問をやるか)
→まずは年内でいったん仕上げるイメージで取り組むのが無難。注意点も理解のうえで、直前までしっかりやるのが個人的にはおすすめ(シリーズ④)。
・どの学校からやるか?
→第1志望校の過去問に早めに1,2年分は取り組む。距離がありそうならまずは第3志望あたりの学校で自信と実力をつけたり単元学習に力を入れたり、最初から意外と戦えそうなら第1志望ばかりやるのもよい(シリーズ④)
・新しいものからやるか古いものからやるか?
→新しいものから派…早めに最新の出題傾向を把握、時間切れで最新年度がやれなくならないように。古いものから派…点を取りやすいので、自信と実力をつけながら取り組める。交互派…折衷案。個人的には、直前に新しめのものを少なくとも1年分は残しておきたい。第3志望校以下は新しい方からやるでOK(シリーズ⑤)
・ソースは何をどう使うか?
→面倒でなければ四谷の過去問DBから等倍のブックレット印刷をすれば本番さながら。手間を考えると、赤本のコピーで解答用紙だけ実物大に近づけ、本命校だけ最後に実物(学校が販売)を1,2回やれば十分(シリーズ⑥)。
・採点はどうするか(配点、採点基準、部分点、他)?
→正しい点をつけることは実はかなり難しい。多くの学校では配点も採点基準も部分点も不明確。志望校別模試を受けて出てくる結果とも見比べて、普段の採点の確からしさを確認していく。国語や理社の記述問題の解答例は複数のソースを持っておきたい(シリーズ⑦)。
・振り返り方はどうするか?
→「自分にとって取れないといけなかった問題」を取れるようにする、解説を読んでもピンとこないような問題は捨てるというイメージで大胆にメリハリをつけ、合格者平均点(または4科で合格最低点+20点くらい)になるまでの振り返りをする。塾などに提出して採点してもらう場合も、解いた感触が残っているうちに自分で(または親が)採点をしてすぐに振り返る方が効果的。過去問での問われ方を単元学習の完成に生かしていく(シリーズ⑧)。直前期は時間配分、「捨て問」の見極め、出題のクセ把握(例えば算数で後ろに行くほど難しくなるのか途中に難問があるのか、選択肢問題ではどんな誤答で引っかけてくるのか、etc.)などで「得点力」を伸ばすことが大事(シリーズ⑭)。
・どんな環境で実施するか?
→日頃勉強をリビングでしている場合も、子ども部屋など邪魔の入らない落ち着いた環境で本番のつもりで。塾や図書館の自習室なども選択肢。解答、試験時間などは不正が起こらないように管理を。一方で、まだ本番のつもりで解けるような状況ではない場合は、あえて試験時間を長めで取り組むのもよい(シリーズ⑨)。
・過去問(問題、解答用紙、解答など)の整理方法は?
→学校ごとにドキュメントファイルを用意し、1ポケット1年としてポケット内に何でも入れていくというのが一例(シリーズ⑨)。
・過去問演習結果の管理方法(管理表)は?
→9月の頭には年末までのおよその計画(実施予定時期、内容、年)を入力してしまい、経過を見ながら微修正をしながら表にそって実行していく。各科目の合格者平均、受験者平均、合格最低点、得点を記録していき、5年平均から各科目の目標点もイメージ(シリーズ⑩)
・過去問と志望校別模試との違いは?
→過去問の点数は「過去の受験者の」「入試当日の」結果との比較。志望校別模試は、「来春に入試を実際に戦うことになるライバルとの」「途中段階での」比較。また、過去問は経年で難易度が変わってきた学校ではその影響が分かりにくいのと、そもそも配点や採点基準が不明確という問題があるのに対し、志望校別模試は同じ配点・採点基準で現時点での立ち位置を確認できる数少ないチャンス。志望校別模試は、各校の出題に「寄せている」とは言え、塾ごとのカラーもあり、本物の過去問とは少し違う(シリーズ⑪、シリーズ⑫)
・点数をどう解釈すればいいか?
→過去問演習の点数は入試当日に向けて上がる。合格者平均点を取るのは入試当日でもかなりハードルが高い。最終的に合格者平均点を安定して超えられたら言うことないが、ハードルが高過ぎるので合格最低点+20点以上くらいを目標に(シリーズ⑫)。
・受ける学校の過去問だけやればいいか?
→出題の傾向が大きくは変わっていない学校であればたくさん遡ること(タテ)は有効だが、「流行り」や統計データ(地理)が変わっている懸念もあり。併願校や難易度/出題傾向の似た別の学校の最近の入試問題を解くこと(ヨコ)も有用。「ヨコ」(色々な学校の最新の入試問題)は解かないまでも、眺めるだけでも有効。実施時期が早い学校の入試問題を本命入試の前に確認するのもよい(シリーズ⑬)。
上記で取り挙げた以外でも追加の質問がありましたら、コメントかメッセージをいただけば可能な範囲でお答えします。もうあとちょっとです!迷わず進んで下さい!Good Luck!!
ゆず / 栄光の架橋
いくつもの日々を越えて 辿り着いた今がある
だからもう迷わずに進めばいい 栄光の架橋へと