🌈やっと出逢えた瀬尾まいこさんの本
ずっと読んでみたかった作家さん。
それなのに、
なかなか読む機会に恵まれずにいました。
けれど今、この瞬間だからこそ巡り合えた…
瀬尾まいこさんの『その扉をたたく音』
仕事帰りに本を返しに行った図書館で、
ふと目に飛び込んできたこの一冊。
まるで私の心をトントンと
ノックしてくれたようでした。
🌈いた。天才が。
「いた。天才が。」
この一文で始まる物語を
読み終えて感じたのは、
人はみんな何かの
天才なんだということ。
そのことに気づけるかどうか、
それだけなんだと。
どんな境遇にいても、
どんな悩みを抱えていても、
その場所にとどまり続けることなく、
また歩き出す力を人は持っている。
その背中を押してくれるのが、
人との出会いであり、
本との出会いであり、
音楽との出会い。
そして何よりも、
自分自身の感じる力
なのだと、この物語は教えてくれました。
🌈心に響いた会話
大学卒業後、
音楽で生きていこうと夢見ながら…
7年間無職で過ごしてい宮路くん。
彼が、介護施設で働く
渡部くんと出会い、
少しずつ変わっていく姿が描かれます。
心に残ったのは、この会話。
渡部:
「そうですよ。排泄物も嘔吐物も処理して、ののしられながらお風呂に入れて。
それでも、必要とされていることに喜びを感じて。宮路さん、仕事ってそういうことです」
宮路:
「無職の俺をバカにしてるの?」
渡部:
「いえ。ばかだなあと思ってるだけで。
ばかにはしていません。ぼくたちが生きているのは現実世界です。
誰も死なない、病気にならない、
そんなおとぎ話の中を生きている
わけじゃないです。さあ、歌いましょう」
このシーンの誠実なやりとりが
とても人間らしくて好きなのです✨
🌈温かい涙が流れるラスト
二人が介護施設で演奏会を
開くまでの過程も、
印象に残っています。
ラストに、お年寄りの女性から
渡部くんに届く手紙も…
その言葉のひとつひとつが
心の奥深くまで染みわたり
辛い時こそ、
何も手につかないような時こそ、
この本を手に取って読んでほしい。
そんな一冊です。









