こんばんは!
九州の豪雨が大変なことになっていますね…ここのところ毎年この時期に自然災害があり、胸が痛みます。

被害が少ないことを祈るばかりですm(_ _)m


ここ最近は、螺旋プロジェクトの一冊であるこの歴史小説にうなされていました。

日本史は高校時代から苦手科目で、大学受験も日本史の点数が足りず志望大に落ちたトラウマがあります。

日本史を克服できなかった原因はわかっています。

ひとよむなしい(1467年)応仁の乱!
いごやになるよ!(1582年)太閤検地!

とひたすら語呂を覚えるばかりで、歴史の流れを把握しようとしていなかったからです。

ええと、平家が支配していたところを源氏が滅ぼして鎌倉幕府ができて、だけどそれを足利尊氏(もとをたどれば源氏)が滅ぼして、と思いきや南北で朝廷がまっぷたつに分かれて、統一したと思ったら戦国大名が出てきて、なかでも織田信長が凄くて……

ああぁややこしい!!
(発狂)

当時は北海道に住んでいたため京都周辺の地理もさっぱり頭に入らず、語呂合わせで無理やり覚えるしかできなかったんですよね。

センター試験は語呂合わせで乗り切ったものの、二次試験の記述問題で撃沈。
滑り止めの私立大に合格するも、学費が足りず新聞配達をすることに…。

ということで日本史という教科はわたしの人生のネガティブトリガーでもあるのですが笑、心の底ではずっと学び直したい!という思いをふつふつと抱えていました。

天野純希『もののふの国』は螺旋プロジェクトだから手に取った一冊でしたが、自分が特に苦手な中世から近世の歴史の学び直しに最適な一冊でした。

天野純希『もののふの国』は、先述のややこしい中世・近世の歴史の流れをポイントをつかみつつ、手に汗握るスぺクタクル小説として巧みに描いています。

時代で言うと、平安時代から明治時代まで。
それぞれの時代で一冊の本になるのに、約1000年の歴史を一冊の本にしているんです。

どれほどの労力(歴史の流れや文献の確認など)を要したのか、想像するだけで身が震えます…。

本書のキモとなるのは螺旋プロジェクトの主テーマでもある「海族」と「山族」の対立を軸に描いているところです。(「海族」「山族」については螺旋プロジェクトサイトをご覧ください!)

歴史年表に「海族」と「山族」の対立も練り込んで描くって、どれほどの労力を…(以下略)。

本書では、平家は海族、源氏は山族として描かれます。

その後も
足利尊氏(山族)vs楠木正成(海族)
織田信長(海族)vs明智光秀(山族)
豊臣秀吉(海族)vs徳川家康(山族)
徳川幕府(山族)vs西郷隆盛(海族)…
という対立軸で歴史の流れが見事に描かれてゆきます。

人名だけだとどうしてもややこしかったのですが、「海族」「山族」という特徴が入ることでなぜ彼らが対立し争うようになったのかが頭にすんなり入ってきました。

あれ、海族と山族の対立って実話だったっけ…? と思ってしまうぐらいに「螺旋プロジェクト」のテーマが歴史年表にぴたりとはまっていて、作家さんの筆力に改めて震え上がったのでした(想像もできないほどのエネルギー量と構成の緻密さに、という意味で)。

0の状態から作り上げる、または既存のものから新たな可能性を想像し、そして創造するということ。

創作というのはこういうことだなぁ、と強く思わされます。

「物語」という行為は人間にしかできない尊い行為です。

わたしが高校生のときに本書を読んでいたら、日本史も大得意になって、自分の未来は変わっていたかもしれないな…などと妄想しつつ、物語の尊さを噛み締めた一冊でした。

日本史のおさらいにおすすめです!!
受験生の息抜きにもおすすめかもしれません。

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螺旋プロジェクトシリーズもあと3冊。
折り返しを過ぎました。
8月中の完走は難しそうなので、9月こそは…!とひそかに思っています。

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