昨日はビジネス読書会でした!
朝8時過ぎに集合したのですが、代官山にはすでにたくさんの人がいて、意識の高さが桁外れであることを体感しました。笑
改めて思いましたが、朝早く起きると自己肯定感が上がって良いですね。意識高いわたし、偉い!っていう気持ちは持っていて悪いものじゃないです。誰かにひけらかすでもない、自分だけの「良い気持ち」ですからね(でもブログで言っちゃう笑)。
さて、今回の読書会の課題図書は
『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』でした!
タイトルが長すぎて通称「父娘(ちちむすめ)」と呼んでいました。笑
この本を手に取ったのは「書店で売れている本だったから!」という理由もありますが笑、
これからの人生、自分の生きたいように生きるには、世の中の仕組みを知って自分の頭で考えられるようにしておいた方がいいんじゃない!?
という危機感のようなものがあったからでした。
結果、読んで良かったと心から思いました。とにかく学びが多かった!
ビジネス読書会史上最高に知的な会話をした回になりました。笑
本書の著者は財政破綻したギリシャで財務大臣を務めていた経済学者・ヤニス・バルファキス。
本書はタイトルの通り、経済の成り立ち、仕組み、矛盾や問題点を「父が娘に語る」体でまとめたものです。
そのため専門用語は一切出てこず、ギリシャ神話やSF映画(「マトリックス」や「スタートレック」など)のたとえを多用して経済の仕組みについてわかりやすく説明しています。
まずはじめに語られるのは「なぜ格差が生まれるのか?」ということ。
著者は一万年前の人類の歴史にさかのぼり、「余剰」をつくることがそもそもの経済(果ては「格差」)のはじまりだと言います。
「余剰」とは、食べ物の蓄えのことです。
もともとは厳しい気候を生き抜くために人間が考えた生きる知恵だったのですが、その「余剰」のやり取りはやがて大きな経済活動に発展していきます。
産業革命はドイツでもフランスでもなくイギリスだからこそ起こったのは、「生きる知恵」を発達させないと生き延びられない環境にあったからなのだということがわかり、大いに納得しました(本書ではもっと詳細に書いてあります)。
人間は「余剰」のやり取りをするために、記録するための「文字」をつくり、「お金」という概念を生み出し(もともとは貝殻に余剰の数を記入していた)、やり取りをする「市場」で「貿易」をするようになります。
産業革命が起こったことで「資本家」と「労働者」という関係性が確立された「資本主義社会」ができます。
産業革命と資本主義社会を確立させたもので欠かせないのが「銀行」という存在です。
銀行は魔法使いのような存在です。
より多くの「利益」を生むために、銀行は「借金」を資本家に貸し出します。
借金は“魔法”です。本書では「どこからともなくパッと出す」と書かれます(!)。
銀行は資本家に貸しつけ、利子で利益を得ます。上手くいっているときは良いのですが、そうでないときに銀行は借金の回収ができなくなり潰れてしまいます。
しかし銀行が潰れてしまうと社会全体に影響が及び、経済活動がままならなくなり人々は生活できなくなってしまいます。
そのため、銀行が潰れかけた場合は最終的に「国家(中央銀行)」がその調整と救済を行います。
国家は魔法使いのリーダー的な存在で、ここでも“魔法”が使われます。そこで登場するのが「公的債務(国債)」です。
銀行と国家は不思議な魔法を使いながら経済を落ち着かせたり活発化させたりしますが、その魔法は絶対的な力を持つ割には実体がなく、ふわふわした不安定なものなのです。
その不安定さゆえにバランスがとりきれずに財政破綻してしまうギリシャのような国が出てきてしまうのです。
…という感じで、本書は経済の仕組みとその背景にある数々の矛盾と問題について解説します。
本書を読んでいると、経済活動は人間の欲求や本能に基づいて働いていて、仕組み自体もすごく人間的だということを強く感じます。
生きる知恵から始まった経済が発展してやがて格差を生んでしまうのは、人間の生存本能に「もっと良い環境で過ごしたい」という欲求が加わったからなのでしょう。
その欲求の歯止めがかからなくなって数々の金融危機や世界恐慌が発生してしまいますが、人間的なものに基づいているからこそ、希望もあります。
それは人間が「内省」する心を持っていること。
失敗をすることで、人間は犠牲と教訓を得ます。
経済における「失敗」は大勢の犠牲を生む大変けしからんものではありますが、だからこそ「失敗」や「犠牲」、ひいては「格差」をなくすために人々は経済に意識的になって行動する必要があるのです。
読み終わって、「美しく、深く、壮大」というタイトルに深くうなずきました。
学びが多く、感想を共有しながら「もっと知らなきゃいけないことがある」ということをひしひしと感じました。
ブログでも何度か触れていますが、近年は機械による自動化が進み、労働が機械に取って代わられる時代になりつつあります。
そのうち「マトリックス」のように機械が人間を支配する世界になってしまうかもしれません。
どうなるかわからないこの先、だれかの言うことを鵜呑みにして思考停止することだけは避けたい。
そのためには世の中の仕組みを理解して、自分なりの答えを考え続けていかないといけないということを改めて感じました。
どういう生き方が自分にとって良いだろう?
良い「問い」がたくさんあった一冊でした。
第6回…『お金2.0』
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