![]() | ジェフ・ベゾス 果てなき野望 1,944円 Amazon |
いままでアパレル企業のビジネス書が多かったのですが、今回はアマゾンCEOのジェフ・ベゾスの伝記を読みました。
……『果てなき野望』というタイトルですが、これが単行本サイズで500頁の超大作で、本当に果てしない。笑
途中で何度も挫折し、休憩をはさみつつなんとか読み終えた一冊でした。
読書会に集まったメンバーの読了率は25%(4人中ひとり、わたしだけ)でした。笑
アマゾンは「何をしている企業か?」という質問に一言では答えられないぐらいに多角的な事業展開をしています。
オンライン書店として出発したアマゾンは、またたくまに商品カテゴリーを増やし、世界最大のショッピングサイトの座に君臨しています。
しかし、アマゾンは「小売業」が本業ではありません。電子書籍リーダー「キンドル」の製造、「アマゾンウェブサービス(AWS)」というクラウドの提供、果ては宇宙開発にまで手を伸ばし、いまや日常生活をより便利にするための「テクノロジー企業」と呼ぶべきものになっているのです。
この本を読もう! となったのは、創業から20年ちょっと(1994年創業)で日常生活を簡単に支配できるぐらいの巨大企業になったのはなぜ!? という好奇心からでした。
(ちなみに、アップルは1976年、楽天は1997年、Googleは1998年。あれ、Googleもすごくね?笑)
この本では創業から今までずっとトップの座に就き続けているジェフ・ベゾスの行動の軌跡をひとりのジャーナリスト(ブラッド・ストーン)が追い続け、アマゾンとベゾスの歴史をなぞりながら謎だらけのベゾスの頭の中を解明しようとしています。
読み終わった感想は、ひとこと。
「ベゾス、頭良すぎ!!」でした。笑
創業時から「単なる小売業で終わらせない」という野望を持っていて、すべての商品をインターネットで売る「エブリシング・ストア」の理念のもとに猪突猛進し続けます。
ベゾスの生き方はとにかく猛スピードで、一般人の生きるスピードが徒歩だとするとベゾスは新幹線並みに早い。94年なんてまだパソコンが超絶でっかい四角い箱だったときで、主電源を入れて起動するのに2〜3分かかるような時代です。
そんなインターネット黎明期、当時20代後半だったベゾスはインターネットの爆発的な成長率に目をつけ「僕も急がなきゃいけない」と迷わずアマゾンを立ち上げたのでした。
アマゾンを立ち上げた後の事業展開も新幹線並みに早く、商品カテゴリをまたたくまに増やしていきます。そこでたくさんのライバル企業や取引先、またドットコムバブルがはじけたことの不景気、物流の問題との「戦争」が待ち受けますが、ベゾスは持ち前の超合理的精神と運と力技(笑)で乗り切り、巨大企業へと成長していきます。
ベゾスのキャラは、仕事人間かつハイパー合理主義。
情状酌量の余地は一切なく、少しでもおかしいことがあれば怒鳴り散らし、トラブルが完全に解決するまで追い詰めます。
もし身近にこんな冷酷な合理主義者がいたらと思うと……怖すぎる(震)。
しかしこの超合理主義の方針があったからこそアマゾンは爆発的なスピードで成長することができたのです。
うーん。成長にはやむを得ない犠牲があるってことなのか。
それにしても、ここまでするか……。
ついドン引きするぐらい、アマゾンは想像以上の容赦ないやり方で「エブリシング・ストア」の理念に向かって突っ走っていきます。
批判もなんのその。やりたい放題。おかまいなし。
……アメリカってすごいわ。
もちろんアマゾン社員の反応も賛否両論で、心に傷を負った人が続出するなか(まじかよ…)ベゾスの性格に共鳴した人はアマゾンに残り続け、「ジェフィズム(ジェフ・ベゾス式思考法)」を搭載した「ジェフボット(ベゾスみたいな生き方をするアマゾンの社員たちのことを指す)」まで登場します。
ジェフのやり方が合わず心に傷を負う人がいれば、猛烈に惹かれてボットにまでなっちゃう人もいる。それだけジェフ・ベゾスの他者への影響力はすさまじく、リーダーシップの怪物だ……とただただ圧倒させられました。
おそらくベゾスは頭が良すぎるのでしょう。
まわりが自分と同じ考え方に至らないのが猛烈に気に入らなく、スピードが遅いと叱り飛ばし、納得がいかないことは自分が納得がいくまでつい追い詰めちゃうタイプなのでしょう。
『果てなき野望』にはベゾスの頭良すぎるエピソードも書かれていて「きっと頭良すぎてまわりが振り回されまくるんだろうなぁ」と納得できます。
また、ベゾスが人を惹きつけるのは、頭の良さからくる分析の正しさも大きな理由のひとつです。
ベゾスが指摘したことはそれぞれ顧客にとってはデメリットなことばかりで、顧客にデメリットを提供し続けることはありえないという信念のもとに担当者を追い詰めます。
顧客満足のためにはどうあるべきか常に考え抜くベゾスの真面目さに人々は圧倒され、そして惹かれるのです(目をつけられたらたまったものじゃないけれど)。
そうしてアマゾンは強大なリーダーのもとに成長を遂げ、あまたの戦争や危機をくぐり抜けて今に至ります。
最終部にはアマゾンが「みんなから愛される会社」になるためにはどうあるべきかを記したベゾスのメモと愛読書リストが記されていて「これを意識すれば、これを読めば、ベゾスに0.0000000001歩くらいは近づけるかも…!?」という気分にさせられます(おすすめです)。
今回は「果てしなかったわ〜」という愚痴っぽい感想からはじまりつつも、なんだかんだでジェフ・ベゾスという人間に圧倒され、魅了させられた一冊だったのでした。
毎日小説ばかり読んでいるので、ビジネス書がいい感じに脳のリフレッシュになりました。
本を読むことだったり、文章を書くことだったり、自分が趣味でやっていることが少しでもビジネスに近づくようにこれからも頑張らなきゃなぁと改めて思います。
次回は、昨年発売されてから売れまくっている「お金」についての話題の本!楽しみ!

