トメさんは いわゆる ”まだらボケ” 状態である。
”まだら”だから 時々正気(?)に戻ったりもするのだけれど
そういう時はほとんどが ”不穏” になっていたりする。

まるで 躁鬱のように 気分がいい日と気分が悪い日があって
気分のいい日は
今日はデイサービスで こんなことをした あんなことをした。
楽しかったと デイの写真つきの連絡ノートを見て話してくれる。
でも ひとたび不穏状態になってしまうと
デイサービスなんてちっとも楽しくない。
なんであんなところへ行かなきゃいけないのか。
早く家に戻りたい。
他所様の家にいるのが耐えられないと
それはそれは延々と続く。

今夜がまさにその状態で
自分の家に戻ってひとりになりたい。
それが出来ないなら死ぬ
と まあ 脅しとも受け取れることを平気で言ってのけるw

「どうせ私が死んだって 誰にも迷惑なんてかからない」
親ですからね そんな事を言われたら黙っていられない。
「トメさんが死んだら みんな悲しくなるよ 寂しいよ」

自分で命を絶つなんてことを平気で口にするのは
おそらく 自分の存在意義を認めてもらいたい心の現われなのだと私は思う。
時々 こうやって わけのわからない不安に襲われる。
自分はもしかして頭がおかしくなったんじゃないだろうか。
生きている意味があるんだろうか。

シュートさんは 有料介護付老人ホームに入所しているけれど
トメさんの中では 病院に入院していることになっていて
シュートさんが退院してくるまでは うちに居なくちゃいけないのだと
理由はどうあれ そこは理解してくれている。

理解は出来るけど
心が納得できない。
自分はひとりでも生活できるのに なぜここに居なきゃいけないのか。

きっと そういう自分の望んでいる生活とはかけ離れた現実を押し付けられて
不安で不安で仕方がないのだと思う。

だから 帰りたい ひとりになりたい 死にたいと 漏らすのだろう。

そういう時のトメさんの話は
あれこれと意見をするのではなく
「うんうん」と 黙って聞いているのが一番いいのだ。

頷くことで同意を得られたと思い
自分の気持ちを理解してもらえたと思い
少しだけ安心出来るんじゃないかと私は思っている。

認知症のいいところっていうのは
そういう不穏な状態が ずっと続くわけじゃないので
翌朝には ケロッとして
「おはよう^^」と笑顔で朝ごはんを食べてくれるところだろう。
そしてお迎えの時間までを気にしながら
「遅いねぇ まだかねぇ」と荷物をまとめたりしている。
前日 あれほど行きたくない 止めたいと言っていてもだw

トメさんは 認知症のお薬を飲んでいるのだけれど
この間 夫が怖いことを言い出した。

「この薬を止めて認知症が進んだら 親父みたいにわけわかんない状態になって
おとなしくなるんじゃないか?」

いやいやいや そう上手くおとなしくなってくれるなんて限らないのだよ。
昼夜逆転生活になる場合もあるし
徘徊が始まる可能性もある
さらに 家の中のあちこちで事故を起こす可能性も高まってくる。

そうなったら・・・・
もうお手上げなのだ。

シュートさんは 元気なころと違って
今は本当におとなしくなっている。
ある意味 一番いい認知症のパターンになったのか?
職員も「介助以外は手がかからなくて助かっている」と言ってたしwwww




しっかし 今夜は疲れたな。
トメさんの不穏状態には慣れたはずだったけど
さすがに1時間も 帰りたい&死にたいのオンパレードは
げんなりもしてくると云うもの。

おかげで夕ご飯を食べる気力がなくなったぜ?
あ。
ダイエットには良かったのか?wwwww



☆

ペタしてね
この記事を書き始めてから
ずっとタイトルが「トメさんと○○」になってて
そのまま トメさんと○○シリーズでもいいかと思っていたけど
変更するなら今でしょ!(古)ってことで
タイトル路線変更を初期段階ですることにしました(笑)

まあ・・・また トメさんと○○ってタイトルは増えていくかもだけどww


トメさんが我が家にやってきて まだ一ヶ月にも満たない。
でも その間にも 様々なトラブルは多少なりともあったわけで。
まだ記事にしていないトラブルもあるのだけど
そこは追々書いていくことにして
今日は トメさんと暮らし始めた夫のことについて書いてみようと思う。

トメさんは夫の実の親である。
実の親なのだから 親の介護に対しても積極的になるかと言えば
現実はそうではないことが多い。

確かに夫は平日は仕事が忙しいし
朝早く出勤して帰りも遅いわけだから
せめて土日くらいはトメさんと一緒に過ごして欲しいなと思ってはいたけれど
どうも そうは問屋が卸さないようだ。

これは家族全員(トメさん含む)の生活環境が ガラっと変わってしまったのも原因のひとつ。
今まで 夫、妻、息子の元気な3人の生活だったところへ
生活パターンのまったく違う高齢者が入ってきたのだから
そこのバランスが崩れてくるのは当然だ。

今までみたいに 夜に居酒屋にふらっと出かけたり
土日に遊びに行ったり
そういったことは これからしにくくなるだろうことは
ある程度は予想がつく。
私は 要介護状態の親を引き取るのだから
そこんとこの覚悟はしてきたつもりだけれど
まあ 夫もなんとなくわかってはいたと思うけれど
実際 始まってみると やっぱり精神的なストレスは相当なものだったらしい。

平日はトメさんと顔を合わせることはほとんどないけれど
土日は当然一緒にいることになる。
今までみたいに ダラダラとした午前中を過ごすことも出来ず
トメさんと顔を合わせれば
妄想全開のトメさんの話に付き合わなければならない。

私は 同居を始めるまえから
認知症の人の話は絶対に否定しては駄目と夫に伝えてあったので
夫はそれを忠実に守っているのだけれど
それでもやっぱり つじつまの合わない話を延々と聞かせられるのは
どうしても辛くなってしまうのだろう。

そこには まだ元気だった頃のトメさんの姿と
現在の姿とのギャップもあるだろうし
また 何度も何度も繰り返される 「家に帰りたい」攻撃に
夫は うんざりしていたようだ。

「私は まだひとりで充分にやっていけるのに
なんでこんな生活を強いられなきゃならないんだ」と不満を夫に訴えるトメさん。

私は適当に(笑)話を合わせつつ
ちょっとだけ現実の話(お金のこととか)を織り交ぜて
シュートさんが退院するまでだから~とか何とか
うそも散りばめつつのお話で何とかなだめようとしているけれど

夫はそれにも疲れて
「ひとりじゃ生活出来ないから面倒みてるんだ」と現実を突きつけたこともww

うん~ 夫の気持ちはよーくわかる。
私だって 適当にあしらうことが疲れることもあるもんね。
しかも 適当だってトメさんにバレた日にゃあ
さらに死にたい攻撃に出てくるので
その辺りの兼ね合いも実に面倒くさかったりするわけ。

で 先週末のこと。

私も先週は 本当に仕事が激忙しくて 超ハードで
死にそうに疲れてしまっていたのだけど
トメさんのお世話は待ってはくれない。
ある意味 子育ての方が 成長過程が見える分
気持ち的にポジティブになれることもあるけれど
高齢者の介護は
ざっくばらんに言ってしまえば
”落ちていくだけの先の見えない生活”なわけで・・・・。

そんな中 やっぱり家族への私の対応も
ちょっとツンツンしたものになってしまってたところもあったのかも。

そして夫は先週は体調が悪かった。

精神的に疲れているところに
私の対応も悪く
体調もよろしくなく
トメさんのこともとなると 逃げ出したくなるのも当然といやあ当然か。

ということで
夫は土日はなるべくトメさんと顔を合わせないように生活していたのだw

ほとんど 一日中 寝室にこもりっぱなし。
体調も悪かったから ベッドでゴロゴロ~っとしてただけ。
でもね。
私はそれでもいいと思ってる。

家族というのは大事だけれども
煩わしいことも満載なわけだし
ましてや 認知症のトメさんとずっと一緒にいるなんて
実の息子だって辛いものがあるのは理解できる。

私にしてみたら なんだよまったくもー!なんて怒りたくもなるけれど
そういう逃げ道を用意してあげないと
この”先の見えない介護”なんて やっていけないのだよね。


ま
私もそのうち逃げ出したくなる時間もあるだろうから
そのときには 夫に丸投げしてみようと目論んでいるのだから
お互い様だwww



気負わず 適当に手抜きして
たまに逃げ出してもみたりしていいんだと思ってる。


そうそう
私は夕ご飯を食べ終わったら
とっととトメさんをお風呂に入れてしまう。
なぜなら 早く寝てもらいたいという
私の勝手な思惑があるからに他ならないのだよねwww

☆
前回、食事をするのが困難になった と書いたけれど
正確に言うと 食べることが出来なくなったのではなく
ひとりでご飯を食べることが出来なくなったというのが正しいのかもしれない。

独居でいたときには 近所の親戚の人も
何かと気をかけてくれて
食べるものを差し入れてくれたりしてたけど
そのまま手付かずで残っていたり
レンジの中に食品を入れてそのままだったりということが
何回かあった。

私が初めてトメさんと会ったとき(結婚前)にも
一緒にご飯を食べていて
「私は昔から小食で あまりご飯を食べない」と言っていた。
事実 トメさんのお茶碗には ひと口分くらいのご飯しか入っていなかったり
おかずもまるで手を出していなかったりと
ああ、本当に小食なんだなと思っていたりした。

ところが ところがである。
一緒に暮らし始めてわかったこと。

トメさんの食欲は実に旺盛だったのだ(笑)

トメさんは好き嫌いが多い。
鶏肉は見るのも嫌だったり お蕎麦も大嫌い
お味噌汁も嫌いで
夫の話によると 若いころの病気が元で
食べ物の匂いが気になり 好き嫌いが増えたとのことであった。

なので 極力トメさんの嫌いなものは トメさんの前に出さなかった私。
しかし 夫や息子や私の食べたいものはあるので
そこは 小皿でトメさんの物だけ違うおかずにしたりと
いろいろと工夫をしていたのだ。

が・・・・

デイでは栄養バランスを考えた食事が手作りされている。
当然ながらトメさんの嫌いなものも出てくる。
毎日の食事の内容とともに どれだけ食べたかも記録されているのだけれど
嫌いなものも すべて完食されていたw

ん~ 嫌いなだけで 食べられないわけじゃないんだなと理解した私。

同居間もないころ 息子が仕事帰りにコンビニで鳥のから揚げを買ってきた。
「これ旨いんだよー!」と 2パックほどテーブルに出したので
それを小皿に移し変えておいたら
トメさんは ほかのおかずとともに 鳥のから揚げも食べていたww
「おいしいねー」だって。
あれwwww

我が家では毎日お味噌汁を作ります。
一応 トメさんの分も出すのだけれど
最初は残すかな?と思っていたら しっかりと飲んでいる。

あれれwwww


まあ 食べてくれるんならいいか^^
ってことで 深くは追求しない。
こっちも手間が省けるしね^^
でも ご飯時じゃないときに 聞いてみると
「鳥は大嫌いで絶対に食べられない。
お味噌汁も嫌い」という。

もしかしたら ”嫌い” という記憶だけが残っている状態で
本当は今はちゃんと食べられるようになっているのかもしれない。

さて そんなトメさん。

デイから帰ってきて 私が仕事から戻るまでに
だいたい1~1時間半くらいの間があります。

帰ってからすぐに食事の支度をして
息子を呼んでだいたい7時半くらいには食べ終わる。
でも 時々 トメさんは
「私は小食だから こんなに食べられない」と言ってご飯を残す。
あー ごめんね。ついうっかり 多くよそりすぎちゃったかな~。
でも・・・
デイの写真で見ると ご飯は普通盛りで残さず食べているんだよね。
お昼ごはん食べすぎなのかな?
そう 思っていたのだけど。

少し前の話。
いつものように仕事から帰ってすぐにキッチンに向かうと
買い置きの石鹸の封が切られてた。
可愛いロクシタンのバラの花の石鹸。
個別包装になっているから キッチンの引き出しにそのまま仕舞ってあったのだけど
シンクの中に 封が切られて放置されている。
よく見たら 歯型がついていて 齧った後が!(@@;

パッと見 可愛いお菓子に見えたのかもしれないけど
ガリガリと齧ったあとがあるってことは
口にするまで 石鹸だとは気づかなかったってことだろう。
(その後 石鹸は別の場所に移動させた)

そんなことがあってから
私が帰ってくるまでの間のトメさんの行動を
注意深くなぞってみると・・・・

買い置きのお菓子が食べられていたり
パンが食べられていたりと
実はトメさん 私が帰ってくるまでの間に
結構な量を食べていたことが判明w

「小食なの」というトメさんの言葉を鵜呑みにしていたけど
そうではなくて 夕食までの間に たらふく食べていた。
そりゃあ 夕食が入らなくて当然だわよねぇw

「トメさん パン食べた?」
「お腹がすいちゃったからねぇ」
夕食時
「トメさん ご飯少な目?」
「私は小食だからねぇ」

すっかり間食してたことは忘れているらしい^^;

現在は お菓子やパン類は すべてトメさんの手の届かない場所に管理してある。
お菓子は 食べさせないのじゃなく お休みのオヤツ時に私が準備する。
「私はパンが好きなんだ」というトメさんのために
たまに朝食にパンを出すようにしてみた。

同居してから いろいろとわかったトメさんの食事関係。
それからは ご飯も もりもり食べるようになったし
小食だったというのは どこ吹く風であるw

私も必要以上に気を使うことを止めて
トメさんが嫌いと言ったものでも 平気で大皿に盛るようになった^^v



先日 トメさんの様子を心配してきた叔母から電話があったので
「トメさんの好きなパンもたまに朝食に出してます^^」というと
「パンが好きなわけじゃないのよ。
ご飯が作れなくなったから そのまま食べられるパンが手っ取り早かっただけなのよ」

あ・・・そうですか^^;



でも 私もたまにパンは食べたいからね^^

そうそう 「若いころから小食だった」というトメさんが
何で普通の量のご飯が食べられるようになったのか不思議に思っていたのだけど
「トメさん。今はしっかりご飯食べられるねぇ^^」
「そうだねー 父さんが一緒にいた時には
父さんにいつ何を言われるか 気が気じゃなくって食欲がなかったからねぇ」




シュートさんのせいだったwwwwww




☆