「それに、渡辺謙さんや役所広司とかにず~~っと憧れて来たんです。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ  そんな芙美花の声に晄史、ニコニコと。
「芙美花さん。おやおや~~~。へぇ~~~。」
腕組みをしながら。

誓も、芙美花に、意地悪そうな顔をして、
「あ~~れ~~~???…へへへへ~~???」

そんな芙美花を見て耀司、顔を歪めて、
「なんなんだよ、こいつ~~。」

芙美花、鼻と口を両手で押さえて、
「あ~~ん、だめだ~~。望月さんの旦那様~~。癒される~~。」
体を縮こまらせるようにして。

耀司、困ったような顔をして、
「おいおいおいおい。」

汐梨、可笑しがりながら芙美花の右肩に左手を、
「あらあら。かかかかか。人の旦那様、好きになっちゃったか~~、かかかかか。」

いきなり睦美、
「芙美花さん、可愛い~~。」

いきなり耀司、芙美花を見て、
「…ったく、おま。可笑しな奴だな~~。高校生で、人様の旦那様に一目惚れ~~???」

その声に芙美花、思わずブスッとして、
「だ~~って、仕方がないんだもん。」
そして、今度は顔一面に両手を。
「あ~~ん。でも…。恥ずかし。」

そんな芙美花を見て耀司、
「ぷ。くくくく。」

誓も睦美も、
「きゃ~~。可~~愛い~~。」
そして、ふたり、共に顔を見合わせて、
「ねぇ~~~。」

望月、そんな高井戸の娘を見て微笑みながら、
「でも、嬉しいです。」
そして、
「あ。でも、分かります。私も…、どちらかと言えば…。さっきの話しではありませんけど…。…それこそ、江口洋介、唐沢寿明、鈴木良助。かっこいいなぁ~~って、思います。…でも。」

汐梨、途端に、
「でも…???」

睦美も望月を見て、
「…???」

望月、
「私の場合は…。…どちらかと言うと、舘ひろしさん。柴田恭兵さん。」

誓と汐梨、
「おっと。あぶない刑事。」

「中井貴一さんとか佐藤浩市さん、それに、渡辺謙さんや役所広司とかにず~~っと憧れて来たんです。どちらかと言えば、同世代より遥かに年上の方が…。」

汐梨、顔を左右に振りながらも、
「いやいやいや。渋~~い。」

誓も、コクリコクリと。
「うんうんうん。」

望月、続ける。
「どちらかと言えば、私より、かなり年上…???」
顔を傾げながら…。そして、僅かに面映ゆい表情で、
「実は…。私の叔父が…。…それこそ、舘ひろしさんや柴田恭兵さんタイプの人で。小さい頃から、それこそ、父よりず~~っと、可愛がってくれて。」

汐梨、そんな望月を見て、
「へぇ~~~。」
そして、口角を上げて、
「うんうんうん。」

望月、また顔を傾げて、
「まっ。私の叔父夫婦には…、子供がいないって言うのもあるのかも…、知れないけど。」

耀司、その声に、
「え…???」

汐梨も、
「あん。」

「私…、姉がいるんですけど…。どちらかと言えば、父は、姉の方が…。」

耀司、
「へぇ~~~。」

「あ。ごめんなさい。私の…。こんな事…。」

汐梨、そんな望月に首を横に、
「ううん~~。」
そして耀司を見て、
「ねぇ~~。」

耀司も、
「あぁ。」
そして睦美や晄史、そして誓を見て、
「なぁ~~。」

睦美も晄史も、誓、
「うんうんうん。」

望月、僅かに空を見ながら、
「でも…。憧れは憧れ。夢は夢。現実には到底敵わず。」
そして、
「私。こんな性格ですから。どちらかと言うと、表には出ずに、引っ込み思案。ひとりでコツコツと。」

その声にみなが、
「え…???」

「…で…。」
望月。
「気が付けば、三十路前。…そんな時に、同じ事務所の同僚から誘われての合コンに。私なんか、無理だって思ってたんですけど…。それこそ、私以外の。それこそ、同僚たちはみんな、ハキハキしている女性ばかりで…。欠員が出たからお願いって誘われて、否応なしに…。」

いきなり汐梨、
「あら。」
ふぃに耀司を。

睦美も…。チラリと耀司を見て。

晄史、顔を傾げて、
「あれ…???」

「相手の男性陣も、それこそ、将来有望な医師みたいな…。グィグイと女性を引っ張っていく。しかも…。女性には憧れの…。そんな人たちで。でも…。」

汐梨、
「そんな、中に…。旦那様が…。」

望月、コクリと。
「えぇ。」

「他の人たちは医療系の話しをしてて、物凄い盛り上がっているのに、私は…。そんな時に彼だけが…。一切、医療系の話しはなしで。それこそ、趣味の話しで…。…しかも、雑学で…。学生時代にはベースをしてたって。」

いきなり耀司、
「わお。」

望月、
「…で、私のサックスと話が…。」

こちらもいきなり汐梨、両手を叩いて、
「かっかかかかか。何と。」

瞬間、望月、
「え…???」
瞬きしながら顔を傾げて。

耀司、思わず、望月から左手で顔半分を隠すような…。そして、
「んんんんん。」

汐梨、可笑しがりながら耀司の左肩を右手で押して、
「ちょっと~~~。」
そして、また、
「かかかかか。」

望月、そんなふたりを見て、
「え…???…何か…。」

望月の隣で睦美、望月に、
「実は。耀司さんと汐梨さんのお父様。ベーシストなんです。」

いきなり望月、ビックリした顔をして、体をピョコンと、
「うそっ。え…???…ベーシスト。」

晄史も誓も、コクリと。
「はい。」

汐梨、左手で顔を隠している耀司に、またまた、
「もぅ~~。ちょっと~~。かかかかか。」








ママでいい…。   vol,284.  「それに、渡辺謙さんや役所広司とかにず~~っと憧れて来たんです。」

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