「とにかく、損失より信頼を取るって。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「いやいやいや。とにかく、参ったね~~。」
耀司、歩きながら麹屋に。

麹屋も、
「全くだ~~。…それにしても、一体、誰が…???…そして、どうやって侵入した…???」

耀司、考えながらも、
「分からん。全く皆目見当も…。」

「2億だぞ~~。2億~~。」
麹屋。
「まっ。やはり…。最悪、海外からだと。」

頷きながらも耀司、
「あぁ。おそらく。完璧なる損失。」

「戻って来ないか~~。」
空を見上げながらの麹屋。
「…って言うか、落ち込んでる場合でも…。」
高井戸を見て。

耀司も、麹屋を見て、
「あぁ。今、現在の仕事。」

麹屋、
「あぁ。とにかく、やるしかない。」

「1ヶ月先まで。」
「そうだな。」


事実、株式会社ウェルストン。全社員5名。仕事は立て込んでいた。
受注から納期まで1ヶ月先まで詰まっていた。

麹屋、高井戸を見て、
「お互い、タフだな~~~。普通なら、営業停止もんだぞ。」

耀司、チラリと麹屋を見て、微笑みながら、
「確かに。」
そして、麹屋に、
「おま。カミさんにはこの事。」

「もちろん。とにかく、無理はしないで。だとさ。…んで、おまえんとこは。芙美花ちゃん。」

そんな麹屋を見て耀司、
「あぁ。知ってる。…って言うか、妹がね~~。」

「妹さん…???…あぁ、ブライダルセレモニーの。」
「あぁ。かかかか。おまえから電話が来て、俺も実際に落ち込んでとき、部屋に入っきて、何かあったのって。」

麹屋、高井戸を見て、
「…で…???」

「まぁ。どっちみち、ウチの家系は、隠し事嫌いなもんでな。」
「かかかかか。…で…???…話したと。」

耀司、
「あぁ。」

「まっ。」
麹屋。
「俺たち。客に恵まれてんな~~。」

その声に耀司、
「えへ…???…かかかかか。まぁな。…確かに。…ありがたい限りだ。」
そして、麹屋を見て、
「普通なら、会社、諸共、閉鎖に陥る。…けど。ははは。御来屋、絶対に公表はしないでくれ。」

麹屋、高井戸を見ながらにっこりと。

耀司、
「はは。さすがは御来屋。俺たちと同じ事を考えている。」

「あぁ。今の状態を維持するためには。被害届は被害届。但し。世間に知れたら、それこそ。」
高井戸を見ながら麹屋。

耀司、そんな麹屋に、
「その通り。」

「多分、今後も同じ手口で…。…ってか…???」

耀司、そんな麹屋に、頷いて、
「恐らく…。」

麹屋、
「へぇ~~~。やれやれ。詐欺の手口も、巧妙になったもんだ。」

「全くだ。」

麹屋、鼻をくすぐる匂いに、
「お。いい匂い。」

耀司も、
「おほ。うんうんうん。お好み焼き。」

「食ってくか…???」

耀司、ニコニコと、
「いいねぇ~~。…はは。たまには。」

麹屋、ニヤリとさせて、
「おぅ。」



事実、今回の株式会社ウェルストンの事件の被害に関しての報道はもちろんの事、
ネット上にも、そのニュースは出ず…。


…と、言うより、耀司は汐梨と睦美に、
「今回の事件、頼む。とにかく、他言無用。封印してくれ。」
と、連絡されてあった。

睦美は、家族に話した手前、その事を耀司に話したが、
「会社の一大事と思われる。今の状態を維持したい。必ず同じ手口で別の事件として発生する。警察が捜査している。一切の他言無用。口外しないで欲しい。」
と、電話で。

睦美は確信して、
「分かりました。…でも。頑張って。」

耀司、その声に、
「うん。ありがとう。」



汐梨は、
「え…???…どうして…。話さなかったら解決。」

その声に耀司、
「頼むから封印してくれ。じゃないと世間が黙っていない。申し訳ないが、同じ手口で同じ事件が起こる可能性も否定出来ない。それまでは…。初めてのケースより、2度目のケースの方が…。」

そんな話に汐梨、頷いて、
「分かったわ。他言しない。」

耀司、芙美花にも、絶対に学校では話さない。話した途端に大変な事になる。と。

芙美花も父に、
「分かった。」
と。

勝臣も汐梨から聞いて驚いたが、それでも、耀司から言われた事を聞いて、
「な~~るほどね~~。そっか~~。2億の詐欺。損失。けれども…、公表はしない。」

汐梨、コクリと。
「うん。今の仕事を維持したいって。」

勝臣、
「しっかし、凄いね~~、お義兄さん。普通なら、会社の存続。」

汐梨、
「まっ。そういう事よね~~。うんうんうん。考えてみれば、警察に被害届。けど、一度事件として報道されたら、それこそ。今後の仕事。入って来ない可能性の方が…、高い。かぁ~~。詐欺に遭った会社には仕事…、ってね~~。」

勝臣、話を聞きながら、
「確かに。…仮に、捜査したとして、お金が戻ってくるならまだしも、話を聞いてると、戻って来ない、損失の方が…。」

汐梨、コクリと。
「うん。…それに。とにかく、損失より信頼を取るって。そして…。捜査と、調査の連絡を待って、今後の対策をするって。報道されたらそれも全て、出来なくなるって。まっ。報道されたら、そこでアウト。なんだって~~。」

勝臣、麻沙美を見ながら、
「いやいやいや。お義兄さん、タフだね~~~。」








ママでいい…。   vol,258.   「とにかく、損失より信頼を取るって。」

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