耀司、「有り得ない。どうして…。2億だぞ、おぃ、2億。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ いきなり耀司、椅子から立ち上がり、
「ん~~???…どうしたの。」
そして今度は2、3歩いて、耳からスマホを外して画面を見て、そしてまたスマホを耳に、
「もしもし…???…麹屋(こうじや)…???」

スマホからの声を聞きながらの耀司、俄かに顔を曇らせて、
「え…???」

スマホからの声、
「やばい事になって。とんでもねぇぞ、これ。」

耀司、スマホに、
「麹屋…???」
眉間に皺を。ズボンのポケットに手を入れて。

スマホから耳に。
「高井戸。」

耀司、
「うん…???」

スマホから、かなりの緊張感の声、
「今すぐ会社の財務を見てくれ。」

耀司、歩きながら、
「何…???…どうしたっての。」

汐梨も睦美も芙美花も、耀司を見て、父を見て、
「…???」

耀司、テーブルに、
「あ、ちょっとごめん。会社の人から。」


通話の相手は株式会社ウェルストン、
耀司と共同経営者の麹屋宗雅(こうじやむねまさ)からである。
耀司と共にディレクターである。


汐梨、そんな耀司を見て、
「あ、うん。」

睦美と芙美花は、
「……。」

耀司、スマホを耳に廊下を。
「何があったっての。……。」

麻沙美、芙美花からよそってもらって食べながら、
「おいしい。」
ニコニコと。

そんな麻沙美を見ながらの2人も笑顔で。

耀司、スマホを耳に、自室でパソコンを。
「ちょっと、待ってくれ。」
PINコードを入力してページを開いて、今度はパスワードを。
そして、更には自分自身のメールアドレスを入力して送信。
そして、送られて来た数桁の英数字を入力。
更に、自分自身の暗証番号を入力して株式会社ウェルストンの財務ページを。
そして、そこから口座のページを。

…と、すると、いきなり、
「えっ!!!」
背中から冷や汗が。と、同時に胸には衝撃が、「ドン」高鳴る鼓動。
見た目を失いたくなる驚愕の事実。
「嘘だろっ!!!」

スマホから麴屋、
「見たか…???」

スマホに耀司、いきなりドッと出る汗。
「いやっ!!!…いやいやいや。あ、あ~~。……。けど…。…一体。…どういう事…???…なにこれっ!!!…有り得ねぇだろっ!!!」

スマホから届く声、
「俺も、さっき、御来屋(みくりや)から電話があって開いてみて…。とにかく…。はぁ…。」
愕然とした声。
「何がどうして、こうなってるのか。」


ここで言う、御来屋(みくりや)とは、
株式会社ウェルストンのエンジニア兼経理・財務担当者である。

株式会社ウェルストンは47歳の麹屋宗雅と高井戸耀司45歳が同士を募って、
このふたりが共同経営者となり発起したIT関連会社である。

このふたり以外にもメンバーは3人。それぞれがエンジニアである。
酒巻傑(さかまきすぐる)43歳。
永光勇孝(ながみつゆたか)40歳。
エンジニア。そして、エンジニアでもあり、
経理と財務を兼務している人物が御来屋慶(みくりやけい)と言う、39歳。

この御来屋から共同経営者でもあり、
会社の代表権を持っている麹屋に連絡が入ったのである。


とにかく耀司、見ている画面を見て愕然。どういう事かさっぱり。
納得がいかないどころかいきなり窮地に立たされた。
つまりは…。株式会社ウェルストンの財務の口座から、
億単位の金額が消失しているのであった。

耀司、
「有り得ない。どうして…???…2億だぞ、おぃ、2億。」

スマホの向こうで麴屋、
「あぁ。」

愕然として耀司、
「どうして…。」

「つまりはだ。」
麴屋。
「御来屋が、ある企業から受注を受けたそうだ。」

耀司、
「あぁ。」

「俺たちがいつもやっている通りに。」
「あぁ。…で…???」

「そして…。納期前に仕上げて送り、そして、入金を確認。」

耀司、その声に、
「あぁ。」

「そして、マニュアル通りに相手にメールで確認連絡を。…そこまでは良かった。」

耀司、
「そこまでは良かったって…。」
パソコンの画面を見ながら。

「それからしばらく経って。」
麹屋。

耀司、コクリと、
「あぁ。」

「乙羽(おとは)銀行から御来屋のところに電話が掛かって、多額の資金が口座から引き落とされておりますが何かございましたかと。」

その声に耀司、
「はっ???」
口を大きく開けて、
「いや…。だから。」

「御来屋がその事を聞いて驚いてすぐに。」
「うん。」

「口座を見てみたら…。」

耀司、いきなり、
「え~~~ぇえっ???…って言うか、銀行で、それ、確認出来なかったの…???」

「いや。」
麹屋。
「銀行のシステムでも、そこまで確認出来なかったらしい。」

「何で…???」
口を尖らせての耀司。
「2億だぞ、2億。」

「まっ。確かに。その後、口座には立て続けに数百万の金額は入金されたみたいだが、一気に2億。」

耀司、大声で、
「どういうこったい。」

その時、耀司のパソコンに1通のメールが。そのメールを。そして耀司、
「はぁ~~~あ…???」
そして、すぐさま、
「ヤベ。」
耀司、いきなりキーを打ち始めて…。そして、
「ふぅ~~。」

スマホから、
「おまえにも来たか。」
麹屋の声。

耀司、
「なんなんだ、これ…???…いきなり乗っ取られるとこだった。」








ママでいい…。   vol,251.   耀司、「有り得ない。どうして…。2億だぞ、おぃ、2億。」

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