睦美、「実は私、絶対音感なんです。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 高井戸からのそんな話に睦美、
「あ。え、え~~。え~~~と~~。…それは、ですね~~。」

耀司も汐梨も睦美を見て、
「うん…???」

芙美花も睦美を見て、
「……。」

睦美、
「実は私、絶対音感なんです。」

瞬間、耀司、汐梨も、芙美花でさえ目を真ん丸に。そして、いきなり、
「うそ――――――――っ!!!」

芙美花、体を大袈裟に表現して、
「ええ…???…って、音を聞いたらすぐにその音…???」

睦美、そんな芙美花の声にコクリと。
「えぇ。すぐに分かっちゃいます。」

汐梨、ビックリ仰天の顔、
「え~~~~~ぇえ~~~、絶対音感。」

耀司も、体を小刻みに震わせるように、
「いやいやいや。…って凄ぇ~~。絶対音感。」

汐梨、芙美花を見て、
「…って、芙美花も絶対音感、知ってるなんて。」

いきなり芙美花、汐梨に、
「…って言うか、私、吹奏楽部なんですけど。」

その声に汐梨、チロリと舌を出して申し訳ないように、
「あ、そっか。しぃません。」

耀司、頭をぐるりと回しながら、
「いやいやいや。はぁ~~~ぁあ~~。とてつもない。」

汐梨、
「あ、あ。…と、言う事は~~。睦美さん。もしかして、小さい時から。」

睦美、
「あ、はい。2歳の時にはもぅ。…って言うか、私はそんな、記憶はないんですけど。両親からはもぅ、その話は子供の頃に教えられて、とにかくどんな曲でも一度聴いたらすぐに弾けるって。」

汐梨、途端に、
「ひゃ~~~~。」

耀司も、
「凄ぇなぁ~~。」

汐梨、
「道理で~~。」
そして汐梨、
「あ、でもさ。どうやって、あんな、昔の曲…???」

耀司も、睦美を見て、
「あ、うんうんうん。確かに。」

「あん。それは。」
睦美。
「つまりは、父親の影響です。」

耀司、いきなり、
「へっ…???」

汐梨、
「…ってどういう…。父親って…。まさか、眞鍋の…???」

耀司、右目を歪めて、
「なぁ訳ないだろ、2歳の時って。」

汐梨、その声に、
「あん。うんうんうん。そっか。」

睦美、
「韓国の父親です。」

耀司、
「もしかして…。…って言うか、睦美さんの…。まま、眞鍋さんのおとうさんの事しか、聞いてないけど、俺。」

睦美、そんな高井戸に、コクリと。
「えぇ。私の父は、韓国で、レコード会社で働いていた人なんです。」

汐梨、
「レコード会社。韓国の。」

睦美、コクリと。
「えぇ。」

耀司、
「あ、な~~るほど~~。だから、晄史さんも日本でレコード会社。」

睦美。高井戸の声に、
「はい。」
コクリと。
「韓国で、レコード会社で働いていて、ヴァンガードレコードと言う会社です。その会社の役員であり、その実、父はミュージシャンだったんです。主にパーカッション。そして、ピアノ。」

「…って。」
耀司。
「めちゃくちゃ凄い。」

汐梨も、
「わお。」

芙美花も、
「凄~~~い。」

睦美、
「多分、その影響…。も、あるかも。知れないけど。他にも。」

耀司、すぐさま睦美を見て。
そして汐梨も、

「他にも。」
ふたり同時に。

睦美、また顔をコクリと。
「実は。私の母も音楽には。」

いきなり耀司、
「え…???…って、おかあさん。翻訳家って。」

睦美、
「えぇ。そうです。大学で語学を勉強してもいたんですけど。実は声も良くって歌手、シンガーでもあったんです。」

汐梨、
「うそ。」

睦美、
「しかも、母は、声楽家でもあります。」

耀司、途端に顔を前に、パンチを食らった感じで、
「…って、凄過ぎ。」
声にならない声で、
「シンガーで声楽家って…。」

汐梨、
「はぁ~~~~。」

芙美花、無言。

睦美、
「母は、翻訳家でもあったんですけど、全然売れない翻訳家で。それよりもシンガーの方が人気があり、そのまま声楽家としても。けれども、母自身はどうしても語学が諦め切れなくって、大学卒業後に4年間日本に留学経験もあるんです。」

耀司、途端に、
「あぁ。だから眞鍋さんの通訳。」

睦美、
「それもありますけど。本当のところは、ナイトクラブでシンガーのアルバイトをしていた時に、お互いは知らなかったようですが、会っていたようです。で、韓国の建設関係で、初めて会って。そこでお互いに会った事を思い出して、それからの付き合いなんです。」

耀司、
「そういう事か~~。」

汐梨、目を瞑って、
「ん~~~。そこまでは分かんない。聞いてなかったから。…でも、うんうんうん。初めて知った。」

睦美、僅かに顔を赤く、そして、
「あ、すみません。」

耀司、
「あん。俺だってそこまでは知らないよ、今初めて知った。」
汐梨に。そして、睦美に、
「な~~るほどね~~。そういう~~。」
そして耀司、
「え…???…でも、睦美さんの韓国のおとうさんって…???」

途端に汐梨、
「兄さん。またデリカシー。」

耀司、途端に、
「あ、いや…。」
申し訳なさそうに。

けれども睦美、首を振って、
「あ、いえ…。構いません。」
神妙な顔つきになっての睦美、
「だって。」








ママでいい…。   vol,221.   睦美、「実は私、絶対音感なんです。」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
 

 


《PR》
庄司紗千 花笠音頭

※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。

アメーバ