「叔母ちゃんから家事の教育~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「…って言うか。」
耀司。
「それが現実。その証拠に。」
耀司、顎をクィッと、バセットに凭れて絵本を見ている麻沙美に。
「あの子がウチに。」

瞬間、宮前と麻友が後ろを。

耀司、
「つまりは、汐梨が家事をやる条件として、俺が麻沙美の保育園の送り迎え。で、麻沙美が通っている音楽教室へも俺が送り迎え。で、汐梨が家事をやってくれるもぅひとつの条件が~~。芙美花が家事から解放されての、友達交流復活~~。でぇ~~。今年からの芙美花の受験勉強にも差し支えないように~~、汐梨が家事を手伝ってくれる。」

宮前と麻友、目を真ん丸に。

「…って言うか~~。芙美花の受験勉強の場合は~~。汐梨から、私が家事するから芙美花は勉強専念。って言われて。」

宮前、耀司に目を見開いて、
「それってマジ。」

耀司、両眉を上下に。
麻友は気付かれないように瞳だけグルリと。

芙美花は芙美花で体を縮こまらせながら、ボソリと。
「仕方ないもん、叔母ちゃんからそんな風に言われれば。」

宮前、
「いやいやいや。」
背筋を伸ばして、そして腕組みして、
「いやいやいや。しっかし…。高井戸家がそういう事になっていたとは。」
今度は口を真一文字にして、ゆっくりと顔を左右に。そして深く深呼吸。
「ん~~~。」
そして…。
「まま。確かに。ウェディングプランナーの彼女の事だから~~。もしかしたら。」

麻友、思わず恵津子を見て、
「え…???…その方って、ウェディングプランナーなの…???」

宮前、チラリと麻友を見て、コクリ。
「そう。」
頭を後ろにチョコンと。
「あの子の母親~~。木守汐梨(こもりしおり)さんって言うんだけど~~。これがまた、凄い女性でバイリンガル。海外留学、ワーホリー経験者。しかも、ピアノが弾けてウェディングプランナー。と来たもんだ。」
顔をチョコンと傾げて遠くを見るような感じで、
「祐里ちゃんのファミリー感では良き話し相手。」

耀司、
「それを言うんなら、師長だってそうでしょう。何たって、祐里子の恩人~~。」

芙美花も、
「そうだよ、そうだよ。」

宮前、にこやかに、
「ふふ~~ん。まぁねぇ~~。芙美花なんて、産まれてからの~~。おばちゃんみたいなもんだからねぇ~~。」

耀司、思わずニヒルに笑いながら。

けれども宮前、
「さてと。それはさておいて、耀司。」

耀司、その声に、僅かに眉間に皺を。
「うん…???」

「まさか。汐梨さんが、芙美花が受験勉強だから~~、私が代わりに家事代行~~。てんでぇ~~、耀司。まさか、あんたはそのまま仕事専念。なんてバカな事、考えてないよね~~~。」

いきなり耀司、僅かに頭を後ろに。思わずドキン。

芙美花も、目を真ん丸に、唇を窄ませて。そして頭の中で、
「…わっ!!!」

宮前、腕組みしながらも、
「まさか、汐梨さんが~~。真面にあんたに、私が家事代行するから麻沙美の事~~。と、言うはずは~~???」

耀司、口を尖らせたままで目をキョロキョロと。

すぐさま芙美花、
「あん。それは~~。」
父を見て。
「それも~~。ある意味、条件が…。」

宮前、芙美花を見て、
「条件…???」

麻友も女子を見て目を見開いて僅かに顔を傾げて。

芙美花、
「うん。」
父を見て。
「つまりは~~。ただ、単におばちゃん、うちの家事をするって事じゃなくって~~。…その条件としては~~。おとうさん、叔母ちゃんから家事の教育~~。」

瞬間、宮前、口を窄めて頭を大きく頷いて、
「ほぉ~~~、ほぉほぉ。」

芙美花、父を見て、
「一日中、家にいる訳だからって~~。」

宮前、コクリコクリと、
「うんうんうん。なるほど。」
そして、
「で、耀司。成果、出てるの…???」

その時、リビングに入って来た円盤型ルンバ。

耀司、
「おほ。ルンバ~~。お疲れ~~。」

宮前と麻友、
「わっ。」
「ルンバ~~。」

耀司、
「まっ。家の中の床はねぇ~~。ルンバが…。」

芙美花、
「洗濯物の畳も~~。慣れて来たし~~。今は細かい掃除の教育~~。」

宮前、芙美花に、
「汐梨さんに…???」

芙美花、口を真一文字に、
「うん。」

耀司、
「まっ。確かに、仕事が忙しい時は~~。まま。それは、それで。」

宮前、
「あん。まま、確かに。…で…???…仕事の方は…。」
そこまで言って、
「…と、言うか、それは問題なしか。」

耀司、照れるように頭を掻いて、
「あはははは。まま。お陰様で。」

「Webデザイナー、ディレクターだもんね~~。」

耀司、顔をペコリと。
「いやはや。お客様に恵まれてると、言うか~~。」

宮前、体を少し楽にして、
「コロナ以来、ず~~っと、倒産倒産って話があるのに~~。さすがはWeb。あっ。て、言うか~~。それこそ、コロナで汐梨さん。ウェディングプランナーの仕事。」

耀司、目を見開いて、
「あ、あ~~。えぇ。確かに。あの頃は、最悪に。…けど、今は順調に。」

宮前、頷きながら、
「そうなんだ~~。」








ママでいい…。   vol,211.   「叔母ちゃんから家事の教育~~。」

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