「どんな頑固な人でも、一滴の涙のような情けもある」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「そして…。」
睦美。
「曲は、美女と野獣。そして~~。カーペンターズのオンリーイエスタディに。です。」

汐梨、
「うんうんうん。確かに、そんな感じだった。でぇ~~。その後が、また良いのよ~~。」

芙美花、
「えっ…???…えっ…???…どんな曲弾いたの睦美さん。」

耀司、とにかく、聞き入っている。
「凄ぇや。はは。」
そして…。
「うそ。」
耀司。
「凄ぇや。トップガンのテーマ。」

芙美花、
「あん。私もこの曲、知ってる~~。」

耀司、顔を揺らしながら、
「あの曲を、ピアノで~~。」

汐梨も、
「うんうんうん。何とも、情熱的だった~~。いきなり、おぅ~~って。みんな、知ってるもんね~~、この曲~~。」

そして汐梨、
「私なんて、いきなりガッツポーズよ~~。ヨシッって~~。」

睦美、
「ほんとですか~~???」

「ほんとよ、ほんと。…だって~~。披露宴もこれからは後半。かなりの見せ場なんだも~~ん。」

耀司、頷いて、
「確かに。」

そして…。新郎新婦が高砂の席に就いたと同時にトップガンのテーマは終了する。

耀司、
「何と、タイミングピシャリ。」

汐梨も、
「凄かったよ~~。…でぇ~~。これからは~~。余興に入るんだけど~~。…まずは、見てて~~。」

その声に耀司も芙美花も、
「うん…???」

耀司、
「ステージに、男性ふたり。」

芙美花、顔を傾げて、
「ふん…???」

そして…。始まったや否や、耀司、
「はい…???」

芙美花、
「えへ…???」

「こんなのあり~~~???」
耀司。
「いやいやいや。」

芙美花も天井まで顔を上げて、
「かかかかか。おっかし~~。」

耀司、眉間に皺を寄せて、
「いやいやいや。…でも、これって…。ピアノがここまで…。あの、ほら。テレビで良くやる芸能人の物まね…???…あれって、結構、芸人と音響、タイミングピッタシだよね。あの感じ。凄ぇ~~。…って、睦美さん…???…この曲って、知ってるの…???」

汐梨、ニコニコしながらも。

睦美、高井戸の声に、首を振り、
「あ、いえ。私も知らないです。」

「…って、知らないで、こんな風に…???」

睦美、
「ん~~。まぁ。ある意味、コード進行ですかね。単純なコード進行とテンポでしたから。…一応~~。リズムも、スローになったり、ハイテンポにもなったりするんですけど、それの繰り返しだったですから、イヤフォンで聴いたら、ふふ~~ん。この感じって。」

耀司、聴いたままで、
「凄ぇや。」

睦美、
「でも。考えれば、この曲が、一番簡単。単にコード進行だけですから。あとは、サラリとアレンジするだけで。」

芙美花、
「凄~ご~。」

汐梨、
「私もびっくり。まさかって、思ったけど、それが何々、大絶賛。…って、言うか、何て言う曲のタイトル。分かんないんだけどねぇ~~。お笑いだから~~。」

芙美花、
「うんうんうん。私も分かんな~~い。」

耀司、聴きながらにして、
「ほぉ。…確かに。見事にズバッと。うんうんうん。」

芙美花、
「あ~~ん。ドリカム~~。」

汐梨、
「うんうんうん。しかも…。このふたり、何とも熱唱~~。」

耀司、
「かかかかか。確かに。上手いね~~。」

芙美花、
「これだけでも、感動だよね~~。」

そして…、新郎側からの福山雅治。

耀司、
「うんうんうん。家族になろうよ、ねぇ~~。」

汐梨、
「そして、次がまた凄い。」

耀司、汐梨を見て、
「次…???」

既に麻沙美は母に凭れて熟睡中。

「これまた、奇麗にピアノのイントロ~~。」
芙美花、聞きながら、
「あ。えっと~~。何だっけ、この曲~~。確か、ワンオクロック。」

汐梨、
「正解。ビンゴ~~。芙美花~~。」

耀司、
「…ってか、良くこんな曲。」

「全部、誓ですね~~。…高井戸さんからこの話、聞いてすぐに誓に。今、結婚式で使う曲教えてって。それと~~。後はネットで検索~~。結構、時間、ありましたから。整理しました。」

耀司も汐梨も、
「な~~るほどね~~。」

汐梨、
「いやいやいや。それにしても、この人、新婦の大学時代の教授。まっ。今も教授なんだけど~~。凄くない…???…このキー。」

芙美花、叔母に、
「私もそう思った。凄い声って。」

耀司も、
「確かに。」


そして…。ピアノは久石譲の、「Summer」に。

芙美花、
「あ~~ん、この曲、知ってる~~。」

汐梨、
「うんうんうん。私も、曲だけは知ってる。誰の何の曲かは、知らないけど~~。」

睦美、
「久石譲のSummerと言う曲です。」

芙美花も汐梨も、
「あ~~~。うんうんうん久石譲~~。」

汐梨、
「…って言うか、ここからなんだよね~~。兄さん。」

耀司、
「ん~~~???」

汐梨、
「聞いてて。」

「ほぉ。」
聞きながらにして…。

耀司、
「うん…???…手紙…???」

汐梨、コクリと。
「そぅ。」
そして耀司、
「へぇ~~~。…そういう事~~。」

汐梨も、
「うんうんうん。」

芙美花、
「…と、言う事は~~。」

耀司、
「まぁねぇ~~。鬼の目にも涙…てかな~~。つまりは、どんな頑固な人でも、一滴の涙のような情けもあるって言うか。」

睦美、
「あ、はい。なんとなく、分かる気がします。」








ママでいい…。   vol,204.   「どんな頑固な人でも、一滴の涙のような情けもある」

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