麻沙美はベッタリと父親にくっついたまま。眞鍋にペコリと頭を下げて、
「眞鍋のお姉ちゃん、いらっしゃ~~い。」
そんな麻沙美の頭を撫でて睦美、
「こんにちは~~。」
汐梨、
「さ~~てと~~。役者は揃った。…で、準備は整った。」
耀司、部屋の中とテーブルの上の料理たちを見て、
「いやいやいや。凄ぇな~~。何、言ってくれれば手伝ったのに~~。」
汐梨、その声に、
「な~~に言ってくれちゃってます~~。こっちが面倒な事、頼んだんだからさ~~。…んなの当たり前。…って言うか、飾り付けや料理を並べてくれたのは~~、全部、パパ。私は料理を作っただけだけどね~~。」
その声に耀司、勝臣に拍手。
「さすがは、勝臣君。出来てる。」
芙美花も、
「おじちゃん、だからね~~。」
そして勝臣を見て。
勝臣も芙美花を見てニッコリと。そしてふたり同時に、
「ねぇ~~~。」
場が和む。
汐梨、
「とにかく、始めよ、始めよ。はい。グラス、グラス~~。」
耀司、勝臣、コクリと。
「だ~~ねぇ。」
男性陣はビールを。女性陣はジュースを。
汐梨、
「えっ…???…って言うか、睦美さん、ビール。」
その声に睦美。恐縮して、
「あ、いえ。そんな…。」
「あん。いいのよ~~。アルコール、飲めるんだから~~。」
その声に勝臣も耀司も芙美花もニッコリと。
耀司、
「うん。行っちゃえ、行っちゃえ。」
睦美、恐縮しまくりながらも、
「じゃ、じゃ~~。」
そして…。
汐梨、
「では。」
睦美を見てニッコリと。
「睦美さん、いらっしゃいませ。そして。本当に、ありがとうね~~。恩に着る。感謝。」
両手を合わせてコクリと。
睦美、またまた恐縮して、顔を振りながらもコクリと。
「あ、いぇ~~。」
汐梨、
「では、メリークリスマ~~ス。」
一同、
「メリークリスマ~~ス。」
そして…。凡そ30分の…。飲んで食べて。
…そして。汐梨。
「…では。ここらで…。ヨシカワ音楽教室での、子供合唱団。ビデオだぞ~~。」
勝臣、耀司共に、
「ヒュ~ヒュ~~。」
麻沙美、ニコニコしながらも父に、母にと凭れまくり。
芙美花も睦美もニコニコと。
勝臣がビデオをセット。そして、
「では…。」
流れる映像。MCの睦美の声。
汐梨、
「いやいやいや。ここでビックリ。まさか、睦美さんって。」
耀司も、
「うんうんうん。思わず、えっ…???…ってなったもんな~~。」
睦美、顔を赤く、
「恥ずかしい~~。」
芙美花、
「ううん。良い感じ~~。」
汐梨も、
「うんうんうん。中々どうして~~。」
そして、合唱。
耀司、
「うんうんうん。何度聞いてもいいよな~~。」
勝臣も、
「はははは。」
汐梨、
「うんうんうん。」
芙美花、
「かっわいい~~。」
睦美もニコニコと。
「かわいいですよね~~。」
そして…。ピアノ講師による演奏。
耀司、睦美に、
「この人、小白川先生。」
睦美、その声に、
「えぇ。はい。私をヨシカワ音楽教室に紹介してくれた人です。」
汐梨、
「へぇ~~。そうなんだ~~。」
「と、いうより、この人がぁ~~。私を本格的にピアノに導いてくれた人なんですけどね。」
耀司、
「へっ…???…そうなんだ。」
睦美、コクリと。
「えぇ。」
汐梨と勝臣、
「凄いよね~~。」
ビデオで、曲が流れている。
勝臣、
「定番だよね~~。山下達郎、クリスマスイブ。」
汐梨、
「うんうんうん。」
そして…。
汐梨、
「…で、最後がこれだよ。もぅ~~。ママさんたち、いきなりだったもん。きゃ――――って。」
耀司も、
「はははは。うんうんうん。」
芙美花、
「バックナンバーだもん。」
睦美も、コクリと。
「ですよね~~~。」
そして…。クリスマス恒例の…。
汐梨、麻沙美に、
「はい。麻沙美~~。」
その声に一同ニコニコと。
芙美花、
「うんうんうん。頑張れ、頑張れ。」
僅かに照れるように母にしがみついていた麻沙美だったが、
父親から、頭を撫でられて立ち上がる。
そして、ピアノの椅子に。蓋を開けて。そして鍵盤を叩く。
瞬間、耀司、芙美花、
「うそ。これって。」
汐梨も勝臣も、
「ふふふふ。」
ニッコリと。
睦美、
「上手~~。」
芙美花、
「白い恋人たち。桑田佳祐。」
耀司、
「え…???…サザンじゃないの…???」
芙美花、父に、
「ううん。桑田佳祐のシングルだよ確か~~。」
睦美、
「丁寧ですよね~~。弾き方~~。うんうん。上手~~。」
その声に汐梨、睦美に頭を下げて、
「恐悦至極。」
瞬間、睦美、何を言っているのか分からず目をパチクリ。
耀司、汐梨に、
「おま、バカ。」
そして睦美に、
「この上なく、喜んでいます。と、言う意味。」
瞬きしながらも睦美、口を両手で押さえて頭を下げて。そして、
「ごめんなさい。何言われているのかさっぱり。」
耀司、
「だよね~~。」
汐梨も、
「かかかかか。ごめ~~ん。」
耀司、汐梨に、
「おま、言い方ってもん、あんだろうよ~~。」
勝臣、芙美花は麻沙美の演奏に聞き入っている。
そして。演奏し終わって、みんなの拍手。
照れ臭くすぐに椅子から離れて父親にダイブ。
勝臣、
「お~~っほっほっほ~~。はははは。」

ママでいい…。 vol,192. 一同、「メリークリスマ~~ス。」
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