麻友、初出勤から3日目。
看護師たちも医師たちも、
「やる。」
「おほほほほほほ。」
「出来ますね~~。」
「こりゃ、たいしたもんだ。」
そして…。こちらでは…。
ヨシカワ音楽教室の眞鍋睦美。今迄数回の高井戸家への仕事帰りの訪問で。
…しかも、毎日、これと言って個人的な内容のラインではないものの、
とにかく、あいさつ程度のラインを。そして、耀司からもそれにはしっかりと返信。
それだけのコミュニケーションで睦美は、それでも顔には出さずにいつも通りに。
そして…。クリスマス前の、子供たちによる子供たち合唱団。
この日は、予め有給休暇としての勝臣。
以前の発表会同様にビデオカメラを持ってのヨシカワ音楽教室へ。
子供たち、事務局員からも、
「頑張って~~。」の応援されながらも…。
合唱団は午後から。
ヨシカワ音楽教室もすっかりとクリスマスのデコレーションで飾り付けが施されている。
芙美花も来たがってのではあるが当然の事ながらの学校。
耀司、汐梨と勝臣に、
「へぇ~~。ウチから帰って。…で、寝る前に歌の練習か~~。」
汐梨、その声に、
「ふふふ。」
勝臣、ニコニコと、
「えぇ~~。」
汐梨、勝臣を見て、
「毎日、パパと一緒に…練習~~。」
耀司もニコニコと、
「おほほほほ~~。うんうんうん。」
勝臣、耀司に、
「あ。お義兄さん、拝見しましたよ、眞鍋さん。睦美さんでしたか。」
いきなり耀司、
「えっ…???」
照れ臭そうに。
「あ、あ。ははははは。」
勝臣、小声で、
「うんうんうん。確かに。いましたよね。ママから聞いて韓国人って言われて、へぇ~~。そうなんだ~~って、記憶にはありました。…で…???…その後。」
「え…???…あ、うん。うんうんうん。まぁ、まぁ。」
「…って言うか、高井戸家に仕事終わってからも。」
耀司、また照れ臭そうに、
「あ、あ~~。ま。うん。…だ~~ねぇ~。」
子供たちの合唱は以前の発表会と同じ会場で。
既に会場には子供たちの保護者たちが…。
汐梨、
「いよいよね。ははは。楽しみ~~。サンタが街にやってくる。うんうんうん。」
耀司、
「それって、結構難しいんじゃない…???」
汐梨、そんな耀司を見て、
「な~~に言ってる~~。ふふ。こう見てもね。このヨシカワ音楽教室。子供たちのレベルだって相当なもんなんだから~~。」
耀司、目を真ん丸に。
「へぇ~~。そうなんだ~~。」
そして顔を傾げて、
「でも…。まっ。麻沙美のあのピアノを聴けば、確かに。それは納得かぁ~~。」
そして…。袖の方から子供たち。
その愛らしいコスチュームにも会場からは拍手喝采。
誰もが、
「可愛い~~~。」
汐梨、
「あのコスチュームは、みんなの手作り。先生たちも、事務局員たちも、ママさんたちも。」
勝臣、
「うんうんうん。」
耀司、
「わ~~お。知らなかった~~。」
汐梨、ニッコリと。
「知る訳ないでしょ。ある種、サプライズ。」
耀司、その声に、
「へぇ~~ぇえ~~。なるほど。うんうんうん。」
そして…。
「みなさま、お待たせしました。」
その声に、耀司も汐梨も、
「えっ…???」
そして、あちらこちらで、司会の方を見るママたち。
汐梨、
「睦美さん…???」
耀司も、
「おほ。」
勝臣、
「眞鍋さん…???」
睦美の声、
「それでは、これより、ヨシカワ音楽教室の子供たちによるクリスマス合唱を始めたいと思います。」
会場内、一斉に拍手。誰も彼もが頷きながら。
汐梨、
「うんうんうん。睦美さん、良い。良い。」
微妙な日本語のアクセントが受けている。
勝臣も、
「うん。話し方、いいっすね~~。」
耀司、
「はははは。…ってか、睦美さんが司会するなんて、聞いてないんだけど…。」
汐梨も、
「うんうんうん。私も…。」
睦美、
「それでは。お願いします。ピアノ伴奏は、一ノ瀬鈴鹿(いちのせすずか)先生です。先生。お願いします。」
会場内、再びの拍手。
汐梨、
「ここの教室で、一番若手の先生。」
勝臣に耀司、
「へぇ~~。」
「おほほほ。そうなんだ~~。」
ピアノ伴奏が始まる。
汐梨、
「うんうんうん。これこれ。」
勝臣、耀司に、
「これで毎日、寝る前に練習~~。」
耀司、頷きながら、
「な~~るほどね~~。確かに。毎日聞いてれば、歌いやすいよね~~。」
そして、歌が…。
汐梨、
「ははは。うんうんうん。良い、良い。」
勝臣、
「中々~~。」
耀司、
「いやいや。や~~るね~~。」
簡単な振り付けではあるが、それでも子供たち、息がぴったり。
僅か3分弱ではあったが、歌が終われば会場内からは拍手喝采。
子供たち、一礼をして、袖に。
またまた会場内から、
「可愛い~~。」
「うんうんうん。良かった~~。」
「頑張ったよ~~。」
そして、一旦は袖に戻った子供たち、着替えて今度は会場の真ん中の一列の席に。
会場内ではまたまた拍手。
そして、ピアノが中央に。
耀司、
「おっと~~。」
汐梨、
「いよいよ先生の。」
勝臣、
「だ~~ね。」
睦美の声。
「それでは、これより先生方の方から代表で…。」

ママでいい…。 vol,183. 「毎日、パパと一緒に…練習~~。」
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