睦美、料理の載ったお皿をテーブルに。
「昨夜ね。」
視線は料理のお皿。配りながら、
「高井戸さんからラインあった。」
僅かに頬を赤らめて。
瞬間、晄史、
「おっ。」
誓も、
「うわっ。」
暁美、まだキッチンで睦美を見ながら。
睦美、お皿を配り終わって、
「お付き合い。」
晄史、ニッコリと、
「やたっ。」
誓、
「おほ。」
晄史、
「で…???…ででででで…???」
トレイを胸に睦美、
「お付き合い…、しましょう…。」
そう言いながらも照れ臭そうに、
「…と、言う事に。…へへ。」
誓、満面の笑顔。
「あは。」
音の出ない拍手。
睦美、顔をコクリと。
「なりました。」
そのままの姿勢でお辞儀をするかのように。そして、髪を撫でるように。
キッチンで暁美、ニコニコと。
「ふふん。…そぅかい。」
そして、
「う~~ん。我が娘。」
そして、睦美に右手グーを前に。親指を出して、
「ナイス。グッジョブ。」
いきなり晄史、拍手しながら、
「イェ~~イ。」
誓もニコニコと。
「良かった~~。ね~~、お義姉さん。」
けれども睦美、誓を見て、
「…って、誓~~。あなた。全然。」
誓、そんな義姉にアヒルのような顔をして、
「んふ…???」
顔を傾げて。そして晄史を見て、
「ん、ん~~。…だ~~って~~。もぅ~~。最初っから、見え見えなんだも~~ん。」
晄史を見ながら。
「晄史とも、お義姉さんと高井戸さんの話し~、しながら~~。まっ。焦らない、焦らない。とにかく、見守りましょう。いざとなったら~~。…でも。ん~~、何とかなるでしょうって~~。」
顔を赤くしている睦美、ふたりに、ぷ~~垂れた顔をして、
「んもぅ~~~。ん~~。ふたりして~~。」
キッチンで暁美、
「かかかかか。まっ。それだけ晄史も誓もあんた。睦美、あんたの事が心配、気掛かりだったって事じゃないかい。ありがたいよ。自分の事をそんなにまで気に掛けて、見てくれるなんて。さすがは姉弟、姉妹。はははは。」
睦美、母の声を聞きながらにふたりに、再びお辞儀を。
「ありがとうございます。」
晄史、ニッコリと。
「ははは。」
誓もニコニコと、
「うん。」
一方…、高井戸家でも…。
まま、いつもの朝のスタイルではあるものの…。
耀司も芙美花も両手を合わせて、
「いただきます。」
芙美花はいつものルーティンのトースト。
耀司はいつも同様にご飯。食べながら芙美花を見ずに、
「あのさ。」
芙美花、そんな父に、
「ふん。」
「睦美さんと、付き合う事にした。」
トーストを口にしながら芙美花、
「う。」
僅かに顔が前に。その状態で、
「マジで…???」
耀司、おかずを口に、芙美花を見ずに、
「うん。マジで。」
いきなり芙美花、トーストを齧ってそのままお皿に。僅かにお皿とテーブルがカチャンと音を。
「うそうそうそ。マジで。」
チラリと芙美花を見る耀司。
「うん。マジで。」
芙美花、いきなり満面の笑顔で、
「うそうそうそ。凄~~い。凄い、凄いよおとうさん。」
そして、
「うんうんうん。…って、いつ…???…芙美花さんに、その事。」
淡々と耀司、
「昨夜。」
「昨夜…???」
芙美、両目を左右に。
「昨…夜って~~。」
いきなり目を真ん丸に、
「えっ…???…じゃ、じゃあ~~。もしかして、あの時の。おとうさんの部屋から何か声が。」
耀司、ご飯を口に、
「あぁ。うん。その時。」
芙美花、顔を上げて、
「え~~~~???…そうだったんだ~~~。」
今度は両肘をテーブルに。
「で…???で…???…どっちから…???」
耀司、今度は味噌汁を。右目を歪めて、
「どっちから…???」
「うんうんうん。」
耀司、僅かに顔を傾げて、
「どっちから…。…ん…???…」
横を向いて。
「…って、いうかぁ~~。…もしかして…、睦美さんの方から…???」
瞬間、芙美花、またまた目を真ん丸にして両手を両頬に、
「えっ…???…うそ。…って、マジで…。…睦美さんの方から…???」
「…って言うか…。…おとうさんの方から、今、付き合っている人。」
顔を乗り出しての芙美花、
「うんうんうん。」
「…って言ったら、睦美さん。ハッキリとした声で、いません。…って。」
顔をグシャリとさせながらも喜びの表情で芙美花、
「え~~ぇえ~~???」
「…で~~。じゃあ…、その…、お付き合いって、俺が…。」
顔をコクリ、コクリと芙美花。
「うんうんうん。」
「そしたら、睦美さんが、お付き合い、良いですかって。」
またまた芙美花、両手を両頬に、
「いや~~~~。あははははははは。や~~った~~~。」
すると芙美花、今度は腕組みしたままでテーブルに。
「何々何々~~。おとうさん。じゃあ~~。本格的に、睦美さんとお付き合い。」
耀司、またおかずを。
「ん~~~。じゃないかな~~。…って言うか…。…その反面。」
顔を傾げて、
「正直、どうやればいいのか、全く…。」
その声に芙美花、
「へっ…???」
瞬きして。
「どうやれば…って…。」

ママでいい…。 vol,159. 睦美、「お付き合い…、しましょう…。」
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