奈織、そんな彩未に眉間を皺にして、
「な~~に言ってんだか~~。恋愛、現在進行形の25歳が~~。」
ぷ~~たれた顔をして奈織。
「な~~んだけど~~。」
彩未の頭に右人差し指でツン。
「早く、結婚しちゃえ~~。みんな、招待状、待ってんだから~~。」
そんな奈織と彩未にみなニコニコと。
彩未、口をビロンと。
「目下、目標目指して、匍匐前進。」
有紀、
「ば~~か。何で匍匐前進なんだよ~~。かかかか。」
珠里、
「あれ…???…でも、高井戸さん、Webデザイナーって…、今、会社…。」
その声にみな、
「あっ。」
有紀、
「なんで…???」
奈織、
「確か…。普段着…???」
生野、
「みなさん…???…前から高井戸さん、午後からここ、通ってましたよね~~。」
珠里、
「あ。確かに。」
有紀、
「眞鍋さん。」
睦美、
「あ、はい。」
「高井戸さん、Webデザイナーって。会社。」
睦美、その声に、
「リモートワークって、聞いてますけど。弟から。」
瞬間、みな、
「なるほど。」
有紀、
「納得。」
奈織、
「コロナから、か。…まっ。相手がパソコンだから。…だ~~ね。」
耀司、歩きながらニコニコと。
「ははは。一件落着~~。」
今日は、子供たちのレッスンはない。
睦美、仕事の合間に晄史に電話。
「あ、晄史、私。パソコン事件、無事終了~~。」
晄史の声、
「えっ…???…じゃあ~~。あれから高井戸さん。」
睦美、スマホを持って、コクリと。
「うん。直してくれた。」
スマホから、
「さっすが~~~。」
「もぅ~~。大助かり。」
「うん。」
「業者に頼んだら、予約で最短で1週間なんて。」
「やっぱ、凄いね、パソコン修理って。」
「うんうんうん。」
「はは。高井戸さん、しっかりと包帯、取れてた。」
「そっか~~。分かった。ありがとね。」
睦美も、
「うん。ありがと。」
通話は切れる。
晄史、
「姉さん、何か、感じ、変わった…???…はは。声が…。」
汐梨、
「へっ…???…ヨシカワに…???」
耀司、
「うん。」
コクリと。
麻沙美もバセットに背中を付けながら絵本のページを開きながらに、
「おじちゃん、音楽教室に~~???」
そんな麻沙美に振り向いて耀司、
「うん。そうだよ~~。」
汐梨、
「なんでまた…???」
「睦美さんからライン通話来てさ。」
「うん。」
「事務局のパソコン、全部動かないって。」
汐梨、その話に、
「はっ…???」
耀司、口をグンニャリとさせて、
「ん~~。つまりは~~。外部からの…、何かの拍子に、コードが書き換えられた…???」
汐梨、またまた、
「はっ…???」
キッチンからリビングのテーブルに。
「…へっ…???…って。…そんな事ってあるの…???…って、まさか、ウイルス…???」
「…っとは、違う。…ってか、どこのパソコンも、仮に…、ウィルスだったらすぐに対策されちゃってるだろうし…。」
テーブルの傍で立ちながら、
「あ、そっか。」
そして汐梨、
「まさか…。良くテレビドラマでやっていそうな、海外経由での…???」
「おいおい~~。」
耀司。
「ドラマの見過ぎ~~。…と、言っても、まっ。インターネット、いろいろとあるからね~~。サーバーがいきなりダウンした。とか。」
「…って。」
汐梨。
「その辺の事は、私、全く。兄さんの方が天職だから。…でも。」
汐梨、目を真ん丸にして、
「…って、事は~~。もしかして、ヨシカワの人たち、睦美さんと兄さんの事。」
瞬間、耀司、
「うん…???」
目を丸く。けれども、ニコリと、
「ご心配なく。みんな、晄史さんが手配って事になってるから。最初に睦美さん、晄史さんに電話したんだって。レコード会社の人にパソコンに詳しい人って。」
思わず頷いて汐梨、
「あ~~ん。なるほど。」
「…で、晄史さんから俺の事。晄史さんと俺が友達って事で。」
「うんうんうん。それなら。」
「じゃなければ、睦美さん、俺に電話なんて。」
「来る訳ないか。」
「…って、言うか。ん~~。分かんないけどね。」
瞬間、汐梨、耀司を見て、
「うん…???…何よ、その…。ん~~。分かんないけどね。って~~。」
数秒の沈黙。
耀司、
「俺さ。………。決めた。」
汐梨、耀司を見て、「お…???」
「まっ。どうなるかは…、分かんないけど…。」
考えた風に。
「どうなるかは、分かんない。…けど…。」
チラリと汐梨を見て、
「…って言うか、このまんまだと…。…はは。前に進まない。…ってか。しょっちゅう、睦美さん、睦美さんって、言われ続けるのも…。」
汐梨、
「ははは。うんうんうん。」
「ズルズル、ズルズルと~~。」
汐梨、いきなり、
「オッケィ~~~。」
耀司もいきなり、そんな汐梨を見て、
「はっ…???」
「後は周りに任せな。」
「何それ…???」
汐梨、ニッコリと。
「何とか、なるもんよ。…ってか、兄さんだって。…そういう意味では…。ある意味、こころ…、動くんじゃない…???」
そこまで言って汐梨。耀司に丁寧に頭を下げて。
「麻沙美のヨシカワ。お願いします。」
「お、お~~。」

ママでいい…。 vol,156. 汐梨、「へっ…???…ヨシカワに…???」
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