けれども睦美、
「あ、いや…。でも。私からって…。ヨシカワの人たちが…。」
スマホから晄史、
「あ、そっか~~~。確かに。」
睦美、
「それに、高井戸さんが機械や電気に詳しいって、どうして私が知ってるの…???…ってなっちゃうし~~。」
晄史、
「ん~~。確かに~~。」
けれども、
「あ、じゃ、姉さん。僕の事、使っていいよ。全部、僕が手配したって事で。…って言うか、パソコン、直るかどうかは…。分かんないけど。」
「あ、そっか。ん~~、でも、良いの…???」
「何が…???」
「いや…。全部晄史のって。」
「ははははは。だ~~って、音楽教室の人、僕、見た事ないし~~。」
「あ。そっか。ん~~。分かった。やってみる。」
晄史、
「はは。じゃね~~。」
「あん。ありがと。」
睦美、通話を切って、そして…。高井戸のアイコンを。
耀司、ラインの通話着信音に、
「…ん…???…って、睦美さん…???」
スマホを持って、
「もしもし。睦美さん…???…高井戸ですけど。」
スマホから睦美の声。
「あ、すみません。今、お時間、大丈夫ですか…???」
目をパチクリと耀司。
「あ、はい。全然。」
睦美、周囲を見回して、
「あの。いきなりで申し訳ないんですが…。実は…。……。」
耀司、睦美の話しを聞きながらに、
「……。うんうん。はい。……なるほど~~。…っという事は~~。晄史さんとはそういう事で。…でぇ~~、今、ヨシカワの事務局のパソコン全部~~。」
睦美、
「えぇ~~。」
耀司、
「わ…、かりました。」
そして耀司、睦美に、
「すみません。ヨシカワの事務局長さん。確か…。」
睦美、
「生野です。」
「睦美さん、生野さんに、代わってくれます。」
「あ、はい。分かりました。」
すぐに椅子から立ち上がり、
「事務局長~~。」
生野、
「あ、はい~~。」
「すみません。電話、代わって頂けます…???」
事務局員たち、全員、眞鍋を見て、
「え…???」
「へ…???」
「何…???」
生野も顔を傾げて、
「あ、はい。」
眞鍋の席に。
そして、睦美、自分のスマホを生野に、コクリと。
「お願いします。」
生野、
「あ、あ~~。はい。」
そして、
「もしもし、ヨシカワ音楽教室の生野です。」
スマホから、
「お世話様です。木守麻沙美の叔父の高井戸です。」
「あ、はい。高井戸さん。…が、何か…。」
耀司、
「今、眞鍋晄史さんと言う人から電話がありまして、ヨシカワ音楽教室の事務局のパソコンが全部、フリーズして仕事が出来ないって聞いたんです。」
生野、
「えぇ。」
「もしかして、パソコン全部、再起動しても、無理かなと思って。」
「あ、はい。やってみましたが…。」
「多分、何かの切っ掛けで、書き換えられているって事になります。それを修正しないと。」
「あ、いや…。そこまで行くと、私の手には…。今…、関係業者を当たっているんですけど…。」
「多分、予約で…数日、或いは1週間。」
「えぇ。」
「私で良ければ、これから…。」
いきなり生野、
「いいんですか…???」
スマホから、
「もちろんです。麻沙美がいつもお世話になってますから。」
生野、ホッとした顔をして、
「あ、いや~~。いやいやいや。助かります~~。」
「それに…。」
耀司、
「近くですから。」
生野、スマホを持って頭を下げながら、
「申し訳ありませんけど、お願いします。」
「はい。」
耀司。
「では、これから、お伺いします。」
生野、スマホを両手で持って、お辞儀をして、
「失礼します。」
そのまま眞鍋にスマホを。そして、眞鍋に、
「ありがとうございます。今、これから来てくれるそうです。」
睦美、ニッコリと。
「良かった~~。」
生野、
「あ。…でも、どうして、高井戸さん…???」
睦美、
「弟の友人なんです。ジャズフェスで知り合って。」
瞬間、生野、左手の平に右手拳をトン。
「あ~~。あるほど~~。」
「あれから、何度かお会いしているみたいで。」
「そうでしたか~~。うんうんうん。」
「弟に電話してみたら高井戸さんなら直せるんじゃないかって。弟はレコード会社勤務なんですけど、何とかならないかって電話したんです。そうしたら。」
生野、ニコニコと、
「うんうんうん。」
けれども、
「でも…。高井戸さんって、パソコン関係…。」
睦美、
「弟の話しでは、かなり詳しいとの事で。」
「あ~~。確かに。今も、書き換えられていて、修正とか。」
耀司、玄関に。そして…。自動ドアから、
「こんにちは~~。」
事務局員たち、
「あ~~。高井戸さん、お待ちしておりました。お願いします~~。」
耀司、丁寧にお辞儀をして。
「麻沙美がいつも、お世話になっております。」
睦美、奥の席で高井戸を。耀司もチラリと奥の方を。
睦美、ペコリと。耀司、ニッコリと。
生野と珠里、高井戸に、
「どのパソコンを…。」
耀司、生野に、
「事務局長、もしかして、パスワードは全部、同じ…???」
その声に生野、
「えぇ。…じゃないと、業務上、差し支えますから。」
耀司、ニッコリと。
「了解です。」

ママでいい…。 vol,153. 「今、ヨシカワの事務局のパソコン全部~~。」
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