耀司、リビングから、
「あぁ、おかえり。親父から。徳さんと、八重さん。それに、柳原さんからB級品だからって、食ってくれって家に。…でぇ~~。喰えねぇんなら東京に送ってやんなって。…で、それ。」
話を聞いて汐梨、
「へぇ~~~。…って言うか、何入ってんのこれ、かなりだよ、この重さ。…って言うか、兄さんじゃ、この重さは、その腕じゃ、無理か。」
耀司、
「でね。おまえんとこにも同じように、送っといたって。」
瞬間、汐梨、
「え゛―――――――――っ!!!…ウチにも、これと同じの~~???…うそでしょ。」
そこまで言って、
「…てか、ウチ、誰もいないし、宅配…。まっ。勝臣、帰ってからでもいっか~~。」
麻沙美は既にリビングに駆けてバセットにダイブ。
汐梨、段ボールを見て、
「しっかし…。何で…???…こんなにテープベタベタ。」
耀司、
「ふん。多分、段ボール、壊れないように…???…かも…。」
「それは…、分かるけど…。…別に…こんな…。」
そして汐梨、再び体を落として段ボールを両手で。
それをチラリと見て耀司、
「あ~~。無理無理。」
汐梨、歯を食いしばって、僅かに段ボールは浮くが…。
「無理だわ。」
そして、
「芙美花が来ない事にはどうしようも…。」
耀司も、
「そういう事。まっ。中を空けようにも、カッターのある場所、俺、分かんなかったから。かかかかかか。」
そんな耀司に汐梨、右目を歪めて、
「…って、そこ、笑うとこ…???」
芙美花、玄関に、
「ただいま~~。…え…???…おとうさ~~ん。」
リビングから汐梨の声、
「おかえり~~。」
耀司の部屋の中からも、
「おかえり~~。」
芙美花、段ボールの送り状を見て、
「へっ…???…おじいちゃん…???」
汐梨、玄関に、
「…と、そういう事~~。芙美花、そっち持てる…???」
芙美花、
「あ、うん。」
「重いから気を付けて…。」
芙美花、段ボールの片方を…。
汐梨、
「いい…???…1、2の3。」
ようやく段ボールの底が浮く。
芙美花、
「重っ。」
汐梨、
「兄さんの今の体じゃ。」
芙美花、顔を左右に、
「無理無理無理無理。」
ようやくリビングに。
「これが~~。ウチにも。」
汐梨。
芙美花、目を真ん丸にして、
「えぇ~~~ぇえ…???」
汐梨、両眉を上下に。
芙美花、話を叔母をから聞いて、
「へぇ~~。そういう事~~。」
耀司、リビングに。
「おっと~~。」
汐梨、芙美花に、
「おとうさん、カッターの場所知らないって~~。」
その声に芙美花、
「あん。……まっ。分かんないっか。」
そして…、棚の中からゴソゴソと。
耀司、
「わお。そこ~~???」
芙美花、
「うん。」
耀司、
「まっ。ハサミなら、俺の部屋にもあるけど…。」
芙美花、段ボールのテープを。中身を傷つけないように…。
箱を開けると、プチプチのエアシート。
「わ~~お。」
汐梨も、
「凄~~い。」
耀司、
「おいおいおいおい。」
中身は野菜がギッシリ。
芙美花、
「かかかかか。当分、野菜、買わなくっていいや。」
汐梨も、
「確かに。」
麻沙美も段ボールに。
「わぁ~~。凄~~い。バセット~~。」
バセット、定位置から立ち上がり、麻沙美の傍に。段ボールの中を見るなり、
「クゥ~~ン。」
「…って言うか。」
耀司、
「これだけの量、汐梨んとこにもだぜ~~。」
芙美花、
「あっそっか。」
叔母を見て。
汐梨も、
「ん~~~。」
腕組みをして。
「と、なると~~。」
変顔で、
「ご近所さん、お裾分け…???」
瞬間、耀司、
「あっ。…そっか。その手が。」
汐梨、耀司に、
「うん…???」
そして、部屋に行きスマホを。そして、ラインで、サササササ、と、文字打ち。
「送信っと。」
そんな耀司を見て汐梨、
「うん…???…誰に…???」
耀司、
「うん。晄史さん。」
途端に汐梨、
「あ~~ん。」
頷いて、
「そっちね~~。うんうんうん。まっ。向こうから来てくれるんなら、手っ取り早いっか。うん。」
汐梨、キッチンで仕事の電話。芙美花は麻沙美を連れてバセットと散歩中。
耀司も部屋で仕事の…。部屋から出て来て、
「うんうんうん。でね。」
リビングに。
「ウチだけじゃ、到底処理できないから。…ってぇ~~、処理って言うのも変だけど。3人でウチ来てくれない。要するに、お裾分け。」
スマホから晄史の声、
「いいんですか~~。」
耀司、スマホを耳に、段ボールの中を見ながら、
「いいも、何も、こっちからお願い。後で写真送るけど。…なんせ、汐梨のとこにも、同じように届いたから、そっちもそっちで、食べきれないって~~。」
晄史、スマホを耳に、
「分かりました~~。誓と姉さんに連絡して伺いま~~す。」
スマホから、
「そうしてくれる~~。ありがとう、助かる~~。」
「いいえ。こちらこそ。ありがとうございます。」
通話は切れる。耀司、
「ヨシっと~~。」
そして耀司、野菜の写真を撮って、そして、
「送信っと。」

ママでいい…。 vol,135. 「何入ってんのこれ、かなりだよ、この重さ。」
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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
