睦美のスマホにバイブ。
睦美、バッグからスマホを。ラインの画面を。
晄史から、
「姉さん、大丈夫…???」
晄史、
「既読にはなったけど…。」
そして晄史、再び、
「姉さん、今、何処…???」
すぐさま既読に。けれども…。
晄史、
「ん~~~。」
1分。そして…、
「あっ。電車に乗ってる。」
耀司、
「電車…???…あぁ~~。もぅ…、そこまで…。」
そしてまた晄史、
「姉さん、大丈夫…???」
既読。
そして…。
「うん。…落ち着いた。」
「高井戸さんと娘さん、心配してる。」
すると…。
「ごめんなさい。」
のメッセージ。
晄史、更にメッセージ。
「犬の事は、高井戸さんと娘さんには話したよ。」
また1分。
返って来た言葉が、また、
「ごめんなさい。」
そして…。
「先に帰るね。」
晄史、高井戸に、
「姉さん、帰るって。」
耀司、その声に、
「仕方が…。ないよね~~。」
晄史、その後…。
耀司、
「折角来たんだから…。」
芙美花、ふたりの為に料理をしていたのだった。
キッチンから料理を運んでくる芙美花。
その料理を見て晄史、目を真ん丸にして、
「うわっ、凄っ。いや~~~。」
芙美花、照れながら、
「お口に合うかは、分かりませんけど…。」
晄史、嬉しそうに、
「いえいえ。とんでもない。はははは。美味しそう~~。」
運ばれて来た料理を見ながら晄史、目をパチクリと、
「これ…、全部、ふみかさんが…。」
名前を呼ばれて芙美花、
「あっ。私の名前。」
耀司、コクリと、
「はい。しっかりと教えてます。」
晄史、
「凄いですよね~~。」
耀司、晄史に右手を、
「どうぞ、どうぞ。」
芙美花も、
「召し上がってください。」
晄史、ニコニコと、
「はは。それなら…。うん。いただきます。」
そして、箸を使って取り皿に。そして一口。目を真ん丸にして、
「うん。んま。」
耀司、ニッコリと。
「はははは。」
芙美花、両手を合わせて、
「良かった~~~。」
そして、
「あ。こっちもどうぞ。」
その声に晄史、
「ははは。うんうんうん。」
そしてまた再び口に。食べて、またまた目を真ん丸にして、またニッコリと。
「はは。美味しい~~。はははは。」
耀司、芙美花に右手を挙げて、芙美花、その手にタッチ。ふたり共に、
「イェ~~イ。」
そして…。
睦美、仕方なく、家に。
「ただいま~~。」
リビングでは暁美がお茶を。睦美を見て、
「あら。…えっ…???…どうしたの…???」
その頃、誓も、晄史から電話を貰って。
「え~~~ぇえ…???…犬…???」
晄史、スマホに、
「うん。」
誓、
「…って、どういう事よ。」
実は、この日、3人で高井戸家に訪れる事にしたのだが、
当初の予定では、誓は高井戸と睦美のために自分は行かずに晄史と睦美だけを高井戸家に。
と、思って、ドタキャンを想定していたのだったが、それが先日のアクシデント。
結局、3人で高井戸家に訪れる事に。
けれども、ドタキャンのはずがその日曜日の朝、実際に会社から電話があり会社に。
但し、その用事は2時間ほどでクリアし、誓は街で時間を潰していたのだった。
そして軽食喫茶でお茶を飲んでいたところに晄史からの電話。
晄史も高井戸家で食事の最中に。
誓、
「うそ。私、初めて聞いた、その話。」
晄史、
「まぁ…。家族で動物の話しなんて、まずしなかったからね~~。」
誓、コクリと、
「うん。まっ。それはそうだけど~~。まさか、お義姉さんにそんな過去。」
晄史、スマホで、
「う、うん。」
暁美も睦美から話を聞いて、
「あらららら。なんと…。高井戸さんのお宅に、犬。…そりゃ、あんた、無理だわ。うん。…で…???…睦美、あんた、そのまま。」
睦美、ソファに座って花束を持ちながら、
「うん。高井戸さんのお宅のリビングに入るなりすぐ…。見ちゃって、そのまま…。」
暁美、
「あらま~~。…まま。あんたにとっては、とにかく…。あの時、かあさんもどうしよって…。とにかく死に物狂いだったから。」
そして暁美、
「そっか~~。」
睦美、
「それに…。あのワンちゃん。かなり大きくて。」
「おや。」
「でも…。」
睦美、両手を顔に。
「逃げるように高井戸さんの家、出て来ちゃって。あ~~~ん。…こんな事って~~。」
暁美、
「まぁ…。仕方がないんじゃない。…えっ…???…でも、晄史は…。」
睦美、唇の口の中に、そして、目をパチクリと。顔を動かして、
「あのまま…。高井戸さんの家…???」
すると、睦美のスマホにライン通話の電子音。
「うん…???…あ、誓~~~。」
睦美、思わず右目を瞑って。
「はい。私~~。」
スマホから、
「お義姉さん、どうしたのよ~~。今さっき、晄史から電話で~~。何、犬…???」
すぐさま睦美、スマホに、
「ごめんなさい。」
軽食喫茶の椅子に座りながら誓、
「もぅ~~~。…って、お義姉さん、子供の頃に、犬に噛まれた…???」
睦美、コクリと、
「えぇ。」
誓、
「…で…???…高井戸さんのお宅にも、犬が…。」
「う、うん。」
睦美。口を尖らせて。
誓、顔をクシャリとさせて、
「あっちゃ~~~。」

ママでいい…。 vol,119. 「犬の事は、高井戸さんと娘さんには話したよ。」
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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
