晄史の話しを聞いて暁美、
「あら。」
すぐさま睦美を見て。
口を噤んでいる睦美を見て。
思わず、
「ぷっ。」
そんな母に睦美、思わず、
「おかあさん。何、その笑い。ぷって。」
ニコニコしながらの暁美、
「ははははは。かかか、うんうん。笑って申し訳ない。ごめんなさい。でもねぇ~~。」
晄史と誓を見て、
「いいじゃない~~。ねぇ~~。行ってらっしゃいよ~~、高井戸さん宅~~。」
瞬間、目を真ん丸にする誓と晄史。
晄史、
「ねね。かあさんもそうでしょ。」
誓、にんまりとして顔を傾げて、
「ふふ。」
睦美、
「んもぅ~~~。」
いきなりスプーンに山盛りでカレーを。そして口に。
暁美、晄史と誓を見て、
「あんたたちが来る前に、高井戸さんの姪御さん。ほら、音楽教室に通っている~~。」
誓、
「あ~~、はいはい。木守さん。」
晄史、
「うんうんうん。…確か…。名前…。」
睦美、
「麻沙美ちゃん。」
晄史、
「そうそう。」
暁美、
「その子。…もしかして…、絶対音感…???…な~~んて話をしてね~~。」
誓、
「絶対音感…???」
思わず眉間に皺を。そして瞬き。義姉を見て、
「うそ。そうなの…???…お義姉さん…???」
いきなり睦美、小刻みに顔を左右に、口を噤んで、
「いやいやいや。全然、全然。」
けれども顔を傾げて、
「…と、言うのは…。…聞いてないけど…。」
晄史も、
「うんうんうん。僕も聞いてない。」
暁美、
「そんな話をしててね~~。」
睦美を見て。
晄史、
「あ~~~。はいはいはい。姉さん、絶対音感だからね~~。」
いきなり誓、目を真ん丸に、
「うそ~~~~っ!!!」
瞬きをしながら晄史、誓を見て、
「あれ…???…誓にその事、話してなかったっけ。」
誓、思わず左手を口に、顔を左右に振りながら、
「いやいやいや。全然、全然。初耳~~。」
目を真ん丸に。
「うそ~~~。お義姉さん、絶対音感。うわ~~お。」
暁美、
「ふふふふふ。…まぁね~~~。睦美も、2歳の頃だったからね~~。」
誓、
「え~~~~ぇえ~~~???」
晄史、
「姉さんが、2歳の時に~~。誕生日にショッピングモールに誕生日の買い物を、かあさんとね~~。そん時に~~。街頭にピアノがあったらしくって~~。姉さん、かあさんにねだってピアノに引っ張られて、仕方なくかあさん、そのビアノの椅子に姉さんを。そうしたら姉さん、そん時にモールで流れていた曲をピアノですぐに弾いちゃったんだって。」
いきなり誓、
「うそ~~~~っ!!!」
「でぇ~~。」
晄史。
「かあさんもビックリして、とうさんと話して誕生日に小さなピアノを姉さんに。」
誓、顔をコクリと、
「うんうんうん。」
「そして、オーディオで曲を流したら~~。またまた姉さん、その曲をすぐさまそのピアノで弾いちゃった~~~。」
誓、またまた目を真ん丸にして、
「わ~~お。すっごい。」
「とうさんもびっくり。それからだよね~~。あれよあれよと、姉さんピアノにまっしぐら。まっ。その時は、僕はまだ生まれてないけど…。小学の頃にかあさんととうさんから聞いたんだけど、その頃の僕は絶対音感なんて知らないから。…けど、何でもピアノで弾ける姉さんは。かかかか。確かに、凄いって思ってた。僕には何もなかったから。」
誓、
「いやいやいやいや、ビックリ。お義姉さん、凄~~い。」
思わず照れるように睦美、
「んんん~~~。まぁ…ねぇ…。」
晄史、
「でぇ~~。それからは姉さんのピアノ演奏が~~。続いた~~。」
誓、
「へぇ~~~。…そうだったんだ~~。まま。いろいろと韓国での事、話は聞くけど~~。まさか…、そこまでは~~。とにかく、眞鍋のおとうさんの話しはうんうん。良く聞くから~~。」
暁美も、
「うんうんうん。そうだよね~~。」
誓、コクリと。
「うん。大手ゼネコン黎和(れいわ)建設。凄い会社だも~~ん。…それに…。お義母さんも晄史も義姉さんも帰化してるから~~。専ら話は仕事の話しになっちゃうからね~~。」
晄史、頷いて、
「うんうんうん。確かに。会社の話しと音楽教室の話しが多いよね。」
その時、晄史のスマホにライン。晄史、
「うん…???」
すると、
「はは。高井戸さん。」
瞬間、誓も睦美も、
「うん…???」
晄史、すぐさま通話ボタンを。
耀司のスマホにラインの通話音。
「おっと~~~。」
そして、
「もしもし、お疲れ様です。高井戸です。」
晄史、
「もしもし。はい。晄史です。」
スマホから、
「あ、晄史さん。あのね。ジャズのコンサートがあるんだけど。」
晄史、
「ジャズのコンサート。」
誓、
「行く行く。」
晄史、頷きながら、
「うんうんうん。品川の…、マリアナホール。マテリカルゴールドの。」
瞬間、睦美、目を真ん丸に、
「マテルカルゴールドッ!!!」
晄史、瞬きしながら姉を見てスマホに、
「はいはい。」
スマホから、
「できれば予定に入れて…。」
すぐさま晄史、
「分っかりました~~~。11月の~~。あ、少しお待ちください。」

ママでいい…。 vol,099. 睦美、思わず、「おかあさん。何、その笑い。ぷって。」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千「おふろ月夜」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
