そして芙美花、叔母から、その女性の名前を聞いて、
「え―――――――――っ!!!」
目を真ん丸に、そして口に両手を。
汐梨、途端に、口に右人差し指を、
「シ―――――――ッ!!!」
芙美花、口を両手で塞ぎながらも、
「うそ。うそ。マジで。マジで。」
そして…。
その内に耀司、玄関から、
「ただいま~~~。」
ニコニコ顔の芙美花、
「あ。帰ってきた。」
汐梨、
「芙美花。」
芙美花、叔母を見て、
「うん。」
汐梨、また右手人差し指を。
「シ――――――ッ!!!」
「うん。分かってる。」
耀司、バセットの足を拭いて、
「ほぃ。バセット、OK~~。」
バセット、
「ワン。」
タタタタタと麻沙美。
「芙美花お姉ちゃん、ただいま。」
芙美花も、
「麻沙美~~。おかえり~~。」
「バセットと散歩してきた~~。」
バセットゆったりとリビングの自分の定位置に。
耀司、リビングに、
「ただいま。」
ふたり、
「おかえり~~。」
耀司、
「あっと。」
汐梨、芙美花、
「えっ…???…何…???」
耀司、冷蔵庫に。そして…。
汐梨、
「何…???…それ…。」
耀司、箱を。
「眞鍋さんがね。娘さんにどうぞって。」
途端に芙美花、
「へっ…???…私に…???」
汐梨、
「へぇ~~ぇえ~~。はははは。」
耀司、芙美花に、
「ほぃ。どうぞ~~。」
芙美花、ニコニコしながら、
「なんだろう~~。」
そして箱の中身を。
「わお。アップルパイ~~。ははははは。美味しそう~~。」
汐梨、
「ははは。良かったじゃ~~ん。」
芙美花、父に、
「ねね。食べていいの…???」
耀司、顔をコクリと。
「もちろん。」
箱の中からひとつ。
「いただきま~~す。」
一口。目を丸く、
「うんうん。おいし~~~。はははは。」
耀司、ニッコリと。
「ははは。それは何より。」
そして汐梨にも、
「おまえも食べてみな。」
汐梨、
「はは。うんうんうん。」
そして麻沙美に、
「麻沙美~~。アップルパイだって~~。」
麻沙美、
「え~~~~???」
「おいで、おいで。」
そして麻沙美、ひとつを受け取って、口に。
汐梨も。そしてふたり共に、
「おいし~~。」
汐梨、
「うんうんうん。はは。うん。良かった。」
夕食時。耀司、芙美花に、
「どうよ。カラオケでの疲れ…。癒えた…???」
芙美花、父に、
「あ~~。うんうん。うん。大丈夫。」
「今の高校生は、どんな歌、歌うんだろうね。」
その声に芙美花、
「ん~~~。まっ。いろいろだね。私は…。…って言っても、おとうさん、知らないっか。」
その声に耀司、思わず芙美花を見て、思わずムッツリと。
…した割には…。顔をチョコンと。
「はい。分かりません。素直にねぇ~~。…てか。おとうさん、カラオケ行ったのって…、あれ…???…何年前…???」
右目を歪めて…。そして顔を傾げて…。
「もしかして…。祐里子と…。あ~~~~。はいはい。思い出した。芙美花。」
芙美花、
「うん。」
「おまえ、まだ産まれてない。」
いきなり芙美花、
「い゛~~ぃい…???…ってか、何、おとうさん。カラオケ、私が産まれてから一度も…。」
耀司、その声に顔を傾げて、
「た…、多分。…ってか、おまえが産まれてからカラオケ…、行ける訳ないじゃん。子育て。ま。おとうさんは家事、出来ないけど、おまえの子守りはやってたから~~~。」
「ふ~~~ん。」
「それこそ、おまえが小学、そして中学なんて頃は、仕事が忙しくって、それどころじゃなかったし、それに。それに…、カラオケって。そんな歳でもなかったような…。しかも…。おかあさんなんてカラオケより映画派だったから。映画だったら、ふたりで良く観に行った。」
「ふ~~~ん。」
そして芙美花、思い出したように、
「あ~~、あ~~。そういえばおかあさん、私は映画好きだからね~~って、言ってた、そういえば~~。うんうんうん。あは。そういえば、おばちゃんと3人でも映画、行った、行った~~。思い出した~~。はは。で、おばちゃん、おじちゃんも映画好きで~~。そういうとこが好きで結婚した~~って、あの頃、言ってた~~。」
耀司、芙美花の話しを聞きながら、
「へぇ~~。そうだったんだ~~。まま、確かに、勝臣君、映画が好きだって言うのは聞いてるけど~~。なるほどね~~。」
芙美花、
「おばちゃん。ワーホリー行って、日本に帰って来て、ウェディングプランナーの試験合格して、はい。これから。って時に、自分が結婚してないのに気が付いて大慌て。」
耀司、可笑しがりながら、
「うんうんうん。」
「おかあさんからいい人紹介されて~~。それでようやくおじちゃんと。35歳で結婚して~~。麻沙美が産まれたのが37歳。そういうの、高齢出産って言うんだっけ…???」
耀司、
「あぁ。でも…、とにかく可愛いい娘が産まれてきてもんだ。」
芙美花、ニッコリと、
「うんうんうん。」
そして…。
芙美花、
「おばちゃん。もしかして…。これからまだずっと、私の代わりに、ウチの家事…???」
耀司、そんな芙美花の声に、
「うん…???…うん。まぁ…。ねぇ~~~。」

ママでいい…。 vol,092. 女性の名前を聞いて、「え―――――――――っ!!!」
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