けれども耀司、また、
「芙美花の事、かわいいって~~。」
「かかかかかか。わ~~かったから。わ~~かったから~~。はいはいはい。ありがとうございますぅ~~。」
「おとうさん、物凄い、嬉しかった~~。」
芙美花、ニコニコとながら、
「はいはいはい。もぅ~~。寝ます~~。おやすみ~~。」
椅子から立ち上がり椅子から離れる。
耀司、
「芙美花の事、かわいいって~~。」
芙美花、歩き出す、
「おとうさん…???」
定期演奏会の動画は学校のグループラインでそれぞれが…。
至る場所で湧き上がっている。
定期演奏会翌日。校長室に兼高。
舘脇、椅子から立ち上がり、兼高と握手。
「昨日は、お疲れ様でした。そして…。実に。感動しました。」
壁際で教頭の季久美もニッコリと。
兼高、舘脇の言葉に微笑みながら、
「ありがとうございます。」
舘脇、にこやかに、
「良くぞあそこまで…。感謝です。」
季久美、兼高に、
「もぅ~~。昨日から学校のラインには凄い反響。」
兼高、ニコニコと、
「えぇ。私の方にも…。同じように。」
舘脇、
「何より、素晴らしい演出。天晴。…と、言う以外に言葉がない。」
「いえいえ。ただ、私は、演奏の為に、何かしらのお手伝いをしただけで、実際には生徒たちの努力の賜物です。オープニングからマックスでやってとお願いしてましたから。見事に、その成果を発揮してくれて。みんな、輝いてましたから。」
季久美、ニコニコと、
「うんうんうん。」
舘脇、コクリと頭を。
「これからも、よろしく。」
兼高、そんな舘脇に丁寧にお辞儀をして、ロングの髪が流れるように下に、
両手を前で合わせて腰を曲げたままで。
「ありがとうございます。以上、ご報告まで。失礼致します。」
校長室を出る兼高に、他の教職員も拍手で。
「兼高先生、お疲れ様~~。素晴らしかった。」
「うんうんうん。」
「お見事。」
「天晴。」
兼高、それぞれに、
「ありがとうございます。」
動画を見ながら、
「ほらほらほら~~。景織子~~。」
千愛。
景織子も詩乃も芙美花も、
「うんうんうん。」
「それにしても岬先生、さっすが~~。しっかりみんなの顔までアップで~~。」
詩乃、
「だよね~~~。」
景織子、
「これなら完璧に記録だわ。うんうんうん。」
そして…。
「キャ――――――ッ!!!!芙美花~~。」
千愛。
「あははははははは。すっご~~い。ソロだよ、ソロ~~。」
芙美花、
「もぅ~~~。心臓バックンバックン。」
その声に景織子、
「かかかかか。うんうんうん。確かに~~。終わってからふたりで、もぅ~~。涙、ボロボロ。」
芙美花、景織子の両肩を抱き締めるように、
「キャハハハハ。うんうんうん。」
「それにしても、岬も中々どうして~~。やるもんだね。」
岬の席に犬養。
岬、そんな犬養に椅子を向けて、
「えへ…???」
「動画だよ、動画~~。」
「あ~~~。」
「撮影の仕方、Goo~~~d。」
右拳に親指を出して。
そんな犬養に岬、
「あは。アザス。」
「他の先生方も動画見てて、おほ~~~~。ははははははは。凄いなコレ~~って。あれなら定期演奏会に行けなかった先生たちも納得~~。」
そしてそれは、生徒たちの各家庭でも…。
高井戸家でも当然。
芙美花、スマホから父のスマホに。そこから耀司、自分のパソコンにも。
「良し、これでOK。」
汐梨も同様に、
「うんうんうん。ありがと。」
そして…。動画を見ながら…。
「へぇ~~。…この位置から撮ったんだ~~。」
耀司。
汐梨も、
「うんうんうん。ここならね~~。撮りやすいかも。」
「おとうさんたちは前の方だったよね~~。」
芙美花。
汐梨、
「あら。」
目をパチクリと。
耀司も、
「おっと~~。探した…???」
芙美花、
「うん。演奏中は無理だったから、その前に、ステージ入ってすぐに。満員でビックリしたけど…。」
耀司、芙美花にニコニコと、
「うんうんうん。」
そして、動画を見ながら、
「おほ。この動画、凄いや。上手に撮れてる~~。」
汐梨も、
「うんうんうん。確かに。生徒たちもしっかりとアップで…。」
芙美花、
「うんうんうん。みんな、ビックリしてた。で、驚いてた。」
耀司、
「確かに。こんな風に撮ってもらえたら嬉しいねぇ~~。はははははは。」
麻沙美も、
「麻沙美にも見せて~~~。」
汐梨、
「は~~い。」
椅子に麻沙美を座らせて、
「はい、どうぞ。ちょっと待ってね~~。巻き戻して~~っと~~。はい。ここだ~~。芙美花お姉ちゃん、出て来た~~。」
麻沙美、スマホの画像を見ながら、
「あ~~。ほんとだ~~。」
芙美花も耀司もニコニコと笑いながら…。
そして…。意外にも、ここでも…。
数時間前の事である。
お昼休みのヨシカワ音楽教室。職員食堂で…。
「眞鍋さん。昨日はどうも。」
睦美の席で奈臣珠里。
睦美、思いがけずに、
「えっ…???…あ、あ、あ~~。お疲れさまです。」
顔を傾げて。
「奈臣…さん…???」
珠里、眞鍋を見て、
「あん、もぅ~~。定期演奏会よ~~。博楼高校の~~。」
瞬間、睦美、
「えっ…???」

ママでいい…。 vol,076. 「芙美花の事、かわいいって~~。」
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