「今のままで本番まで、モチベーションキープねぇ~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 兼高、全ての演奏が終了して、
壁際で腕組みしていながらにまだ目を閉じたままでニコリと頷く。
「うん。」
そして壁から離れて、両手を叩いて、
「OK~~~~。うんうんうん。今のまま、今のままで本番まで、モチベーションキープねぇ~~。」


定期演奏会は2日後に迫っている。
部員たち、楽器を片付け始めて…。

崇江、
「芙美花~~。」

芙美花、いきなりの声に崇江を見て、
「あ。はい。」

崇江、ニッコリと。
「緊張してる…???」

その声に芙美花、困ったような顔で、
「え…???…えぇ。まぁ。」

その声に崇江、口を真一文字に、目を丸く、
「うん。そっか。…だよね~~~。…でも、その緊張感を大事に、楽しも。頼んだよ。ソロ。」

芙美花、崇江の声に、笑顔満面で、
「あ。はい。」


景織子、そんな芙美花に、
「芙美花、わお。部長から直々に。凄~~~い。」

芙美花、景織子にそんな風に言われて、何と言えば良いのか分からず、顔を傾げながらも、
「あは。あははははは…???…何でだろ。私、個人に…、なんて…。あはははは。」


屋舗崇江、既に、バイオリンを5歳から習っている。
確かに、学業の方も…。成績は良い。特に良家のお嬢様タイプではないが、
あまりにもバイオリンが秀でているために、何故かしら、「お嬢様扱い」
生徒たちからはいつの間にか…、「高嶺の花」的存在になっていたのであった。





そして…。
遂に、その日が。


定期演奏会場にはぞろぞろと…。


耀司の車で会場入りした3人。

耀司、
「かかかか。さすがに混んでる~~。」

汐梨も、目を真ん丸にして、
「うんうんうん。」

麻沙美は母の手を握ったままで母と叔父を見交わしながらも、
「お姉ちゃん、何処~~???」

耀司、
「はははは。今日は遠くから見守りになっちゃうな~~。」

その声に麻沙美、
「ふ~~ん~~。」

汐梨、目をキョロキョロと、
「眞鍋さんたちは…???」

耀司も周囲を見渡して、
「あん。着いたら電話するって言ってたから。…もしかして…。時間ギリギリかな…???…って言うか、座席の指定はないから、早めに入っちゃおう。じゃないと良い席。」

汐梨、耀司を見て、
「うん。そうだね。」

「眞鍋さんの席も確保して。」

その声に汐梨、耀司を見て、
「お~~っと~~。」
そしてニコリと、
「うんうんうん。そうだね。」

そして…、会場への扉を開けた瞬間に耀司のスマホに。
「おっと~~。」
晄史からである。
「あ、もしもし、高井戸です。晄史さん…???」

スマホの向こう、
「もしもし、あ、はい。晄史です。さっき駅に着いて、姉さんと向かってます。」

耀司、その声に、
「あ~~。うんうんうんうん。僕と妹と姪は先に会場の中に入ってます。席、確保してますから着いたら連絡お願いします。」

「ありがとうございます。じゃ。」

「は~~い。」
耀司、
「眞鍋さん、今、多分…、タクシー…???…こっち向かってるって。」
汐梨に。

汐梨、
「うん。…開演まで30分、あるからね。」

耀司と汐梨は会場の、「S席」の一番後ろに。

麻沙美、あちらこちらを見て、母に、
「広いねぇ~~。」

汐梨、その声に麻沙美の頭まで顔を落として、
「う~~ん。そうだね~~。」

耀司、
「ははははは。もしかしたら~~。麻沙美も大きくなったらこういうところでピアノ、弾くのかも、知れないね~~。」

その声に麻沙美、いきなり口に両手を当てて、
「やだ~~~。麻沙美、恥ずかしい~~。」

汐梨に耀司、その声に、
「ははははは。」
「かかかかか。」

耀司、可笑しがりながら頷いて、
「うんうんうん。確かに。恥ずかしいかも。」



完璧に、「S席」は埋まっている。
そして…、後ろの、「A席」も既に3分の2が…。


耀司のスマホに。
「は~~い。高井戸です。」

「もしもし。晄史です。何処ですか…???」

耀司、振り向いて扉の方を。そして、
「おっと。」
スマホに、
「僕、今、手を振ってます。見えますか…???」

晄史、
「え。」

睦美、
「あ~~。いたいた。あそこ。」

晄史、スマホに、
「分かりました。はい。」




晄史と睦美、耀司たちの席に。

汐梨、ふたりを見て、
「こんにちは~~。」
にこやかにお辞儀を。

麻沙美は、びっくりして、
「わぁ~~~。眞鍋のお姉ちゃ~~ん。」

睦美、そんな麻沙美に笑顔で、
「こんにちは。麻沙美ちゃん。木守さん、お世話様です。」

汐梨、にこやかに、
「う~~ん。はは。」

自然に晄史、姉を高井戸の隣に。そして自分は姉の隣に。

晄史、高井戸に、
「席、ありがとうございます。良い席ですよね。」

耀司も、ニッコリと。
「えぇ。」




開演、10分前。

晄史、チラリと後ろを。
「うわ。満席。」

耀司も汐梨も、そして睦美も、後ろをチラリと。
「わお。」
「ほんとだ。」
「凄~~い。」




そして…。博楼高校吹奏楽部。観客席から次から次へと拍手。

汐梨、耀司に、
「緊張して来た~~。」

耀司も、
「うんうんうん。」








ママでいい…。   vol,060.   「今のままで本番まで、モチベーションキープねぇ~~。」

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