「あなた、家で何をしているの…???」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 晄史、
「えっ…???…って事は、妹さん、これからもずっと、高井戸さんの家で家事…???」

その声に耀司、
「あ。いや…。そういう~~。」
顔を傾げて。口をへの字にして…、
「…と、言うか~~。実は…、妹が僕の家に来て、家事をする…、には~~。もうひとつ、理由があって~~。」

3人、共に、
「理由…???」

耀司、3人をそれぞれ見ながら、
「まぁね。娘は日中学校。僕は日中自宅。」

3人共に、
「ふむふむ。」

「…で、妹が来て、家事。…どう思います…???」

晄史、
「あ、いや…。」
顔を傾げて、
「どう思いますって…、言われても~~。」

睦美、眉間に皺を、
「うん…???」

誓も、
「うん…???」

耀司、
「普通なら~~。父親も娘も家にはいない。ふたりともに~~。学校と、会社。」

晄史、
「うんうん。はいはい。」

耀司、
「ですよね。」

誓、
「うん。分かります。」

「それが~~。娘が学校、で、父親の僕は~~。会社じゃなく~~。朝から晩まで家にいる。」

いきなり睦美、
「あ~~。分かった。あなた、家で何をしているの…???」

耀司、頷いて睦美に指を。
「ビンゴ。正解です。まま。会社に行ってて~~。家事は無理。で、あるならば話は分かる。…けど~~。そんな、あなた、朝から晩まで家にいるのに家事も出来ないってどういう事…???」

睦美、小さく、
「ぷっ。」

晄史も、
「かかかかか。な~~るほど~~。」

耀司、
「幾ら兄の家。と、言っても、自分の家もあるんだから、自分の家の家事をしっかりとやって、その上で高井戸家の家事。なら、兄さんに家事、教えるわよって。」

誓、両手をパン。
「あっ。そぅいう事~~。うんうんうん。まっ。確かに。」

「だから~~。…娘にも、いつまでも家事を覚えられないおとうさんじゃ~。」

晄史、
「ないよね~~。…みたいな…???」

耀司、今度は晄史に指を。
「ビンゴです。」

誓、
「な~~んか、凄いよね~~。」

その声に睦美も、
「うんうんうん。」

誓、3人を見て、
「普通ならさ~~。在宅ワークであろうとも~~。結構男性って~~。家事ほったらかしで妻や娘って。」
瞬間、高井戸を見て、
「あ。ごめんなさい。」

すかさず耀司、両手をヒラヒラと。
「あ、いいえ~~。…と、言うか…。僕の場合は、やっても怒られるんですけど。…で、とどのつまりが、今、妹が家に来て、僕の仕事の捗り具合を見計らって~~の~~。家事教育。」

いきなり睦美、
「凄~~い。」
音の出ない拍手。

晄史も、
「うんうん。」

耀司、睦美を見て、
「あ、いや…。凄い…っ、レベルじゃ。」
面映ゆく、
「…って、言うか、ほん~~とに、僕、家事。」
右手を振って、
「全くです。全然です。まぁ…、どっちかって言うと、電気や、機械弄り。…そっちの方は…、得意なんですけどね~~。」

晄史、口を大きく、
「へぇ~~~。…じゃあ、僕とは全く、正反対。」

誓、笑いながら、
「晄史は、そっち系はね~~。すぐに修理に出しちゃう。」

「…って言うか、壊しちゃ元も子もないから。」

耀司、
「まっ。今はとにかく、妹が家に来て家事、やっちゃってます。…でぇ~~。」
いきなり耀司、微笑みながらも口をへの字にして、頭を撫でながら、
「妹に怒られながらの家事の特訓。…でぇ~~。…中々どうして、今、娘の方も、学校の事で忙しいらしく、遅く、帰って来てますから。」

誓、
「えっ…???…学校の事で忙しいって…。」
すぐさま、
「あ、あ~~。もしかして、部活~~???」

その声に耀司、
「えぇ。」

睦美、
「娘さんは…、部活、何を…???」

耀司、睦美を見てすぐさま、
「吹奏楽です。近く、定期演奏会があって、その練習にもぅ~~。」

睦美、口を窄めてそして、
「へぇ~~~。部活で吹奏楽~~。定期演奏会。じゃあ~~。大変ですね~~。」

「えぇ~~。かかかか。修学旅行に行ったと思えば、今度は定期演奏会が待っている。」
耀司。
「まっ。でも。自分が好きで、この高校に入って。…で、念願の吹奏楽に入ったんですから。」
そこで耀司、僅かに頭を傾げて、
「ん~~???…念願って言うのは、ちょっと違うかな…。とも、思うんですけど。小学の頃からクラリネットを吹いてて。」

睦美、その声にニッコリと。
「まぁ。」

晄史も笑顔で、
「凄いですね~~。」

誓、
「いやいやいや。娘さん、やりますね。」

耀司、口を真一文字にして得意気に、
「妻がバイオリン弾く人だったんです。」

いきなり晄史、
「わ~~お。」

睦美も、
「はは。凄い~~。」

誓、頭を左右に、
「いやいや。」

「だから…。娘と一緒に、バイオリンとクラリネットの二重奏が、ふたりの夢みたいな。」

3人共に頷いて、
「うんうんうん。」

「だから…。パンデミックが落ち着いて~~。何とか…普通通りに…。でぇ~~。娘が高1の時の定期演奏会での。ホールで聴きながらに、凄い、凄いって。涙流して喜んでました。…あれが、最期だったですね~~。」








ママでいい…。   vol,057.   「あなた、家で何をしているの…???」

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