そんな高井戸の声に睦美、すぐさま、
「ぬかり…???」
誓、義姉に、
「あん。油断や失敗のないようにって。意味。」
睦美も晄史も、
「あぁ。」
「なるほど。」
そして晄史、耀司にペコリと。
「ごめんなさい。」
顔をクシャリとさせて、
「日本語、難しい。」
そんな晄史に耀司、
「ははははは。いえいえ。あ。でも。」
誓を見て、
「誓さんがいるんだもん。大丈夫ですよ。」
晄史も、その声にニッコリと。
「はい。だから、結構助かってます。」
耀司、
「うんうん。」
そして、
「まぁ…。要するに、妹が考えるに、このまま、娘が家事全般をやってると~~。当然、友達との交友関係も…。それに…、大学受験も…。」
睦美、
「あぁ。」
誓、また食べながら、
「うんうんうん。」
晄史、
「高井戸さんの娘さんは今…???…学校は…。」
「高校2年生です。」
誓、
「そうなんだ~~。」
そして僅かに考えた風に、
「あっ。そっか。」
空を見て、
「…って事は~~。高井戸さん、今。40…???…50…???」
耀司、キッパリと。
「その真ん中です。」
睦美、口を閉ざして。
晄史、
「へぇ~~~。」
誓、
「45歳。うんうんうん。高2の娘さんか~~。」
すると誓、思わず、悪戯っぽく。
「もしかして~~。娘さんの写真…なんて。」
睦美、誓に、
「こら~~~。」
すかさず誓、義姉に舌をチロリと。
耀司、ニコニコと。
「はははは。構いません。」
そして耀司、気さくにバッグから自分のスマホを。
そしてササササと画面を。そして誓にスマホを。
誓、ペコリと、
「すみませ~~ん。拝見します。」
そしてスマホを受け取って、すぐさま目を見開いて、
「か~~わいい~~~。」
途端に晄史、
「うん…???」
自然に睦美も腰を浮かせて。
誓、晄史に、
「ほら。この子~~。」
耀司、ニコニコと。
晄史、目を真ん丸にして、
「わお。はははは。ホントだ~~。可愛い~~。はははは。」
睦美、自然に晄史に体を。思わず目を高井戸に。
「あ、すみません。」
耀司、そんな睦美に、ニコニコと。
「いいえ。」
すると睦美も、朗らかな顔をして、
「わあ。ホント~~。かわいい。」
耀司、にこやかに、
「我ながら、自慢の娘です。」
ビールを一口。
いきなり晄史、
「えっ!!!」
途端に耀司、眉間に皺を。
「うん…???…どうしたんですか…???」
晄史、スマホの画面を高井戸に。
「こ、この人。」
耀司、腰を浮かせて、
「この人…???…ん…???…あぁ。ははははは。はい。私の妻です。カミさんです。亡くなった。」
晄史、目をパチクリと。
「えっ!!!…うそ。この人…、高井戸さんの亡くなった奥さん…???」
「えぇ。」
誓、
「どれどれ。」
睦美も。すると睦美も、
「うそっ!!!」
晄史、姉を見て、
「へっ…???…姉さん…???」
耀司、睦美を見て、
「うん…???」
誓、晄史の左側にベッタリと。
「どんな感じの人…???」
晄史、びっくりして、
「う、うん。…この人。」
誓、写真を見て、
「へぇ~~。わぁ~~~。奇麗な人~~。」
そして晄史を見て、
「…ん…???…何そんなに驚いてんのよ。晄史。」
晄史、
「この…人…。」
唇を捩じるようにして、
「僕の知っている看護婦さんと、似ている~~。」
誓、
「看護婦さん…???」
睦美、思わず口を真一文字に。そして、椅子に落ち着いて。
耀司、晄史に、
「看護婦さん…???」
晄史、スマホの画像、その、3人一緒に写っている写真を見て、
「この人…。」
耀司、笑顔で、
「えぇ。私のカミさん。妻は、生前、看護師でしたから。」
瞬間、睦美、晄史、誓、同時に、
「うそ。」
「杉並に、同じ同姓同名の杉並総合病院ってあるんですけど、そこの看護師、やってたんです。」
いきなり晄史、
「え~~~~。そうだったんだ~~~。」
耀司、そんな晄史に目をパチクリと。
「うん…???…晄史さん、何か…。」
晄史、思わず頭を撫でながら、
「あ、あ~~。い~や~~。何と…。」
そして…。高井戸にペコリと頭を。
「この人が…。あ、いや…。…と、言うか…。この人。看護婦さん。」
耀司、その声に、
「えぇ。」
晄史、高井戸を見つめて、
「この人なんです。僕をダイナムズに、彼、どうよ。って、言ってくれた人。この人なんです。」
睦美も誓も、晄史を見て、
「えぇ~~ぇえ~~???」
耀司、目を見開いて、
「わお。」
「ほら。」
晄史、
「前の会社で病気になって病院に。」
耀司、その話にコクリと。
「えぇ~~。えぇ~~。」
晄史、顔を傾げて、
「…って言うか、僕も単に、いつもお見舞いに行く程度だったから~~。病院の名前、そして看護師の名前って、そんなに記憶は…。」
耀司、
「あぁ。はい。この前、看護婦の名前まではって、言ってましたもんね~~。」
晄史、高井戸に、
「えぇ。はい。」
そしてまたスマホの画像を見て、
「へぇ~~。」
ニッコリと。そして、顔をチョコンと傾げて、
「はは。何か、懐かしい。…うん。」
けれども、
「そぅかぁ~~。亡くなったんだ~~。この人。」
睦美、晄史を見て口を窄めて、
「……。」
誓、晄史を見て、
「ふ~~ん~~。」

ママでいい…。 vol,054. 「我ながら、自慢の娘です。」
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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
