仕事中の睦美、晄史からのラインを見てビックリ。
「えっ…???…今度の金曜日。高井戸さんを誘ったからまた食事しよう…って…。…もぅ~~。何考えてんのよ、ジュノ~~。…イヘハル ス オプタ。」
そして、すぐさま記憶が…。昨日の駅の通路での…。
「…友達にって…。…でも…、こんなに早く…。昨日の今日で…。」
そして…。バッグから高井戸の名刺を出して見て、
「高井戸…耀司。株式会社ウェルストン勤務。Webデザイナー・ディレクター。…でも、高井戸さんに、迷惑でしょ。」
そして…、睦美、帰宅して晄史の帰りを待って、
「もぅ~~。どういう事なのよ~~。今度の金曜日に高井戸さんを誘ったから食事って~~。」
玄関まで。
いきなりの声に晄史、ビックリして、
「え…???…えぇぇぇぇぇ…???」
晄史、廊下を。後ろから着いて来る姉を振り返り見ながら、
「あ。えぇぇぇぇ…???」
睦美、
「昨日の今日で、高井戸さんにも迷惑でしょう。」
晄史、凄い剣幕で来る姉に、
「あ、いや…。…って。姉さん、どうして、そんなに怒って…???」
睦美、
「怒ってるって…。言うんじゃなくって、あまりに失礼でしょって~~。そんな~~。家庭もある人~~。」
その声に晄史、
「いやいやいや。」
暁美、キッチンで、
「どうしたの~~。」
ふたりを見て。
「睦美、帰ってきてから別に、いつもと変わんないのに、晄史が帰ってすぐに玄関に~~。」
睦美、
「いや、だ~~って~~。」
白いTシャツの上にハイウエストタックデニムパンツにオレンジのもふもふカーディガン。
フィッシュボーンの髪は解いてある。
パンツのポケットからスマホを。そしてラインの画面。晄史と母に、
「はい。これ。もぅ~~。何考えてんだか~~。昨日の今日で、相手にも迷惑でしょう~~。」
画面を見る暁美、
「今度の金曜日。高井戸さんを誘ったからまた食事しよう。」
晄史を見て、
「あら。」
晄史、既に椅子に座ってコーヒーを飲んでいる姉に、
「いや。別にいいでしょ。高井戸さんも快く、いいですよって。」
瞬間、暁美も睦美も、晄史を見て、
「うそ。」
晄史、姉を見て、母を見て、
「いやいやいや。ホント。うん。電話も歓迎だって。僕が電話した時は、姪御さんと家に帰るところ。」
睦美、
「姪御さん…???…あぁ。麻沙美ちゃん。」
「うん。だと思う。」
「…と、言うか、教室に来たから、高井戸さん。」
「あん。じゃあ~~。そうだ。」
そして晄史、
「高井戸さん、今、仕事は家でやっているんだって。」
睦美、暁美、同時に、
「家で。」
晄史頷く、
「うん。ほら。コロナで外出自粛になったでしょ。」
またまた睦美と暁美、
「うんうん。」
「それで、高井戸さんの会社がリモートワークに切り替えたんだって。」
「へぇ~~~~。」
ふたり同時に。
睦美、
「あ。そっか~~~。…でぇ~~。あの時間、麻沙美ちゃん、教室に~~。高井戸さん、来れる~~。」
晄史、
「しかも、ヨシカワと高井戸さんの家、近いみたい。歩いて20分だって。」
いきなり睦美、
「近っ!!!」
晄史、キョトンとして、
「ふん。」
けれども睦美、
「あ。いや…。…でも、何で…???」
その声に晄史、
「うん…???」
睦美、目をキョロキョロとさせながら、
「どうして、麻沙美ちゃんを連れて自分の家…???」
「あん。」
晄史、
「姪御さんのおかあさんがぁ~~。高井戸さんの家にいるんだって。」
「じゃあ~~。おかあさんが教室に来るのが普通でしょう~~。」
晄史、口を尖らせて、
「ん~~~。僕も、おかしいな。とは思ったんだけど~~。高井戸さん本人が、可笑しそうに笑いながら、さて、どうしてでしょう~~って。」
すぐさま睦美、
「さて、どうしてでしょう~~お~~???」
晄史、姉に、顔を傾げて、
「ふん。」
睦美、口を窄めて…。
「う~~ん…。…分からない。」
汐梨、帰って来た芙美花に、
「芙美花~~。食事に行くの、どうする~~???」
芙美花、
「う~~ん。まだ、ちょっと、無理かも~~~。定期演奏会~~。」
「かかかか。確かに。再来週の頭。」
「う~~ん。まま、本番さながらの練習なんだわ。だから、結構、今、ハード。」
汐梨、そんな芙美花を見て、
「うんうんうん。定期演奏会終わったら、しっかりとおばちゃん、食事でご褒美するから。」
「ほんと。嬉しい~~。」
汐梨に抱き着いて、
「おばちゃん、大好き~~。」
芙美花の頭を撫でて汐梨、
「うんうん。」
ドアを開けて耀司。
店の中から、
「いらっしゃいませ~~。」
その声に応えるに耀司、会釈をしながら…。そして…。店内を見て、
「あ。ははははは。」
そして、歩を進める。
ついこの前、出会ったばかりの2人の顔。
耀司、ふたりに、
「こんにちは~~。」
ふたりの席に。そして店を眺めながら、
「ははははは。この店~~。うんうんうん。」
晄史、高井戸に、
「こんにちは。えぇ。敢えて、お店、探すより、この前、ここの、美味しかったから。」

ママでいい…。 vol,050. バッグから高井戸の名刺を出して見て…。
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