耀司、晄史の声に店の雰囲気も感じてニッコリと、
「うんうんうん。」
そして…、睦美を見て、晄史を見て、
「あの。誓さんは…???」
睦美、
「仕事で、遅れるみたいです。」
耀司、すぐさま、
「あ、あ~~。はは。なるほど。」
晄史、高井戸に手を。
「どうぞ。座ってください。」
耀司、
「あ、あ~~うんうん。」
晄史、ニコニコしながらも、
「この前はどうもすみませんでした。」
その声に耀司、顔を小刻みに左右に、目をパチクリとさせて、
「え…???…はっ…???」
「初めて会って、そしていきなり友達になって下さいなんて。しかも、次の日にはいきなり電話で。」
すぐさま耀司、笑顔で、
「あ~~~、はははは。いえいえ。」
右手をヒラヒラと。
「いいんですよ~~。…ただ…、ちょっと、ビックリはしましたけど。」
睦美、その声に晄史に、
「ほら、ごらん。迷惑よ。」
耀司、睦美に、
「あ、いいえ。迷惑だなんて…。はは。…ただ、同じ日本人でも初めて会って、そして次の日にいきなり電話なんて、あんまり…、経験がないんで。」
晄史、高井戸に申し訳ないような顔をして、
「すみませんでした。申し訳ありません。」
そんな晄史に耀司、可笑しがりながら、
「いえいえ。全然。…って言うか、僕の方こそ、何だか、新しい友達が出来たみたいで。…逆に嬉しいんですけど。」
ニコニコと。
その声に晄史、
「えっ…???…ほんとですか…???」
「えぇ~~。ほんとです。なんだか、物凄い新鮮な感じ、するんですよ。まぁ~~。確かに。日本人の友達は、いますけど…。今じゃ、みんな…、僕らの年齢になっちゃうと勤め人。しかも…、以前は仕事の帰りに飲んで帰る…、なんて。」
晄史、
「あ~~。はいはい。」
「…ん~~。…けど…。コロナで外出自粛。会社も在宅ワークに切り替えて。」
そこまで言って耀司、
「あ。かかかかか。電話でも晄史さんに、この事は、話しましたよね~~。」
晄史、ニコリと、
「えぇ。はい。」
「…で、在宅ワークになると…。今度は、はははは。可笑しな話。食事が家庭の食事になる。」
「うんうん。」
睦美は黙って聞いている。
「そうなると~~。別に、外で食事する必要がなくなってくる。」
晄史、
「あっ。」
「つまりは、外食代が浮く。」
睦美、その話に2度程頷く。
晄史も、
「ですよね~~。」
「…と、言うか。…つまりは、外出出来ないんで結局は家で食事する以外に方法がない。…と、なると~~。…確かに。今迄、外で飲むのが一般だった殿方が~~。今度は家で食事をする。」
晄史、口を窄めて。
「まま。確かに、ご家庭の奥様方は食事の料理、大変だろうけど~~。たかが、一人分…???…それこそ、家の大黒柱たる男性が家にいて仕事してくれる方は。…しかも。それでも給料は入る。」
睦美、
「確かに。」
耀司、
「そういう意味でも…、今、コロナが5類になって、また今迄と同じように。…けどね~~。まま。会社に出勤しないと出来ない企業だってあります。まっ。ウチも、定期的に出社してますから。でも、話を聞いていると、中々どうして、逆に家から出れない。…と、言う話もチラホラ。家から出る理由がないんですもん。まっ。気晴らしに~~、って、言うのが殆ど。」
睦美、高井戸に、
「だから…。高井戸さん、音楽教室に、日中。…と言っても、夕方前ですけど…。事務局のみんなが、どうして、この時間に…???…って、不思議な…。」
耀司、途端に、
「あははははは。うんうんうん。…ですよね~~。」
睦美、そして、
「そぅか。そういう事~~。」
口を真一文字に、そして、顔をコクリと。
「納得です。」
晄史、ニコニコと、
「さて。今日は何にします…???」
ウェイトレスがテーブルに。
そして…。それぞれがオーダーを。
耀司、ニコニコと。晄史に、
「日韓の、何でしたっけ、この前の…。」
晄史、
「あ~~。えぇ。日韓合同ユニット。結成して、2年経ちます。もぅ、あっと言う間ですね~~。順調~、順調~~。」
耀司、
「へぇ~~。凄いな~~。」
「これも…。…あの時、あの看護婦さんから、彼なんてどう…???…って、薦められたお蔭です。名前、もぅ、忘れちゃいましたけど。奇麗な看護婦さんでした。」
「へぇ~~~ぇえ~。」
睦美、
「お蔭で、まさか、日本に住んでて、韓国にも行けるなんて…。思ってもなかったですから。ねっ。」
そんな姉に晄史、ニコニコと、
「うんうん。」
ウェイトレスがトレイにドリンクを。
そして、3人、
「乾杯~~ぃ。」
一口飲んで、それぞれが、
「うん。旨。」
「うんうん。いいですね~~。」
「おいしい~~。」
晄史のスマホにライン。
「おや。…はいはい。誓、あと30分だそうです。」
耀司、
「仕事、忙しいみたいですね~~。」
睦美、
「宣伝はね~~。情報発信、大変だから~~。商品の魅力とサービス。」
耀司、睦美の声に頷いて、
「うんうん。」

ママでいい…。 vol,051. 「この前はどうもすみませんでした。」
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