その声に睦美、
「えっ…???」
そしてまた、恥じらい気に、
「え、え~~~。弟は、え~~。ジャズは、学生時代から…。」
「へぇ~~~。」
珠里。
「じゃあ~~。…と、言う事は~~。日本に来る前からって~~。」
有紀も奈織も、
「うんうんうん。」
睦美、
「え、え~~~。そうなります。」
いきなり、
「こんにちは。」
大きな声。
事務局員たち、ビックリ。
生野、
「あはははは。蘭夢く~~ん。」
事務局員たちも、
「こんにちは~~。」
そして…。その後ろから、麻沙美、
「こんにちは~~。」
またまた事務局員たち、
「こんにちは~~。」
そして、その後ろからは、蘭夢の母親の宮下朋佳と、耀司。
事務局員たちにお辞儀をして、
「こんにちは~~。」
事務局員たちもふたりに、
「こんにちは~~。」
耀司、事務局長が丸めているポスターを見て、
掲示板に貼られてあったはずのジャズフェスのポスターが。
「あ。ジャズフェス。終わっちゃいましたもんね~~。」
睦美はゆっくりと自分の席に。
珠里、
「えっ…???…麻沙美ちゃんの…、その…。」
耀司、その声に、
「はは。はい。僕、高井戸と申します。」
その声を耳に、睦美、ドキン。
生野、
「高井戸耀司さん。麻沙美ちゃんのおじさまだよね~~。」
麻沙美、元気な声で、
「うん。」
珠里、
「…高井戸さん…、も、ジャズ。」
耀司、
「え~~~。大好きです。僕は、特に、サックスが好きなんですけど。」
その声に睦美、またしてもドキン。
事務局員たち、
「へぇ~~~。」
「あ。…そう言えば…。」
有紀。
「うんうんうん。確か…。麻沙美ちゃんのおかあさんに、チケット、1枚。あ。それ…???」
耀司、照れながらも、
「ははははは。はは。はい~~。」
頭を撫でて、蘭夢の母親ににこやかに、
「バレちゃいました。」
宮下朋佳(みやしたともか)、
「駐車場の入り口でバッタリ会って~~。そうだったんですね~~。サックスを~~。」
耀司、
「えぇ。まぁ。…麻沙美の…、その…、両親じゃ、ないんで…。なんか…、部外者が、チケット。と、言うのが、ちょっと…。」
生野、
「いえいえ。とんでもありません。どうもありがとうございました。どうやら、楽しんで、頂けたようで。」
耀司に近づいて、耀司に、耳打ちするように、
「遠目で、お顔、拝見しました。いらっしゃってましたね。」
その声に耀司、思わず瞬いて、
「えっ!!!」
生野、ニッコリと。
「はは。…では…。」
事務局員たち、蘭夢と麻沙美に、
「今日も、頑張ってね~~。」
ふたりとも、元気な声で、
「うん。」
「は~~~い。」
朋佳、ニコニコと。
耀司、目をキョロキョロと。頭の中で、
「…ナヌ…???…事務局長、ジャズフェス、いたんだ。…全然、気付かなかった~~…。」
耀司、すぐさま事務局の奥の、睦美をチラリと見て、
「えっ…???…じゃあ…。一緒のトコ、見ら…。れた…???」
そのまま顔を崩して、小さな声で、
「おぃおぃおぃ。…うそだろ。」
睦美は仕事をしている。
そして…。麻沙美のレッスンが終わって…。
蘭夢は母と一緒に、車で。
駐車場の入り口で宮下朋佳と別れて耀司。麻沙美を連れて。
ヨシカワ音楽教室から自宅までは凡そ20分。車でなら早いが交差点が多過ぎる。
20分なら散歩がてらに丁度いい。
耀司のスマホに着電。ポケットからスマホを。画面を見て、
「うん…???…この番号って…。」
そしてスワイプ。
「もしもし、高井戸ですけど。」
スマホの向こう、
「高井戸さんですか。僕です。晄史です。」
すぐさま耀司、
「あ~~~。はいはい。昨日はどうも。」
頭の中で、
「…って、昨日の今日で、いきなり…。」
晄史、廊下で、
「昨日はどうも、ありがとうございました。お礼がしたくって。お電話、差し上げました。」
その声に耀司、にこやかに、
「あ~~~。はははは。わざわざありがとうございます。うんうん。昨日はありがとうございました。はははは。楽しかったです。」
晄史の声、
「はい。そう言ってもらえると、僕も嬉しいです。今、電話、大丈夫ですか…???」
耀司、その声に、手を繋いでいる麻沙美を見て、
「え~~。全然。大丈夫ですよ~~。」
「はは。ありがとうございます。…あ。…でも、仕事の方は…。」
「あ。ははは。今、音楽教室の帰りなんです。」
「音楽教室…???」
晄史。すぐさま、
「あ~~~。はいはい。生徒さんの。」
「えぇ。姪なんですけどね。」
晄史、
「メイ。」
「あ。ちょっと、分かりづらいかな~~。僕の妹の子ども。」
「あ~~。はいはいはい。分かります。そぅそぅ。姪御さん。」
瞬間、耀司、
「わお。そんな丁寧な言葉。」
「はははは。日本語、難しい。…けど、まだまだ勉強不足です。」
その声に耀司、
「何言ってます~~。全然大丈夫ですよ~~。しっかりと話、出来てますから~~。」
スマホから届く声に晄史、ニコニコと、
「はは。ありがとうございます。じゃ、今、ヨシカワの帰り。」
「えぇ。姪っ子を連れて、家まで歩いてます。」
「歩いて。」
「えぇ。」

ママでいい…。 vol,046. 「はは。はい。僕、高井戸と申します。」
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