それぞれに飲み物が…。
晄史、
「じゃあ~~。乾杯、しましょうか。」
その声に3人、誓、
「うん。」
睦美、
「えぇ。」
耀司、
「はい。」
晄史、
「それでは、今日のジャズフェス、最高でした。そして。」
誓、睦美、耀司、晄史を見て、
「うん…???」
晄史、笑顔で、耀司を見て、
「高井戸さん。初めまして~~。」
耀司、
「あ~~、ははははは。はい。…って、それを言うんなら。」
チラリと眞鍋を見て、そして誓と晄史を見て、
「僕の方こそ、初めまして。」
晄史、
「乾杯~~ぃ。」
3人も、
「乾杯~~ぃ。」
そして、4人、共に、グイッと。それぞれが、
「ん~~~。」
「ふ~~。」
「はは。」
「旨い。」
晄史、ニコニコと、
「うんうんうん。いいですね~~。」
耀司、
「えぇ。中々。」
そして、
「ははは。いやいやいや。何度も言わせてもらいますが、素敵なご夫婦。」
その声に誓がニッコリと。顔をコクリ。
「ははは。」
耀司、
「おふたりは…。…って、言うか、当然、仕事での、出会いで…???」
誓、いきなり右手を挙げて、
「は~~い。ビンゴで~~す。」
耀司、ニッコリと。
「なるほど。」
誓、
「私からアタックです。はい。」
耀司、思わず、
「お~~っと~~。そうなんですね~~。」
「もぅ~~~。完璧でしたから。」
その声にすぐさま耀司、
「はっ…???」
誓、キッパリ、
「闇からの救い。」
耀司、眉間に皺を。
「闇からの救い…。」
その声に睦美、少し笑ったような表情だったが、誓の右肩に左手を。
そんな睦美に誓、笑顔で。
耀司、顔を傾げて、
「いや…。闇からの救いって。」
睦美、
「誓、実は…、失恋真っただ中だったの。」
いきなりの声に耀司、思わず眞鍋を見て、そして誓を見て、
「わお。」
晄史はそんな誓を慰めるような表情で、優しく、
「な~~んだよね~~。」
誓、ニッコリと。
「はい。失恋真っただ中。…で、ありました。」
耀司、キョトンとして、
「おやおやおや。…なんとも。」
「…で…。そこに現れたのが、今の私の旦那様。」
晄史を見てニッコリと。
耀司、納得したように、
「へぇ~~~。そうなんだ~~~。」
誓、
「元々、晄史はダイナムズにはいなかったんです。」
瞬間、耀司、
「へっ…???」
睦美、微笑みながら頷いて。
晄史も、
「はい。別のレコード会社で働いてました。高井戸さんは、キャリオンレコードって、ご存じですか…???」
瞬間、耀司、眉間に皺を。
「キャリオンレコード。果て…。」
「実は僕。」
晄史。
「日本に来て、初めて働いた会社がキャリオンレコードなんです。大体、8年くらい、そこの会社で働きました。」
耀司、
「ふむふむ。」
「だったんですけど。不正が発覚して…。」
途端に耀司、
「わお。」
「その殆どが会社ぐるみの不正で…。」
「会社ぐるみの不正。」
「はい。」
「裏金です。」
一気に耀司、
「う~~わっ。」
「その事がある一部の社員からのメディアへの投稿で…。いきなり。」
「メディアと言うと…。」
「週刊誌です。」
「あっちゃあ~~。」
「知らなかったのは社長と秘書だけで、その他の専務や常務、取締役たちも全部グルで。その責任を取って社長以下役員たちは辞職。刷新されましたが、信用回復には…。」
睦美、
「あの頃、晄史、大変だったから。朝は早くから、そして夜は遅くて。倒れないか心配で…。」
晄史、
「そんな時に、ある話が僕に。」
耀司、
「ある話…???」
「お待たせしました。」
ウェイトレスがトレイにメニューを。
誓、
「わぁ~~。来た~~。はは。美味しそう~~。」
睦美、
「ん~~。いい匂い~~。」
晄史、ニコニコとしながら、
「食べましょ、食べましょ。」
誓、
「うんうん。」
耀司も、
「おほほほほほ~~。はは。…では。」
4人、共々、両手を合わせて。
「いただきます。」
そして…、4人、それぞれが、目を丸く、
「うん。うんうんうん。」
「美味しい~~。」
「うんうん。」
「旨い。」
「いやいやいや。中々どうして…。」
耀司、晄史に。
「…で…???…その…。ある話って…。」
晄史、
「あ、はい。実は。会社の不正で、社員たちはもぅすっちゃめっちゃか。信用回復に。」
耀司、
「うんうんうん。」
「まぁ。そのせいで、あまりの過労で。」
「あ、あ~~~。」
「結局…。病気になって病院に。それでなくとも、会社が会社だから、退職する人も…。」
「な~~るほどね~~。」
「僕の先輩も過労で病院に。そんな時に、ある話が舞い込んだんです。」
耀司、
「へぇ~~ぇ~~。」
「6人部屋の病室で。」
晄史の声に耀司、
「うんうん。」
「偶然にも、その僕の先輩。もぅ、入社した時から良くしてもらった先輩なんです。」
「へぇ~~え。」
「その先輩が入院して、その先輩の隣の患者が、何と、別のレコード会社の人だったらしいんです、偶然にも。…で、新しいユニットを誕生させたいんだけど、そのユニットのマネジメントに手を焼いていて、どうしてもスタッフが足りないって。誰かいない…???…って。」
耀司、話を聞きながらに、
「へぇ~~ぇえ~~。」

ママでいい…。 vol,034. 誓、「私からアタックです。はい。」
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庄司紗千「おふろ月夜」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
