女性、いきなりステージ目掛けて、
「ありがとう~~。最高~~~。」
その声が聞こえたのであろう、バンドがサラリと感謝の音を。
ドラムが、「ドドン。」サックスが、「プ~~プルプル~~~。」
そして奏者たちがまた右手を高く。
耀司、そんな景色を見ながら、
「ははは。さっすが~~~。」
眞鍋、
「はは。うん。最高だわ。」
耀司、その声に、
「えへ…???」
眞鍋、少しだけ目を潤ませたような、
「気持ちいい~~~。」
いきなり眞鍋の隣で女性、眞鍋に抱き着いて、
「ん~~~。だよね~~。気持ちいいよね~~。お義姉さん。」
そんな女性の頭を撫でながらの眞鍋、
「えへ…???…うんうんうん。ははは。」
眞鍋の弟。
「ふ~~~。はははは。終わりましたね~~。何とも感無量。最高のステージ。はは。」
眞鍋も、
「うん。」
弟。
「んじゃ、行きますか。」
そして弟、
「すみません。たかいど、さん、でしたか。この後、ご一緒にどうですか、お食事。」
その声に耀司、目をパチクリと。
「えへ…???」
すると女性も、
「うんうんうん。一緒に行こ。大勢の方が美味しいし。」
耀司、思わず、
「あ、いや…。ははははは。」
眞鍋もにこやかに、
「是非、どうぞ。弟があぁ言ってますから。」
耀司、何かしら申し訳なさそうな顔で、
「あ、あ~~。はぁ~~。そぅ…、ですか~~???…ん、じゃあ~~。お言葉に甘えて。」
無下に断る事も出来ずに…。
頻りにスマホで何やらチェックをしている眞鍋の弟。そして…。
「おっと、ここなんか、どお…???」
隣の女性に。
「あぁ。うんうんうん。いいかも~~。」
そして弟、
「姉さん…???」
姉にスマホを。
眞鍋、スマホを見て、
「あぁ。うんうんうん。いいんじゃない。」
「OK。」
そして…。
眞鍋、店の前で高井戸に、
「ここです。」
耀司、ニコニコと、
「うんうん。いいですよ~~。」
眞鍋もニッコリと、
「良かった。」
そして…。丸いテーブル。座る位置は…。
眞鍋の弟、そして女性。そして、眞鍋。そして耀司。
耀司、
「ごめんなさいね。いきなり僕なんて。部外者が…。」
間髪入れずに眞鍋、小刻みに首を振り、
「いいえ…。」
いきなり眞鍋の隣の女性が、
「いいんですよ~~。是非、是非ご一緒に~~。」
と、ニッコリ。
弟も、
「えぇ。大勢の人の方が、料理も美味しいし。」
こちらもニッコリと。
そして…。すぐさま4人同時に。
「あの~~。」
またすぐさま4人、お互いに顔を。
眞鍋、クスリと、
「ぷっ。」
女性、ニコニコと、
「かかかか。」
弟、
「はは。」
耀司も釣られて、
「はは。」
鼻を右手人差し指で、
「いやいやいや。」
そして耀司、
「ここは~~。…って、言うか…。ま。僕の方からですね~~。」
眞鍋も女性も弟も男性の顔を見て僅かに顔を傾げるように。
「……。」
耀司、顔をコクリと。
「初めまして。」
その声に、3人もコクリと。
女性が、
「初めまして。」
耀司、バッグから…。名刺を…。そして、
「高井戸耀司と言います。」
3人共に名刺を手に。
弟、
「高井戸…、耀司さん。」
耀司、
「うん。ウェルストンと言う、IT関連の会社で、WEBデザイナーの仕事を…。」
眞鍋、口を窄ませて、2度程頷いて。
弟、
「へぇ~~~。凄いですね~~。WEBデザイナー。」
隣の女性も、
「うんうんうん。」
弟も、バックから、そして名刺を。耀司に、
「はい。これが、僕の名刺です。」
女性、
「あ。私も。」
眞鍋、申し訳ないような顔で、
「ごめんなさい。私は、名刺は…。」
耀司、その声にニコニコと、
「あ、いいえ。全然。」
そして…。ふたりの名刺を…。いきなり、
「わお。」
弟、耀司にペコリと。
「改めて。眞鍋晄史(まなべあきひと)と申します。レコードのダイナムズに勤務しています。」
ニッコリと。
耀司、目を見開かせて、
「いやいやいや。凄いや~~。あのダイナムズ。何と。超有名レコード会社。…それに…。」
晄史の隣の女性をチラリと見て、
「同じレコード会社。」
女性、
「はい。ダイナムズの宣伝部で。」
耀司、
「眞鍋…、これは…。何と読めば…。」
男性を見て、女性を見て…。
女性、ニッコリと、
「あきひと。って、読みます。かかかか。私も、初めて見て、読めなかった~~。こうじ…って、読んじゃったから。…で、次には、みつふみ…???…って。」
耀司、名刺を見て、口を窄ませて、
「うんうんうん。確かに、そうも、読めるけど…。…って…???」
女性を見て、
「えっ…???…苗字が…、同じって…。まさか…。」
女性、ニコニコと。
「あ、はい。結婚してます。夫婦です。」
いきなり耀司、
「わお。」
眞鍋、ふたりを見て、
「結婚2年目です。まだ新婚ホヤホヤ。」
耀司、
「お~~ほほほほほ~~。」
ふたりを見ながらニコニコと、
「いやいやいや。うんうんうん。実にお似合い。素敵なカップル。ご夫婦ですよね~~。」
晄史、ニッコリと、
「ありがとうございます。」
晄史の右腕を占領するように女性、
「ふふ。」
耀司、そんなふたりを見て、
「おやおや。」
そして、
「名前が…。…もしかして…、これで、チカ。」
女性、
「ピンポ~~ン。誓で、チカです。」

ママでいい…。 vol,032. 女性、いきなりステージ目掛けて、「ありがとう~~。最高~~~。」
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庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
