ここに、思わぬ偶然が…。 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ そんな…。
芙美花たち博楼高校の修学旅行の余韻は数日続く事になるのではあるが…。
事実、そんな修学旅行の余韻もありながらに芙美花としては頭を悩ませているのが…。
そう。定期演奏会。

その…、本番も近づいているのである。

…ところが…。

ここに、思わぬ偶然が…。


…実は…。

汐梨、麻沙美の音楽教室から帰りに耀司に、
「はい、兄さん、チケット~~。」

チケットを受け取り耀司、にやけた顔をして、
「おほほほ~~。サ~ンキュ~~。」

「…って、チケットくらい、自分でゲットすりゃあ良くない~~???」

その声に耀司、僅かに眉間に皺を。
「いやいやいや。…まま、確かに、それもそうなんだけど~~。ある意味…???叔父ではあるけど、実質、麻沙美の両親ではない訳で、何かと…。」

口をグンニャリとさせて汐梨、
「な~~に言っとるかな~~。もぅ~~。何度も音楽教室には行っている癖に~~。」

耀司、
「あはははははは~~。とにかくサンキュ。うん。良し。」


…と、言う経緯があり、耀司、ジャズフェスタに…。



観客は全てが立見席である。
耀司が会場に訪れた時には、既に会場の半分近くは観客が…。

耀司、
「おほほほほほほ~~。いらっしゃいますね~~。」




そして…。演奏が始まる。

耀司、聴きながらにして、
「うんうんうん。いいねぇ~~~。」

その時、
「こっち、こっち。こっちの方が良い感じで見れる。うん。」
の声。

そして…。耀司の背中にトン。と、当たる。何か…。バッグのような。

耀司、
「おっと。」

すると、
「すみません。」
の、女性の声。

耀司、後ろを振り返り、
「あ、いえ。…大丈夫ですか…???」

の、声に、その男性の顔を見て、
「えぇ。だい…。あっ。」

耀司、女性の顔を見て、こちらも、
「あ。…えっ…???」

女性、びっくりした顔に、そしてすぐさまにこやかな顔になり、
「あ、ははははは。こんにちは~~。」

傍の男性が、
「うん。ここならいい。はは。」


いつの間にか…。

耀司の右隣に…。
眞鍋睦美が。

耀司、眞鍋に、コクリと。
「はは。どうも。」

眞鍋、僅かに恥じらいもありながらもコクリと。
「どうも…。」

「…って。えっ…???」
眞鍋をチラリと。

眞鍋、その声に、小さく、
「えっ…???」

耀司、眞鍋の頭まで上半身を降ろして、
「ジャズ、好きなんですか…???」
顔は真っすぐにステージの方に。

眞鍋、思わず、
「えっ…???」
そして小刻みに顔を2、3度コクリと、
「えぇ。はい。」

すると耀司、
「わお。…さすがです。」

眞鍋、その、「さすがです。」の声に、
「え…???」

耀司、ニッコリと、そして僅かに顔を傾げて、
「いえいえ。とにかく、楽しみましょう。」

眞鍋、
「え、え~~。」


眞鍋、楽しそうにリズムに乗っている高井戸を見て…。
何かしら、微笑ましく…。

会場内は照明のために明るい。ちょっとしたインターバル。
眞鍋に右の方にいた男性が、何やら声を掛けて、その場を。
眞鍋も声を掛けて。

耀司、何と言ったのか分からずに、また体を眞鍋の頭まで、
「どうしました…???」

眞鍋、クスリとして、
「あぁ。トイレです。」

すると耀司、ニッコリとして、
「あは。そうか。うん。」

すると、今度は眞鍋の右隣の女性が眞鍋に声を。

眞鍋、その女性にも何やら、
「あぁ。うん。音楽教室の生徒の親御さん。」
今度は日本語で。

すると眞鍋の隣の女性、男性に、
「こんにちは~~。」

耀司、思いがけず声を掛けられて、ぎこちなく体を右に。
「あっ。はは。えっ…???…あ、こんにちは~~。」
思わず頭をコクリと。

女性、眞鍋の頭を通り越す声で、
「お義姉さんの音楽教室のお子さんの親御さんなんですね~~。」

いきなりの質問に耀司、
「あ、あ~~。はははは。はい~~。」
どう接すればいいか分からずに耀司。
「えぇ。実は…。僕の妹の子どもの…。はははは。姪の…なんですけどね。」

すると女性、
「へっ…???…そうなんだ。」

眞鍋、思わず恥ずかしくなって。僅かに困った顔をして、
「ちょ、ちょっと、ちか。…いきなり。…失礼よ。」

男性が戻ってきて眞鍋に声を。
すると眞鍋も男性に韓国語で。

すると男性、ニッコリとして、
「こんにちは。眞鍋睦美の弟です。」
にこやかに。

「眞鍋晄史(まなべあきひと)と言います。よろしくどうぞ。」
ペコリと。

いきなり自己紹介をされてぎこちなくなっている耀司。
「あ、あ~~。はは。はい。こんにちは。高井戸耀司と言います。」
眞鍋を見て、
「眞鍋さんの、あの、その。…音楽教室に僕の姪っ子が通っていて。…で、あの…、その…。」
そこまで言って耀司、右目を歪ませて、顔を傾げて、
「…ん…???…こういう場合、どういう風に説明したら…。」

眞鍋の隣の女性、
「あは。始まった~~。」

男性も、
「おほ~~~。」

流れるメロディに耀司、
「おっ。来ましたね~~。」

眞鍋もニッコリと。
「はは。」





アンコールも合わせての凡そ3時間半のステージ。
大喝采の中でジャズフェス終了。








ママでいい…。   vol,031.   ここに、思わぬ偶然が…。

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